08 TECHNICAL GUIDEダイヤル温度計の用途と設置の判断 技術図書館へ
08
TECHNICAL GUIDE
法的な設置義務はない
警報接点で外部に知らせる
最高指針でピークを残す
1台十数万円程度
08
解説資料 / TECHNICAL GUIDE
ダイヤル温度計の
用途と設置の判断
変圧器の温度異常を検出するための計器。
法的な設置義務はなく、要否は用途と重要度で判断する
温度指示
警報接点
最高指針
出典:HARITAの設計室「ダイヤル温度計の使用用途と設置場所」ほか
SECTION
01
この章で答えること
これは何のための計器か
変圧器版の体温計。まず構造と機能を押さえる
このセクションで扱うこと
01
構造と警報の出し方
02
3つの用途
01
構造と警報の流れ|温度計そのものは鳴らない
感温部で測り、指示部で見せ、警報接点で外部機器に知らせる
変圧器
本体に温度測定の機能はない
感温部
変圧器に挿入
導管
温度指示部
盤面のアナログ表示
警報接点
ランプ
ブザー
管理室の警報盤
温度計自体に
アラーム機能はない
測る
見せる
知らせる
円形の温度指示部・棒状の感温部・両者をつなぐ導管で構成される。導管で配置を変えられるため、感温部を変圧器に挿し、指示部は見やすい盤面に置ける。
02
3つの用途|見る・知らせる・残す
何のために付けるのかが決まれば、仕様も決まる
温度指示
変圧器の温度を盤面で確認する
通常はリアルタイム表示
巡回点検での確認に使う
警報出力
警報接点を外部機器につなぐ
ランプ・ブザー・管理室の警報盤で知らせる
温度計自体は鳴らない
最高指針
一時的な温度上昇のピークを後から目視で確認できる
点検時の記録管理に有効
警報接点がなくても兆候を把握できる
「見せるだけでよいのか」「知らせる必要があるのか」「記録に残したいのか」で、必要な仕様が変わる。
03
変圧器の温度を測る3つの方法
警報を取り出せるか、施工性・メンテナンス性はどうかで選ぶ
測定方法
警報の取り出し
特徴
棒状温度計
できない
目視のみ
簡易
表示だけで足りる場合
ダイヤル温度計
できる
警報接点で出力
実用的
施工性・点検性に優れる
低圧母線の負荷電流
できる
サーマルリレーで警報
間接
温度そのものは見えない
変圧器本体には温度上昇を直接測る機能がないため、測定手段を別に設ける必要がある
設置を検討する施設
工場
負荷増設の可能性がある
病院・商業施設
変圧器故障時のリスクを抑えたい
公共の施設
停止の影響が大きい
現場での取り扱いやすさと、後の点検のしやすさという点で、ダイヤル温度計が現実的な選択肢になる。
04
取り違えやすいところ|誤解と正しい理解
「付いているのが当たり前」と考えると、要否の判断ができなくなる
取り違えやすいところ
変圧器には必ず取り付ける機器
温度計自体がアラームを鳴らす
温度計を見れば過去のピークも分かる
変圧器本体で温度を測れる
どの建物でも同じ基準で判断する
正しくは
法的な設置義務はなく、オプション扱いになる
温度計には警報接点があり、外部のランプ・ブザー・警報盤で知らせる
通常はリアルタイム表示のみで、ピークを残すには最高指針が要る
変圧器だけでは温度上昇を測れないため、温度計を取り付ける
負荷変動の大きさと施設としての重要度で検討する
1台あたり十数万円程度の機器費がかかるため、不要と判断できればコストの低減にもつながる。
05
まとめ|付けるかどうかの決め方
義務ではないからこそ、判断の理由を持っておく
1
目的は変圧器の温度異常の検出
変圧器本体に温度測定の機能がないため計器を設ける。法的な設置義務はなくオプション扱い
義務ではない
2
知らせるには警報接点を使う
温度計自体は鳴らない。警報接点をランプ・ブザー・管理室の警報盤につないで知らせる
外部機器と連携
3
負荷変動と重要度で要否を決める
過負荷の可能性と施設としての重要度を確認して設置を検討する。不要ならコストを下げられる
1台 十数万円程度
記録を重視するなら最高指針を付けておくと、点検時にピーク温度を追いかけられる。
出典:HARITAの設計室/各メーカー資料 ほか
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