163
TECHNICAL GUIDE
主幹・分岐・予備
守るのは電線と人
感度を鈍らせない
1本ごとに3つ書く
163
幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
分電盤へ落とす
盤は設備の目次
サイズも保護も決まったあと、最後に残る仕事。
盤を開けた人が、そこで全体を読めるかどうか
3
つの構成
2
つの保護
3
つを書く
出典:HARITAの設計室「【幹線設備の設計マニュアル⑥・最終回】分電盤へ落とす ― 盤の構成と幹線系統図」
SECTION
01
この章で答えること
並べるだけの作業か
その並べ方で、設計の値打ちが決まる
このセクションで扱うこと
01
盤の構成と予備回路
02
電線を守るものと人を守るもの
03
幹線系統図に書く3つ
02
盤は設備の目次
構成・保護・図面
盤の構成|主幹・分岐・予備
分岐は系統ごと・階ごとに固めて番号を振る
予備回路は必ず残す
守るものが違う2つ
過電流遮断器は電線を守る
漏電遮断器は人を守る
空き回路の有無で、10年後の工事費が変わる。予備は最初から立てておく。
置く/置かないを判断する2つ
感震ブレーカーと、動力盤の主幹
幹線系統図に書く3つ
1本ごとにサイズ・条数・こう長
分岐の並べ方も系統図のこう長も、あとから来た人が読めるようにしておく話。
感震ブレーカーの目的は地震後の通電火災を防ぐこと。ただし、切れて困る設備が同じ盤にないかは必ず確認する。
03
取り違えやすいところ
保護の対象と、盤の作り方
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
どちらも同じ保護装置
対象
が違っている
電線
を守るか人か
ELCBが落ちたら感度を下げる
原因
を切り分ける
絶縁
かノイズか長さか
感震はどの盤でもよい
確認
してから付ける
非常
用は分けて考える
予備回路は後で足せる
最初
から残しておく
10年
後の工事費が違う
動力盤の主幹は、置けば盤内で電源を落とせる。保守のしやすさが変わる
この3つ、すぐ答えられますか
盤の構成
主幹・分岐・予備。分岐は系統ごと・階ごとに固めて番号を振る
2つの保護の違い
過電流遮断器は電線を守り、漏電遮断器は人を守る
ELCBが落ちる原因
絶縁の低下、インバータ機器のノイズ、長い配線による対地静電容量
系統図に書く3つ
1本ごとに、サイズ・条数・こう長
動力側の分岐ブレーカーとケーブルの選定は、電灯とは考え方が違う。始動電流を踏まえて別に検討する。
04
最後に決めること
並べ方・判断・図面
並べ方
読める盤
分岐をばらばらに並べると目次にならない
系統ごと・階ごとに固めて番号を振る
予備回路を残しておく
判断
置くか否か
感震ブレーカーは通電火災の対策
切れて困る設備が同じ盤にないか確認する
動力盤の主幹は保守のしやすさで決める
図面
1枚に畳む
幹線系統図に全体を1枚でまとめる
1本ごとにサイズ・条数・こう長を書く
こう長は電圧降下の前提そのもの
幹線設計は ①系統計画 → ②負荷容量の集計 → ③サイズ選定 → ④電圧降下の検証 → ⑤保護と分岐 → ⑥分電盤へ落とす の6段。
05
まとめ|分電盤へ落とす
構成・保護・図面
1
盤は主幹・分岐・予備
分岐は系統ごと・階ごとに固めて番号を振る。予備回路の有無で、10年後の改修工事費が変わってくる
空きを残す
2
守るものが違う2つの保護
過電流遮断器は電線を、漏電遮断器は人を守る。ELCBが落ちるときは、絶縁・ノイズ・対地静電容量のどれかを切り分ける
電線と人
3
1枚に畳んで渡す
幹線の設計は最終的に幹線系統図という1枚にまとまる。1本ごとにこの3つを書き添えておけば、あとから来た人でも読める
サイズ・条数・こう長
感震ブレーカーは通電火災の対策。止まってはいけない設備が同じ盤にないかを、付ける前に必ず確認する。