156 TECHNICAL GUIDE引込部を読む波及事故を出さない 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
分界点を指させるか
架空はPAS、地中はUGS
地絡は即、短絡は蓄勢
いまはDGR付が基本
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引込・受電 / TECHNICAL GUIDE
引込部を読む
波及事故を出さない
引込部の機器は、ほぼこの1点のために存在している。
自分の事故で、近隣一帯を停電させないこと
2
つの引込方式
SOG
が動きを分ける
6
つの記載要素
出典:HARITAの設計室「【高圧受変電設備の設計マニュアル④】引込部 ― 責任分界点とPAS・UGS、波及事故を出さない仕組み」
SECTION
01
この章で答えること
分界点はどこか指させるか
停電作業の範囲も、事故の責任も、すべてここが基準
このセクションで扱うこと
01
責任分界点の位置
02
PAS・UGSが要る理由
03
SOGと方向性の有無
02
地絡は即、短絡は蓄勢
分界点・波及事故・SOG
架空引込|第1号柱のPAS
柱の上にPASを付け、そこを分界点にする
キュービクルは電力会社の持ち物ではない
地中引込|キャビネットのUGS
箱は1つでも、中で持ち主が変わる
上が電力会社、下が需要家
分界点の位置は電力会社との協議で決まる。図面を渡されたら、まず指させるか確認する。
地絡|その場で即開放
地絡電流は小さいのでPASでも切れる
短絡|蓄勢して無電圧で開放
短絡電流はPASでは切れない(壊れる)
短絡は変電所の再閉路で近隣が復旧したあと、無電圧のあいだに自社だけを切り離す。
区分開閉器がないと、自社の地絡が配電用変電所の遮断器を動かし、同じ配電線の近隣一帯を巻き込む。これが波及事故。
03
取り違えやすいところ
持ち主の境と、継電器の違い
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
キュービクルは電力会社の物
需要家
の持ち物
分界点
から内側は自分
PASは何でも切れる
短絡
は切れない
蓄勢
して無電圧で切る
GRとDGRは呼び方の違い
方向
判別ができる
ZPD
の零相電圧も見る
GR付で十分足りる
長い
ケーブルは不可
静電
容量でもらい事故
財産分界点と保安上の責任分界点は、契約によってずれることがある
この3つ、すぐ答えられますか
分界点の位置
架空は第1号柱のPAS、地中は高圧キャビネット内のUGS
PAS・UGSの役目
自社の事故を敷地の中だけで切り離し、波及事故を出さないこと
SOGの動き
地絡は検出して即開放、短絡は切ると記憶して無電圧のときに開放
もらい事故とは
構外の事故で自分のGRが動き、自分だけ停電してしまうこと
構内の高圧ケーブルが長くなると対地静電容量が大きくなり、構外の事故でもGRが動く。こう長が長い物件ではDGR付が必須。
04
図面で読む6つ
受電条件・開閉器・検出
条件
最上部
3φ3W 6.6kV 50/60Hz が図面の最上部にあるか
区分開閉器はPASかUGSか
定格(7.2kV 200Aなど)を併記する
検出
ZCTとZPD
ZCTは開閉器に内蔵され、地絡電流を検出する
ZPDがあるかどうかがGRとDGRの見分け
方向性ならZPD+DGRを記載する
経路
LAとケーブル
避雷器はPAS内蔵形が主流。接地の記載を見る
高圧引込ケーブルはCVTなど。サイズとこう長を記入
両端にケーブルヘッド(CH)が付く
架空引込か地中引込かは、区分開閉器の記号を見れば分かる。図面の最上部から順に読んでいけば、引込部は6つで足りる。
05
まとめ|引込部
分界点・目的・動作
1
分界点から内側は自分の持ち物
保守も、事故の責任も、更新費用もこちら側。架空引込は第1号柱のPAS、地中引込はキャビネット内のUGSが一般的
PAS / UGS
2
目的は波及事故を出さないこと
区分開閉器がなければ、自社の地絡で配電線ごと停電し、近隣一帯を巻き込む。引込部にお金と手間をかける理由がこれ
敷地内で切る
3
地絡と短絡で動きを変える
地絡は小さい電流なのでその場で即開放。短絡はPASでは切れないので、切ると記憶しておき、無電圧になってから開放する
SOG制御
GR付(無方向)は零相電流の大きさだけで判断する。構外の事故でも動いてしまうため、現在はDGR付(方向性)が基本。
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