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TECHNICAL GUIDE
捨てるのではなく そろえる
目的は3つある
A〜D種は目的ではない
抵抗値より導通
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接地・雷保護 / TECHNICAL GUIDE
接地は何のためか
流すのではなくそろえる
感電するのは電気に触れたからではなく、触れた2点に差があるから。
接地は、その差を小さくする工事
3
つの目的
4
種の区分
6
回の連載
出典:HARITAの設計室「【接地・雷保護の設計マニュアル①】接地は何のためにあるか ― 地面に流すのではなく、電位をそろえる」
SECTION
01
この章で答えること
アースは電気を捨てる工事か
捨てるのではなく、電位をそろえるための工事
このセクションで扱うこと
01
感電が起きる理由
02
同じアースでも目的は3つ
03
A種〜D種は何の分類か
02
目的が違えば要求も違う
保護・機能・雷保護
保護接地|人を守る
確実に低い抵抗と
切れない導通が要る
機能接地|機器を働かせる
効くのは抵抗値よりノイズ
他系統からの回り込みを嫌う
雷保護用接地|建物を守る
大電流に耐える断面と
周囲との等電位化
危ないのは電気があることではない。触れた2点に電位差があること。
一緒にすると
抵抗値は合格でも通信機器が誤動作する
何もかも分けると
今度は系統間に電位差ができる
どの目的の接地かを先に決めないと、何を満たせばよいかが決まらない。
1つの接地極が複数の目的を兼ねることがあるので、実務ではこの3つが混ざりやすい。兼ねてよいかは共用と分離の回で扱う。
03
取り違えやすいところ
接地の役割と、種別の意味
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
電気を地面に捨てる工事
そろえる
電位を
差
が感電をつくる
A種がいちばん厳しい種別
対象
と電圧で決まる
目的
の分類ではない
抵抗値が合格なら安心
導通
のほうが効く
端子
1本の緩みで崩れる
分けるほど安全になる
電位差
が生まれる
系統
間の差が問題に
抵抗値は測れる指標のひとつ。保護接地で効くのは値よりも導通
この3つ、すぐ答えられますか
接地の本体
外箱の電位を大地に近づけて、触れた2点の差を小さくする
3つの目的
保護接地(人)・機能接地(機器の動作)・雷保護用接地(建物)
種別の決まり方
何に施すか(対象)と使用電圧。設計者が好みで選ぶものではない
種別の先にあるもの
接地極の位置と本数・共用と分離・ボンディング・雷保護とのつなぎ
通信機器のアースを保護接地と同じ感覚で他の設備と一緒にすると、抵抗値としては合格でも機器が誤動作することがある。
04
目的ごとに見るところ
保護・機能・雷
保護
人を守る
確実に低い抵抗値を満たす
切れない導通を確保する
端子1本の緩みで成立しなくなる
機能
機器の都合
求めているのは値ではなくノイズの少なさ
他系統から回り込む電位変動を嫌う
抵抗値が合格でも誤動作することがある
雷保護
桁が違う
ここだけは大電流を流すことが正面の目的
大電流に耐える断面が要る
周囲との等電位化がセットになる
とりあえずアースを取っておく、で済まないのはここが違うから。ひとくくりにすると、どこかで足りなくなる。
05
まとめ|接地の目的
電位・3目的・種別
1
流すのではなく、そろえる
人が感電するのは電気に触れたからではなく、触れた2点に電位差があるから。外箱の電位を大地に近づけて差を小さくする工事
電位差を小さく
2
同じアースでも目的は3つ
保護接地は低い抵抗と切れない導通、機能接地はノイズの少なさ、雷保護用接地は大電流に耐える断面と等電位化
保護・機能・雷
3
A種〜D種は目的の分類ではない
何に施すか(対象)と使用電圧で区分が決まる。設計者が重要度を見て好きに選ぶものではない
対象と電圧
種別が決まったあとにも決めることは残る。接地極の位置と本数、共用と分離、ボンディング、雷保護とのつなぎ方。