185 TECHNICAL GUIDEマンションの幹線上の階ほど不利になる 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
単純合計にはしない
縦シャフトが長さを決める
電圧降下で太さが決まる
共用部は別系統
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幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
マンションの幹線
上の階ほど不利になる
全戸の契約容量を足すと、現実にない太さになる。
束ねる工程であって、積み上げる工程ではない
3
つの決め手
3
つの系統
5
つの段
出典:HARITAの設計室「マンションの電気設計 ②|幹線の計画 ― 1戸の分電盤を、建物全体へどう配る?」
SECTION
01
この章で答えること
全戸を足すのか
束ね直す工程として組み立てる
このセクションで扱うこと
01
需要率と不等率で絞る
02
縦シャフトと幹線ルート
03
サイズを決める3つの決め手
02
縦に配る建物の幹線
容量・経路・太さ
容量|単純合計にはしない
各住戸の契約容量を積み上げたうえで
需要率と不等率を見込んで絞る
経路|縦シャフトにまとめる
EPSやPSに幹線を通して各階で分岐
位置が悪いと遠回りして長くなる
受電設備はたいてい1階まわり。そこから上階へ持ち上げていく。
太さ|3つの決め手で決まる
許容電流・電圧降下・こう長
系統|共用部は住戸と分ける
住戸・共用照明(単相)・共用動力(三相)
縦に長い建物ほど、上階が電圧降下で不利になっていく。
縦シャフトの位置は建築と相談して決める。各住戸から近く、上下にまっすぐ抜けていて、点検しやすい位置がよい。
03
つまずきやすいところ
容量・太さ・保護
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
全戸を単純合計
需要
率で現実に寄せる
不等
率も見込んでおく
需要率は勘で
協議
と規程で裏を取る
戸数
や住戸型で変わる
全階で同じ太さ
こう長
が効いてくる
上階
ほど不利になる
保護は受電側
分岐
先にも保護が要る
段々
に連ねていく
許容電流は足りていても、電圧降下のほうで太さが決まることが多い
この4つ、すぐ答えられますか
3つの決め手
許容電流・電圧降下・こう長。この3つで幹線の太さを決める
需要率の扱い
戸数・住戸タイプ・オール電化かどうかで変わる。必ず裏を取る
上階が不利な理由
受電設備が1階まわりにあるため、上へ行くほどこう長が長くなる
系統の分け方
住戸系、共用照明(単相)、共用動力(三相)の3系統が基本
電圧が下がると機器が本来の性能を出せず、不具合の原因にもなる。条件が厳しいときは幹線を太くするのが基本の対処。
04
計画は5段で進む
容量・経路・保護
容量
現実に寄せる
各住戸の契約容量を積み上げる
需要率と不等率を掛けて絞る
共用部は住戸とは別に集計する
経路
縦にまとめる
EPSやPSの縦シャフトにまとめる
各階で住戸ぶんを分岐していく
位置が幹線長を左右する
保護
段々に置く
幹線には過電流から守る保護を入れる
各階・各系統の分岐先にも保護が要る
受電設備から住戸の回路まで連なる
住戸の分電盤が決まったら、次は建物全体へどう配るか。1戸の計画が、この大きな流れの末端につながっている。
05
まとめ|マンションの幹線
容量・経路・太さ
1
積み上げではなく束ね直す
全戸の契約容量を単純合計すると過大になる。需要率と不等率を見込んで、実際の最大需要に近づけるところから始める
需要率で絞る
2
縦シャフトが幹線長を決める
各住戸から近く、上下にまっすぐ抜けて、点検しやすい位置。悪い位置に置くと幹線が遠回りし、電圧降下にも効いてくる
位置は建築と
3
上階ほど電圧降下で不利
受電設備は1階まわりにあるため、上の階ほど末端電圧が下がりやすい。1階と10階で同じ太さにはできない
こう長が効く
需要率を「だいたいこのくらい」で置かないこと。電力会社との協議や内線規程・設計基準で必ず裏を取る。
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