07
TECHNICAL GUIDE
C・D種は A=0.052×In
In は過電流遮断器の定格電流
B種は変圧器容量から
20倍・0.1秒・120℃
07
解説資料 / TECHNICAL GUIDE
接地線の太さ
A〜D種と 0.052×In
接地線の種類と太さは、接地工事の種類と計算で決められる。
A=0.052×In が導かれる条件まで押さえる
A
避雷器・高圧
B
変圧器
CD
300V 境
出典:HARITAの設計室「接地線の太さ早見表|A〜D種接地工事の種類と0.052×In計算式」ほか
SECTION
01
この章で答えること
接地線の太さは何で決まる?
図面によってまちまちに見えるが、種別ごとに決め方がある
このセクションで扱うこと
01
接地工事の種類(A〜D種)
02
太さの求め方
01
接地工事の種類|対象と接地抵抗値
どこに施す接地かで種別が決まり、抵抗値の基準も変わる
A
10Ω 以下
避雷針・避雷器
高圧・特別高圧機器
接地線は機器の仕様書に準ずる
B
150 ÷ Ig
変圧器に施す接地
一次二次の混触事故時の危険防止
太さは変圧器容量から表で読む
C
10Ω
300Vを超える機器
太さは A=0.052×In
In は過電流遮断器の定格電流
D
100Ω
300V以下の機器
太さは A=0.052×In
C種と同じ式で求める
接地抵抗値は種別ごとに異なる(A種10Ω以下/B種150÷Ig/C種10Ω/D種100Ω)。太さの決め方も種別で分かれる点に注意する。
02
C・D種の計算式|A=0.052×In
過電流遮断器の定格電流に 0.052 を掛けた値が接地線の断面積になる
過電流遮断器
In
定格電流(トリップサイズ)
×
係数
0.052
計算条件から導かれる
=
接地線の断面積
A
mm²
0.052 が導かれる条件
故障電流は電源側過電流遮断器の定格電流の20倍、その電流では0.1秒以下で遮断。
30℃から150℃まで(許容温度上昇120℃)として温度上昇の式に当てはめる。
元になる温度上昇の式
θ=0.008×(I/A)²×t θ:温度上昇[℃] I:電流[A] A:断面積[mm²] t:通電時間[秒]
120=0.008×(20In/A)²×0.1 を解くと A=0.052×In となる。
手順は3つ。①過電流遮断器のトリップサイズを確認 ②0.052を掛ける ③計算結果を接地線サイズとする。
※ In は負荷電流ではなく、電源側の過電流遮断器の定格電流
03
In はどこの値か|位置関係で押さえる
接地線の太さは、その回路を守る過電流遮断器の定格電流から決まる
電源
分電盤・盤内母線
過電流遮断器
定格電流 In
ここの In を使う
機器
300V以下=D種/超=C種
接地線 A=0.052×In
接地極
故障電流は定格の20倍・0.1秒以下で遮断される前提で計算されている
式に使う値
求める接地線
In を負荷電流と取り違えると、接地線が細くなりすぎる。回路を守っている遮断器のトリップサイズを見ること。
04
種別ごとの太さの決め方
C・D種は計算、B種は容量表、A種は仕様書が基本
種別
太さの決め方
C種・D種
A=0.052×In
遮断器の定格電流から計算
B種
容量から表で
変圧器一相あたりの容量で読む
A種
仕様書に準ずる
無い場合 5.5〜14sq
A種の最小サイズは記載文献により異なるため、5.5〜14sq の幅で示されている
B種の読み方
区分
変圧器一相あたりの容量を 100V/200V/400V の区分で読み取る
例(5.5mm²)
100V 5kVA以下/200V 10kVA以下/400V 20kVA以下
例(14mm²)
100V 20kVA以下/200V 30kVA以下/400V 75kVA以下
太さは機械的強度・耐食性・電流容量の3要素で考え、電流容量に重点を置いて選定する。
05
取り違えやすいところ|誤解と正しい理解
式と対象を混ぜてしまうと、種別ごとの決め方が崩れる
取り違えやすいところ
接地線の太さはどの種別も同じ式で決まる
In は負荷電流のこと
0.052 は覚えるしかない数字
接地抵抗値はどの種別も一定
太さは機械的強度だけで決めてよい
正しくは
C・D種は遮断器の定格から、B種は変圧器容量から求める
In は電源側の過電流遮断器の定格電流
故障電流20倍・0.1秒・許容温度上昇120℃という条件から導かれる
A種10Ω以下、B種150÷Ig、C種10Ω、D種100Ωと異なる
機械的強度・耐食性・電流容量の3要素で考え、電流容量に重点を置く
条件から導かれた式だと分かっていれば、条件が変わったときに「使えるかどうか」を自分で判断できる。
06
まとめ|接地線サイズの決め方
種別を決めて、種別ごとの決め方に従う
1
まず接地工事の種類を決める
避雷器・高圧機器はA種、変圧器はB種、300V超はC種、300V以下はD種
A / B / C / D
2
C・D種は 0.052×In で計算
①遮断器のトリップサイズを確認 ②0.052を掛ける ③計算結果を接地線サイズとする
3ステップ
3
B種は容量表、A種は仕様書
B種は変圧器一相あたりの容量から表で読み、A種は機器の仕様書に準ずる(無い場合5.5〜14sq)
式ではない
同じ選定は、セコサポの接地線サイズ選定ツール(A〜D種・配線リスト作成/登録不要)でも試せる。
出典:内線規程/電気設備技術基準・解釈 ほか(適用は最新版で確認)