205
TECHNICAL GUIDE
分けるのは負荷の性格
変圧器の段階で分かれる
起点は自分の中にない
取り合いは制御盤から
205
幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
電圧で分けていない
使われ方が違う
電灯は人がスイッチで点けたり消したりする。動力は機械が自動で動かし、運転中はずっと回っている。
性格が違うから、結果として電圧も盤も別になる
2
つの性格
6
ステップ
1
つの起点
出典:HARITAの設計室「動力設備の設計マニュアル①|動力とは何か」
SECTION
01
この章で答えること
単相と三相だから分けるのか
電圧は理由ではなく、結果のほうにある
このセクションで扱うこと
01
電灯と動力の性格の違い
02
どこから別系統になるか
03
機械設備との取り合い
02
分けるのは使われ方
電灯と動力
電灯|人が操作して使う
照明とコンセントが代表的な負荷
点けたり消したりする単相100V・200V
動力|機械が自動で使う
ポンプ・空調・ファンが代表的な負荷
運転中はずっと回る三相200Vが中心
電圧が違うから分けるのではない。使われ方が違うから分ける。
高圧受電なら変圧器で分かれる
電灯用と動力用で変圧器そのものが別
低圧受電で契約が分かれていれば引込から別
起点は自分の中にない
照明なら何ルクスにするかを自分で決められる
動力の負荷は機械設備が決める
だから動力設備の設計は、機器表がいつ出てくるかに支配される。
性格が違うから、結果として電圧も変圧器も盤も契約も別になる。この順番を取り違えると、盤を分ける理由が腑に落ちない。
03
取り違えやすいところ
理由・分岐点・起点
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
電圧で分ける
性格
の違いで分ける
電圧
は結果にすぎない
盤だけが別
変圧器
の段階で分かれる
引込
から別のこともある
起点は自分
機器表
が起点になる
機械側
が先に決める
制御盤は電気
取り合い
を先に確かめる
付属
品かどうかで違う
機器表がいつ出るかに、動力設計の工程は支配される
この4つ、すぐ答えられますか
分ける理由
使われ方が違うから。電灯は人が操作し、動力は機械が自動で動かし続ける
どこから別系統になるか
高圧受電なら変圧器の段階。低圧で契約が分かれていれば引込から別
設計の起点
機器表。何がどこにいくつあるかは、機械設備が決めてから分かる
機器付属の制御盤
機器側か電気工事側か、取り合いになりやすい。先に確かめておく
機械設備が決めるのは機器そのもの、電気設備が決めるのはそこへ電源を持っていく方法。境目が取り合いになる。
04
動力設計の6ステップ
拾う・守る・納める
拾う
負荷と容量
機器表から何がどこにいくつあるか
銘板のkWを電線を選ぶための電流へ
起点が自分の中にないのが動力の特徴
守る
始動と保護
動き出す瞬間の始動電流を確認する
ブレーカーとケーブルを選ぶ
保護するのは電線、耐えるのは始動
納める
盤と図面
主幹の要否と分岐の構成を決める
機器表と系統図に落とし込む
機器表が変われば設計も全部動く
6つのステップは、負荷を拾う・容量を換算する・始動方式を見る・保護を決める・動力盤を組む・図面化と拾い。
05
まとめ|電灯と動力
性格・分岐・起点
1
分けるのは電圧ではなく性格
電灯は人がスイッチで点けたり消したりし、動力は機械が自動で動かして運転中はずっと回る。結果として電圧も盤も契約も別になる
使われ方
2
高圧受電なら変圧器で分かれる
電灯用と動力用で変圧器そのものが別になる。低圧受電でも契約が分かれていれば、引込の段階から別系統になる
系統の分岐
3
起点は自分の中にない
照明なら明るさを自分で決められるが、動力の負荷は機械設備が決める。だから工程は機器表がいつ出るかに支配される
機器表次第
取り合いで確認が要るのは、機器に付属する制御盤をどちらが用意するか。ここが抜けると、盤も幹線も後から動く。