129 TECHNICAL GUIDE保護と幹線分岐守るのは機器より電線 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
IB ≦ In ≦ Iw
3m/8m/制限なし
上流ほど遅く大きく
定格をいじらない
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幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
保護と幹線分岐
守るのは機器より電線
電線は壁や天井の中にあって、熱を持っても誰も気づかない。
分岐の保護装置は、太さで距離が決まる
3
つの役割
3
m以内
8
m(35%〜)
出典:HARITAの設計室「【幹線設備の設計マニュアル⑤】保護と幹線分岐」
SECTION
01
この章で答えること
ブレーカーは何を守っているか
機器を守るより先に、電線を守る
このセクションで扱うこと
01
保護装置の3つの役割
02
定格の決め方
03
分岐で省略できる条件
02
定格と、分岐の距離
IB ≦ In ≦ Iw
過負荷保護
定格を少し超えた電流が
じわじわ流れ続ける状態
短絡保護
いきなり莫大な電流が
流れる状態。一瞬で切る
波及防止
事故を上流や他の系統へ
広げない
負荷電流IB以上でいちばん近い定格Inを取る。それを許容電流Iwが受けきれること。
3m以内
分岐した電線が細いとき
8m以内
35%以上の太さがあるとき
制限なし
55%以上の太さがあるとき
%の基準も距離も条件つき。適用できるかは内線規程・電技解釈で確認する。
考え方は「分岐した電線が細いほど、保護装置は近くに要る」。幹線の保護装置である程度守られるくらい太ければ、離しても、あるいは制限なしでもよい。
03
取り違えやすいところ
定格と、協調の向き
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
ブレーカーは機器を守る
電線
を先に守る
は誰も気づかない
よく落ちるので大きくする
守られなくなる
負荷
か回路分けを疑う
定格に合わせて選べば済む
刻み
は飛び飛び
太く
するしか手はない
分岐点にすぐ保護装置が要る
距離
のルールがある
太さ
で3m・8m・無制限
定格をいじって静かにさせるのは、いちばんやってはいけない解決
この3つ、すぐ答えられますか
守る順番
機器より先に電線。壁や天井の中で熱を持っても気づかない
定格が受けきれないとき
選択肢はひとつ。ケーブルを太くする
保護協調の考え方
上流ほど遅く・大きく。下流が先に動作するよう組む
分岐の距離区分
3m以内/35%以上なら8m以内/55%以上なら制限なし
ブレーカーを小さくすると、こんどは通常運転で落ちる。大きくすると、電線が傷む電流でも動かなくなる。
04
設計で効いてくるところ
協調・距離・手元
協調
上流は遅く
1つの分岐の事故で、その分岐だけが切れる
主幹まで飛ぶと関係のない部屋まで止まる
止まると困る建物ほど丁寧に検討する
距離
設計段階で
盤の位置の都合で分岐点から離れやすい
現場でルール違反に気づくと手戻りになる
分岐側のサイズと距離はセットで決める
手元
人のため
点検や修理をする人のためのスイッチ
機器のそばで電気を切れる
作業中に遠くの盤で入れられない
過負荷は電線が熱で傷むまでに余裕があるので時間をかけて、短絡は一瞬で切る。ブレーカーが動作特性を持つのは、この2つを1台でこなすため。
05
まとめ|保護と幹線分岐
役割・定格・距離
1
守るのは電線が先
過負荷・短絡から守り、事故を波及させない。電線は壁や天井の中にあって、熱を持っても誰も気づかないから先に守る
3つの役割
2
定格は不等式で決まる
負荷電流以上でいちばん近い定格を取り、それをケーブルの許容電流が受けきれること。受けきれないならケーブルを太くする
IB ≦ In ≦ Iw
3
分岐は太さで距離が決まる
3m以内/35%以上なら8m以内/55%以上なら制限なし。%も距離も条件つきなので、適用できるかは案件ごとに確認する
3m / 8m
保護協調は上流ほど遅く・大きく。逆転していると、小さな事故で建物全体が止まる。止める範囲を設計でコントロールする話。
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