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TECHNICAL GUIDE
境目は破壊するか
多いのは周囲の建材
盤の中は型式で照会
費用と工期は設計段階で
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配線・配管 / TECHNICAL GUIDE
要るのは壊すとき
電気工事だからではない
点検口を開けて覗くだけなら要らない。
天井を切る、壁を開ける、コアを抜くなら要る
2
つの経路
4
つの設備
7
つの確認
出典:HARITAの設計室「【連載第5回】電気工事のどこで石綿に当たる?盤更新・配線改修の勘所」
SECTION
01
この章で答えること
電気工事なら対象外か
判断の軸は、工事の種類ではない
このセクションで扱うこと
01
特定工作物に入った4設備
02
石綿に当たる2つの経路
03
要否を分ける実質的な境界
02
境目は壊すかどうか
経路・境界・費用
経路①|周囲の建材
天井材・壁材・床材・貫通部の耐火材
数で言えば、ほとんどがこちら
経路②|機器と部材そのもの
盤内の絶縁板、アークシュート、扉パッキン
件数は少ないが、見落とすと厄介
繊維が飛ぶのは、切る・砕く・削る・穴を開ける瞬間。法律もそこを境目にしている。
壊さない|原則いらない
点検口を開けて覗く、器具だけ交換する
壊す|必要になる
天井を切る、壁を開ける、コアを抜く
見積り段階で「この工事のどこかで、何かを壊すか」と一度自問する。
2026年1月1日から、工作物の事前調査にも有資格者による調査が義務づけられた。特定工作物には発電・変電・配電・送電の4設備が入っている。
03
工事別に見るところ
建材・部材・貫通部
触る場面
見るところ
根拠・補足
天井裏の配線
天井
材を切るかどうか
岩綿
吸音板が入りやすい
スイッチの移設
壁
を開けるかどうか
ボード
類やALCを見る
区画の貫通部
パテ
を崩すかどうか
1本
増やすだけでも崩す
古い盤の更新
型式
と製造年月を控える
公開
情報をまず当たる
50cm四方だけ切り取る工事でも、事前調査が必要な工事になる
この4つ、すぐ答えられますか
特定工作物の4設備
発電設備、変電設備、配電設備、送電設備が告示で名指しされている
要否の境界
建材を破壊・切断・穿孔するかどうか。壊さなければ原則いらない
件数が多い経路
盤そのものより、盤の周りの天井・壁・貫通部の材料のほう
分析の費用
基本料金に加えて1検体あたり1万数千円〜3万円程度が目安
機器・部材はメーカーが自社製品の含有状況を公開している。型式・製造番号・製造年月から個別に照会できる窓口もある。
04
着工前に確かめる
建物・工事・工程
建物
履歴を見る
着工年月日を確認する
その後の改修・増築の履歴も見る
調査者の資格区分が適切かを確かめる
工事
壊すか問う
破壊・切断・穿孔する作業があるか
更新する盤の製造年と型式を控える
メーカーの公開情報を確認する
工程
日数を見込む
分析が要るなら日数を工程に織り込む
着工直前に思い出しても間に合わない
調査費と工期は見積り段階で入れる
天井裏など、着工前に目視できない箇所があることは発注者に報告しておく。あとから足すと、まず揉める。
05
まとめ|石綿の事前調査
境界・経路・工程
1
判断の軸は壊すかどうか
石綿は建材のなかに固まっている限り繊維は飛ばない。切る・砕く・削る・穴を開ける作業が、要否を分ける実質的な境界になる
工事種別でない
2
多いのは周囲の建材のほう
天井材・壁材・床材・貫通部の耐火材。盤の内部や部材そのものは件数こそ少ないが、見落とすと厄介になる
盤より周り
3
費用と工期は設計段階で
分析は試料を採ってから結果まで日数がかかる。調査費と調査期間を見積りと工程に入れておかないと、着工直前で行き詰まる
あとから足せない
分析せず石綿が入っているものとして進める選択肢もあるが、除去にかかる費用と分析費用を比べて決めることになる。