146 TECHNICAL GUIDE接地は何のためか流すのではなくそろえる 技術図書館へ
146
TECHNICAL GUIDE
捨てるのではなく そろえる
目的は3つある
A〜D種は目的ではない
抵抗値より導通
146
接地・雷保護 / TECHNICAL GUIDE
接地は何のためか
流すのではなくそろえる
感電するのは電気に触れたからではなく、触れた2点に差があるから。
接地は、その差を小さくする工事
3
つの目的
4
種の区分
6
回の連載
出典:HARITAの設計室「【接地・雷保護の設計マニュアル①】接地は何のためにあるか ― 地面に流すのではなく、電位をそろえる」
SECTION
01
この章で答えること
アースは電気を捨てる工事か
捨てるのではなく、電位をそろえるための工事
このセクションで扱うこと
01
感電が起きる理由
02
同じアースでも目的は3つ
03
A種〜D種は何の分類か
02
目的が違えば要求も違う
保護・機能・雷保護
保護接地|人を守る
確実に低い抵抗と
切れない導通が要る
機能接地|機器を働かせる
効くのは抵抗値よりノイズ
他系統からの回り込みを嫌う
雷保護用接地|建物を守る
大電流に耐える断面と
周囲との等電位化
危ないのは電気があることではない。触れた2点に電位差があること。
一緒にすると
抵抗値は合格でも通信機器が誤動作する
何もかも分けると
今度は系統間に電位差ができる
どの目的の接地かを先に決めないと、何を満たせばよいかが決まらない。
1つの接地極が複数の目的を兼ねることがあるので、実務ではこの3つが混ざりやすい。兼ねてよいかは共用と分離の回で扱う。
03
取り違えやすいところ
接地の役割と、種別の意味
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
電気を地面に捨てる工事
そろえる
電位を
が感電をつくる
A種がいちばん厳しい種別
対象
と電圧で決まる
目的
の分類ではない
抵抗値が合格なら安心
導通
のほうが効く
端子
1本の緩みで崩れる
分けるほど安全になる
電位差
が生まれる
系統
間の差が問題に
抵抗値は測れる指標のひとつ。保護接地で効くのは値よりも導通
この3つ、すぐ答えられますか
接地の本体
外箱の電位を大地に近づけて、触れた2点の差を小さくする
3つの目的
保護接地(人)・機能接地(機器の動作)・雷保護用接地(建物)
種別の決まり方
何に施すか(対象)と使用電圧。設計者が好みで選ぶものではない
種別の先にあるもの
接地極の位置と本数・共用と分離・ボンディング・雷保護とのつなぎ
通信機器のアースを保護接地と同じ感覚で他の設備と一緒にすると、抵抗値としては合格でも機器が誤動作することがある。
04
目的ごとに見るところ
保護・機能・雷
保護
人を守る
確実に低い抵抗値を満たす
切れない導通を確保する
端子1本の緩みで成立しなくなる
機能
機器の都合
求めているのは値ではなくノイズの少なさ
他系統から回り込む電位変動を嫌う
抵抗値が合格でも誤動作することがある
雷保護
桁が違う
ここだけは大電流を流すことが正面の目的
大電流に耐える断面が要る
周囲との等電位化がセットになる
とりあえずアースを取っておく、で済まないのはここが違うから。ひとくくりにすると、どこかで足りなくなる。
05
まとめ|接地の目的
電位・3目的・種別
1
流すのではなく、そろえる
人が感電するのは電気に触れたからではなく、触れた2点に電位差があるから。外箱の電位を大地に近づけて差を小さくする工事
電位差を小さく
2
同じアースでも目的は3つ
保護接地は低い抵抗と切れない導通、機能接地はノイズの少なさ、雷保護用接地は大電流に耐える断面と等電位化
保護・機能・雷
3
A種〜D種は目的の分類ではない
何に施すか(対象)と使用電圧で区分が決まる。設計者が重要度を見て好きに選ぶものではない
対象と電圧
種別が決まったあとにも決めることは残る。接地極の位置と本数、共用と分離、ボンディング、雷保護とのつなぎ方。
1 / 1

HARITAの設計室|技術図書館へ 矢印キー・スワイプでページを送れます