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TECHNICAL GUIDE
低損失化の代償は体積
容量ごとに傾向が違う
4社最大値で安全側に
波及先は盤・基礎・搬入
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受変電 / TECHNICAL GUIDE
同じ容量で更新する
でも盤に入らない
損失を下げる方法は、基本的には材料を増やすこと。
鉄心とコイルが大きくなり、寸法も質量も増える
300
kVAで検証
37
%の質量増
4
つの波及先
出典:HARITAの設計室「2026トップランナー変圧器 第4回|キュービクルに入らない」
SECTION
01
この章で答えること
そのまま交換できるか
既設と同じ容量に更新するだけ、という前提を疑う
このセクションで扱うこと
01
なぜ大きく重くなるのか
02
容量ごとに傾向がばらつく
03
盤・基礎・搬入への波及
02
低損失化の代償
材料が増える
損失を下げる方法
鉄心の断面積とコイル導体の断面積を増やす
だから寸法も質量も増える
増加を抑える技術
低損失電磁鋼板、導体占積率の向上
アモルファス鉄心の採用など
三相300kVAの油入で、質量が950kgから1,305kgへ。カタログの公表値による。
容量ごとに傾向がばらつく
幅がむしろ縮み、質量増が1割未満の容量帯もある
一方で3割前後増える容量帯もある
メーカー未定のときは
4社の最大寸法を集約した表が公開されている
安全側に盤スペースを確保しておける
モールドだから、油入だからという一般化はできない。案件の容量で個別に確認する。
省エネでも法令でもなく、同じ容量なのに大きく重くなることが、設計実務に与える最大の影響になっている。
03
取り違えやすいところ
交換・傾向・計画
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
そのまま交換
寸法
と質量が増える
盤面数
が増えることも
一律に大きい
容量
ごとに傾向が違う
幅が縮む
容量帯もある
モールドも同じ
油入
とは傾向が違う
一般化
はできない
メーカー未定
4社
の最大値で見る
安全
側で盤を計画する
図面を描く前に、対応年のカタログを取り寄せて照合しておく
この4つ、すぐ答えられますか
大きく重くなる理由
損失を下げる方法が、基本的には鉄心とコイルの材料を増やすことだから
寸法は全方向に増えるか
増えない。幅がむしろ縮む容量帯もあり、傾向は容量ごとにばらつく
メーカー未定での計画
4社の最大寸法を集約した盤概略寸法表を使い、安全側で面積を押さえる
寸法以外に見るところ
接続口と端子の位置、床荷重と基礎補強、ケーブルルート、搬入経路
大容量帯では工場での実装ができず、変圧器を盤外設置にしたり、取り外して同送する扱いになるケースが生まれている。
04
波及する先と時期
盤・基礎・搬入
盤面
計画初期
変圧器が納まらず面数が増える
収納できるかを最初に確認する
盤外設置になると構成そのものが変わる
基礎
構造と調整
面数が増えれば基礎も延長になる
質量が増えれば補強が要る
防振装置を入れると奥行に余分が要る
搬入
見積に入れる
チャーターの変更やクレーン手配
開口と床養生も据付工法とセットで見る
見直しの予算を先に確保しておく
既設更新の見積段階で、盤の作り替え・基礎補強・搬入費を漏れなく計上できるかどうかで、後の手戻りが変わる。
05
まとめ|寸法と質量
原因・ばらつき・波及
1
低損失化の代償は体積と質量
鉄心断面積とコイル導体断面積を増やすことで損失を下げているため、同じ容量でも寸法と質量が増える。三相300kVAの油入で質量は約37%増
材料が増える
2
容量ごとに傾向がばらつく
幅がむしろ縮み質量増が1割未満に収まる容量帯もあれば、3割前後増える容量帯もある。方式でひとくくりにはできない
個別に確認
3
そのまま交換という前提を捨てる
盤面数・基礎・搬入・輸送に波及する。図面を描く前にカタログを取り寄せて照合する手間は、手戻りのコストに比べればわずか
先に照合
定番だった盤寸法と容量の組み合わせが成り立たなくなっている。根拠つきで説明できるようにしておくと話が早い。