115
TECHNICAL GUIDE
根拠は漏えい1mA
対地電圧で3段階
150V以下は0.1MΩ
下回ったら原因を探す
115
配線・配管 / TECHNICAL GUIDE
絶縁抵抗値
暗記ではなく1mAの逆算
0.1・0.2・0.4MΩは、R=V÷I で出てくる数字。
いずれも目標ではなく最低値
0.1
MΩ/150V以下
0.2
MΩ/150V超
0.4
MΩ/300V超
出典:HARITAの設計室「内線規程のテーマ解説|絶縁抵抗値」(内線規程 JEAC8001-2022)
SECTION
01
この章で答えること
なぜ0.1と0.2と0.4なのか
3つの数字には共通の出どころがある
このセクションで扱うこと
01
基準値が決まる理由
02
対地電圧で分かれる3段階
03
下回ったときに疑うこと
02
1mAからの逆算
R = V ÷ I
前提|漏えい電流 1mA
電路の1か所で1mA漏れても
保安上問題ないという条件
逆算|オームの法則
100V ÷ 0.001A = 0.1MΩ
200V ÷ 0.001A = 0.2MΩ
電圧が上がれば、同じ漏れ量に抑えるのに必要な抵抗も大きくなる。
300V以下・対地150V以下
0.1MΩ以上
300V以下・対地150V超
0.2MΩ以上
300V超過
0.4MΩ以上
いずれも最低値。目標値ではないので、下回ってはいけない。
絶縁抵抗は電気の漏れにくさを表す数字。大きいほど漏電しにくく、測定では基準値以上であることを確認する。
03
取り違えやすいところ
区切りの読み方と位置づけ
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
基準値は目標値
最低値
下回ってはいけない
以上
であることを確認
対地150Vちょうどは0.2MΩ
0.1MΩ
「150V以下」だから
区切り
の読み方に注意
測定が難しければ省略
1mA
以下の確認で可
漏えい
電流で代替する
値が低くても問題ない
原因
を探す段階に入る
劣化
吸湿・地絡を疑う
低いときは分電盤・回路ごとに区切って測定し、範囲を絞り込む
この3つ、すぐ答えられますか
基準値の根拠
1か所で1mA漏れても保安上問題ない、から R=V÷I で逆算
3段階の値
0.1MΩ以上/0.2MΩ以上/0.4MΩ以上
測定が困難なとき
漏えい電流1mA以下であることを確認する方法がある
値が低いとき
絶縁劣化・吸湿・地絡を疑い、回路ごとに区切って測る
基準値は丸暗記の対象ではない。電圧が高いほど必要な絶縁抵抗も大きくなる、という関係を押さえれば表も読める。
04
測定で押さえること
道具・代替・原因
測定
メガー
絶縁抵抗計(メガー)を使って測る
基準値以上であることを確認する
電路の使用電圧の区分で基準が変わる
代替
1mA以下
測定が困難な場合の扱いがある
漏えい電流1mA以下であることを確認する
省略してよいという話ではない
原因
3つ疑う
絶縁劣化・吸湿・地絡を疑う
分電盤・回路ごとに区切って測定する
範囲を絞り込んでから対処する
「電圧が高いほど厚い壁が要る」と考えると関係がつかみやすい。数値そのものより、出どころを覚えておく。
05
まとめ|絶縁抵抗値
根拠・区分・扱い
1
根拠は1mA
電路の1か所で1mA漏れても保安上問題ない、という条件からオームの法則で逆算している。100V÷0.001A=0.1MΩ
R=V÷I
2
対地電圧で3段階
300V以下で対地150V以下は0.1MΩ、対地150V超は0.2MΩ、300V超過は0.4MΩ。150Vちょうどは0.1MΩ側
0.1 / 0.2 / 0.4
3
すべて最低値
目標値ではない。下回ったら絶縁劣化・吸湿・地絡を疑い、回路ごとに区切って測定して原因を絞る
下回らない
測定が困難な場合は、漏えい電流1mA以下であることを確認する方法がある。測らなくてよい、という話ではない。