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TECHNICAL GUIDE
差が通信線にかかる
共用なら一緒に上がる
B種だけは別扱い
結論は接地系統図へ
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接地・雷保護 / TECHNICAL GUIDE
接地の共用と分離
分けるほど安全ではない
離れた2本の接地極は、同じ電位にはならない。
危険なのは対地の高さではなく、機器どうしの差
差
が機器を壊す
kV
単位の電位差
B
種は別扱い
出典:HARITAの設計室「【接地・雷保護の設計マニュアル③】接地の共用と分離」
SECTION
01
この章で答えること
弱電は強電と分けるべきか
分けた建物のほうが、雷のあとで壊れている
このセクションで扱うこと
01
分けると何が起きるか
02
共用が原則になった理由
03
それでも扱いが違うもの
02
分けると差が生まれる
問題は高さではなく、相対的な差
分離|電位差が生まれる
片方だけ電位が持ち上がり、
その差が通信線の両端にまるごとかかる
共用|全体が一緒に上がる
建物全体が数kV持ち上がっても、
機器どうしに差がなければ壊れない
接地抵抗が規定値に入っていることと、機器が守られることは別の話。
雷保護の接地
必ずボンディングする
弱電・通信・制御
共用が基本
B種接地
個別に判断。分離も多い
離しても電位差は消えず、間で放電(側撃)する。離隔では防ぎきれない。
地面に対して電位を下げきることは土の都合でできない。だから「分離」から「共用+等電位化」へ考え方が切り替わってきた。
03
取り違えやすいところ
共用の意味と、例外
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
分ければノイズが減る
差
が機器を壊す
絶縁
シールドで解く
規定値に入れば守られる
別の話
抵抗値と保護は
両方
施工済みでも壊れる
共用ならB種も一緒に
個別
に判断する
地絡
電流と電位上昇
共用=1本に束ねること
一括
とは違う
端子
どうしを等電位化
避雷設備の接地も、いまは離隔ではなく等電位ボンディングで扱う
この3つ、すぐ答えられますか
分けると何が起きるか
2つの接地に電位差が生まれ、差が通信線にかかる
共用にすると
全体がいっしょに持ち上がり、機器間の差はゼロになる
別扱いになる接地
B種接地。高圧側の1線地絡電流と電位上昇から判断する
共用と一括の違い
所定のサイズで端子まで引き、端子どうしを等電位化する
「専用接地にしてほしい」という指定は、専用の接地極か専用の接地線かを確認する。多くは後者で、等電位化とは矛盾しない。
04
図面に書き残す
見えなくなる前に
系統図
1枚要る
平面図に接地極を落とすだけでは足りない
どの接地が、どこで、何とつながっているか
10年後の改修や増設の難易度が変わる
記載
理由まで
接地極の種別・位置・本数と構造体接地の範囲
ボンディング箇所と、意図的に分離した箇所+その理由
測定のために開放できる箇所
既存
まず測る
図面がなければ端子間の抵抗を測る
ほぼ0Ωなら共用、数Ω以上なら別系統
確かめずに増設すると意図しない構成になる
竣工時の測定値は、測定日と天候もあわせて残す。接地抵抗は季節で動くので、値だけでは比較できない。
05
まとめ|接地の共用と分離
理由・例外・記録
1
危険なのは高さではなく差
分離した2つの接地はサージや地絡のときに電位差を生み、その差が両者をまたぐ通信線にかかる。共用なら全体が一緒に持ち上がる
等電位
2
B種接地だけは別扱い
高圧と低圧の混触時に大きな電流が流れる。共用の可否は1線地絡電流と接地抵抗から生じる電位上昇を見て判断し、分離が選ばれることも多い
個別判断
3
結論は接地系統図に残す
共用にしたのか分離にしたのか、なぜそう決めたのかは接地系統図にしか残らない。分離には理由を併記する
埋まる前に
「分けろ」が正解だった時代の前提(アナログ・不平衡・頑丈な機器)は、いまはほぼ逆転している。ノイズは絶縁・シールド・ルートで解く。