05 TECHNICAL GUIDE接地極の共用C種とD種は兼用できるか 技術図書館へ
05
TECHNICAL GUIDE
300Vを境にC種とD種
ELCB施設で500Ω以下
内線規程1350-12 の兼用
低い方の接地工事で兼用
05
解説資料 / TECHNICAL GUIDE
接地極の共用
C種とD種は兼用できるか
400V系統と200V系統のELCB用接地は共用してよい。
使用電圧の区分・抵抗値の緩和・兼用の根拠を順に整理する
C
300V以上
D
300V以下
500
Ω以下
出典:HARITAの設計室「接地極の共用方法」/内線規程 ほか
SECTION
01
この章で答えること
400Vと200Vの接地極は分ける?
系統ごとに別々の接地極を打つべきか、まとめてよいのか
このセクションで扱うこと
01
接地工事の種類の決まり方
02
抵抗値と兼用の根拠
01
共用してよいと言える3つの根拠
「なぜ共用してよいのか」を内線規程の根拠で説明できるようにする
1
STEP 1
使用電圧で区分
300V以上=C種(400V系統)
300V以下=D種(200V系統)
2
STEP 2
ELCBで抵抗値が同値
漏電遮断器を施設すれば
C種・D種とも500Ω以下
3
STEP 3
兼用の規定がある
内線規程1350-12
低い方の接地工事で他を兼用
結論は「共用は可能」。ただし根拠を3段で言えることが、協議でも図面説明でも効いてくる。
02
共用のイメージ|同じ接地極にまとめる
条件がそろえば、400V系統と200V系統のELCB用接地は1つの接地極でよい
400V系統の機器
使用電圧 300V以上 = C種
200V系統の機器
使用電圧 300V以下 = D種
ELCB
ELCB
100mA以下・0.5秒以下
500Ω以下
500Ω以下
共用する接地極
内線規程 1350-12「接地工事の兼用」
同じ箇所に2種類以上の接地工事を施す場合は、接地抵抗値の低い方の接地工事で他を兼用できる
C種(400V系統)
D種(200V系統)
緩和の条件
共用できるのは「同じ箇所」にある場合。離れた場所の接地をまとめて考えないよう注意する。
03
C種とD種の比較|どこが同じで、どこが違うか
本来の抵抗値は違うが、ELCBを施設すると同じ値になる
項目
C種接地工事
D種接地工事
対象
300V以上
400V系統の機械器具
300V以下
200V系統の機械器具
本来の接地抵抗値
10Ω 以下
緩和がない場合
100Ω 以下
緩和がない場合
ELCB施設時
500Ω 以下
同値になる
500Ω 以下
同値になる
区分は内線規程1350-2表による。緩和の条件はC種・D種で同じ文言
共用の条件
緩和の条件
定格感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以下の漏電遮断器を施設すること
兼用の根拠
内線規程1350-12。接地抵抗値の低い方の接地工事で他を兼用できる
共用の可否
上の条件がそろえば、400V系統と200V系統のELCB用接地は共用できる
本来はC種10Ω以下・D種100Ω以下と異なるが、漏電遮断器を施設する場合は扱いが変わる。
04
取り違えやすいところ|誤解と正しい理解
「電圧が違うから分ける」で止まると、余分な接地極を打つことになる
取り違えやすいところ
電圧が違えば接地極も分ける
C種とD種は抵抗値が違うから兼用できない
漏電遮断器なら何でも緩和の対象
兼用は抵抗値の高い方に合わせる
正しくは
条件がそろえば同じ接地極を共用できる
ELCBを施設すればどちらも500Ω以下で同値になる
定格感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以下のものに限る
接地抵抗値の低い方の接地工事で他を兼用する
根拠の並び
①種類は使用電圧で分かれる(300V以上=C種/300V以下=D種、内線規程1350-2表)
②ELCB施設時はC種・D種とも500Ω以下で同値 ③内線規程1350-12により低い方で兼用できる
05
図面で確認しておきたいこと
共用してよいと判断するために、3点を図面と機器表で押さえる
STEP 1
電圧の区分
対象機器の使用電圧が300Vを境にどちらの区分になるか
400V系統がC種、200V系統がD種に該当するか
見落としやすい点
系統電圧ではなく機器の使用電圧で見る
STEP 2
ELCBの仕様
定格感度電流が100mA以下か
動作時間が0.5秒以下か
機器表・盤内単線図で仕様を確認
見落としやすい点
漏電遮断器なら何でも緩和されると考える
STEP 3
接地極の位置
共用する接地極が同じ箇所にあるか
接地線のルートと端子台の配置
接地抵抗の測定値を記録に残す
見落としやすい点
離れた場所の接地をまとめて考える
よくある質問から
400V系統と200V系統のELCB用接地は共用できる。ELCB施設時はC種・D種とも500Ω以下で同値になり、内線規程1350-12により低い方の接地工事で他を兼用できるため。
06
まとめ|共用してよい根拠の並べ方
3段で説明できれば、図面でも協議でも通る
1
接地工事の種類は使用電圧で分かれる
300V以上の機械器具はC種(400V系統)、300V以下はD種(200V系統)。内線規程1350-2表による
300V が境目
2
ELCBを施設すれば抵抗値は同値
定格感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以下の漏電遮断器を施設する場合、C種・D種とも500Ω以下となる
どちらも 500Ω以下
3
低い方の接地工事で兼用できる
同じ箇所に2種類以上の接地工事を施す場合、接地抵抗値の低い方の接地工事で他を兼用できる
内線規程 1350-12
この3点がそろえば、400V系統と200V系統のELCB用接地は共用してよいと言える。
出典:内線規程 1350-2表・1350-12 ほか(適用は最新版で確認)
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