149 TECHNICAL GUIDE始動電流という別の顔動く瞬間だけ別もの 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
倍率は暗記しない
始動方式は4通り
効くのは3か所
系統を分けて守る
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幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
始動電流という別の顔
動く瞬間だけ別もの
止まった軸に電圧をかけた瞬間は、電気的にほとんど短絡に近い。
定常運転の数字だけを見ていると、始動で足をすくわれる
4
つの始動方式
3
か所に効く
機器
側で決まる
出典:HARITAの設計室「【動力設備の設計マニュアル③】始動電流という別の顔 ― 動く瞬間だけ、別の機械になる」
SECTION
01
この章で答えること
負荷表の電流で足りるか
動かした瞬間だけブレーカーが落ちる、が起きる
このセクションで扱うこと
01
なぜ電流がはね上がるのか
02
始動方式の4通り
03
効いてくる3か所
02
動く瞬間だけ別の機械
方式・効く先・電圧降下
なぜはね上がるのか
軸が止まったままで電圧がかかる
電気的にはほとんど短絡に近い
始動方式は4通り
全電圧(直入れ)・スターデルタ
リアクトル・インバータ
倍率も継続時間も、機種・始動方式・負荷の重さで変わる。数字の暗記がいちばん危ない。
ブレーカーの選定
始動で動作しない定格・特性に
電圧降下
その瞬間だけ深く落ちる
他の負荷への影響
同じ系統の機器が受ける
どれも定常運転の計算だけでは見えてこない。負荷表の規約電流には出てこない話。
どの方式を使うかは機器側で決まることが多い。パッケージ機器や機器付属の制御盤なら、電気側で選ぶ余地はない。
03
取り違えやすいところ
倍率の扱いと、方式の決まり方
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
定格の何倍と覚えればよい
変わる
機種と方式で
暗記
がいちばん危険
始動方式は電気側で選ぶ
機器
側で決まる
機器表
から読み取る
電流が下がれば万事よし
トルク
も下がる
不足
で立ち上がらない
インバータなら安心
条件
がセットで付く
高調波
ノイズ・接地
倍率と継続時間は、実機が決まったらメーカー資料で確認する
この3つ、すぐ答えられますか
はね上がる理由
軸が止まった状態で電圧がかかり、電気的にほとんど短絡に近いから
4つの始動方式
全電圧(直入れ)・スターデルタ・リアクトル・インバータ
効いてくる3か所
ブレーカーの選定・電圧降下・他の負荷への影響
落ち込みを浅くする
太くする・短くする・分ける。幹線設計と同じ方向
始動時はトルクが要るのに電圧が落ちている。負荷が重い場合、電動機自身が回転を上げきれないことがある。
04
始動方式の性格
直入れ・切替・可変
直入れ
抑えない
構成がいちばん単純
小容量ではこれが標準
始動電流はそのまま流れる
切替
Y-Δ
始動時と運転時で結線を切り替える
切り替わる瞬間の挙動に注意が要る
リアクトル始動は電流もトルクも下がる
可変
インバータ
周波数を変えてなめらかに立ち上げる
運転中の回転数制御もできる
高調波・ノイズ・接地・配線の条件が付く
電灯と動力を変圧器から別系統にする理由のひとつがこれ。始動による電圧の落ち込みを、照明やコンセントに持ち込まない。
05
まとめ|始動電流
理由・方式・効く先
1
動く瞬間だけ別の機械になる
止まった軸に電圧をかけた瞬間は、電気的にほとんど短絡に近い。倍率も継続時間も機種・始動方式・負荷の重さで変わる
ほぼ短絡
2
方式は4通り、決めるのは機器側
全電圧(直入れ)・スターデルタ・リアクトル・インバータ。パッケージ機器や機器付属の制御盤なら電気側に選ぶ余地はない
機器表を読む
3
効いてくるのは3か所
ブレーカーの選定、始動時の電圧降下、同じ系統の他の負荷への影響。どれも定常運転の計算だけでは見えてこない
選定・降下・波及
落ち込みが深いと照明がちらつき、制御回路が誤動作し、電動機自身も立ち上がりきらない。対策は太く・短く・分ける。
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