123 TECHNICAL GUIDE雷保護の全体像外部と内部は別の話 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
経路は3つ
外部は建物と人
内部は中の機器
20m超で設置義務
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接地・雷保護 / TECHNICAL GUIDE
雷保護の全体像
外部と内部は別の話
避雷設備が守るのは建物と人。機器は守らない。
機器被害の大半は、直撃ではなく誘導雷と侵入雷
3
つの経路
20
m超で義務
4
段階(LPL)
出典:HARITAの設計室「【接地・雷保護の設計マニュアル⑤】雷保護の全体像」
SECTION
01
この章で答えること
避雷針があるのに機器が壊れた
守る対象が違うものに文句を言っている
このセクションで扱うこと
01
機器が壊れる3つの経路
02
外部と内部の役割分担
03
20m以下でも要る場合
02
守る対象が違う
外部雷保護と内部雷保護
外部雷保護|建物と人
受雷部・引下げ導線・接地極
雷電流を外郭に沿って地面へ導く
内部雷保護|中の機器
等電位ボンディング・安全離隔距離・SPD
電位上昇と電磁界に対処する
外部雷保護は、雷の破壊を防ぐと同時に、巨大な電位上昇と電磁界を建物に持ち込む。
① 直撃雷
エネルギー最大・頻度は低い
② 誘導雷
数百m離れていても起きる
③ 侵入雷(逆流雷)
電力線・通信線・接地系を伝う
機器被害の大半は②と③。「うちには落ちていないから大丈夫」は成り立たない。
数万Aの雷電流が数Ωの接地抵抗を流れれば、接地点の電位は数万〜数十万Vに持ち上がる。建物全体がその電位に乗る。
03
取り違えやすいところ
役割と、法令の範囲
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
避雷設備が機器を守る
建物と人
が守る対象
機器
は内部雷保護
落ちなければ被害はない
誘導
と侵入で壊れる
数百m
離れても起きる
SPDを付ければ足りる
等電位
が先にいる
順番
があって効く
20m以下なら考えなくてよい
建物は
そう、機器は別
法令
は機器に触れない
レベルを上げても守られるのは建物。機器を守るなら内部雷保護へ
この3つ、すぐ答えられますか
実務で問題になる経路
誘導雷と侵入雷。直撃雷は頻度が低い
外部雷保護の3要素
受雷部・引下げ導線・接地極
内部雷保護の3手段
等電位ボンディング・安全離隔距離・SPD
設置義務の起点
建築基準法の「高さ20mを超える建築物」
受雷部の配置はJIS A 4201の保護角法・回転球体法・メッシュ法の3つ。高い建物や複雑な形状では回転球体法が基本になる。
04
設計で判断すること
順番・レベル・低層
順番
3手段
まず等電位化で機器間の差を消す
次に離隔で側撃(放電)を防ぐ
それでも残るものをSPDで受ける
レベル
I〜IV
Iがいちばん厳しく、受雷部が増える
回転球体の半径やメッシュの間隔が変わる
本来はリスクアセスメントで決めるもの
低層
20m以下
周囲に高い建物がない/屋外に設備がある
長い配線が外部から引き込まれている
止まると困る設備が入っている
低層で必要なのは避雷針ではなく、引込口でのSPDと等電位ボンディング。外部雷保護と切り離して内部雷保護だけを設計する。
05
まとめ|雷保護の全体像
経路・役割・判断
1
壊れる経路は3つ
直撃雷はエネルギー最大だが頻度は低い。実務で問題になる機器被害の大半は誘導雷と侵入雷(逆流雷)
誘導と侵入
2
外部と内部は別システム
外部は受雷部・引下げ導線・接地極で建物と人を守る。内部は等電位ボンディング・安全離隔距離・SPDで中の機器を守る
建物 / 機器
3
低層こそ判断が要る
法令が要らないと言っているのは建物と人について。機器については誰も何も言っていない
SPD+等電位
機器被害を減らしたいという要望に、外部雷保護のレベルを上げても効果は限定的。予算をどちらに割くかを説明できるかで提案の質が変わる。
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