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TECHNICAL GUIDE
検出しているのはZCT
原因は代表的に4つ
高調波は対応型で抑える
多回路ほど合成される
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接地・雷保護 / TECHNICAL GUIDE
漏電していないのに落ちる
拾っているのは別物
ELCBが見ているのは、行きと帰りの電流の差。
漏電に見える電流をZCTが拾えば、漏電がなくても遮断する
4
つの原因
2
つのタイプ
1
つのZCT
出典:HARITAの設計室「分電盤の設計|ELCB(漏電遮断器)が誤動作する主な原因とは?」
SECTION
01
この章で答えること
漏電していないのに落ちる
動作原理から見ると、誤動作の理由が分かる
このセクションで扱うこと
01
検出しているのは電流の差
02
誤検出を招く4つの原因
03
原因ごとに手当てが変わる
02
誤検出の入口はZCT
原理と原因
動作の流れ
ZCTが行きと帰りの電流の差をとらえる
増幅してコイルを励磁し、引き外して遮断する
2つのタイプ
過電流保護付きと、過電流保護なし
どちらもZCTで零相電流をとらえる点は同じ
誤動作とは、漏電が起きているのではなく、漏電に見える電流を拾っている状態。
機器から来る原因
起動時の突入電流を漏電と判定することがある
高速スイッチングが高調波漏えい電流を生む
外と回路から来る原因
落雷などの外雷サージが誤検出を引き起こす
回路が集約される盤ほど合成されて検知される
高調波は、対地静電容量と高周波成分の組み合わせで誤作動を誘発する。
インバータエアコンやLED照明など、高速スイッチングの機器が増えた回路ほど、この誤検出が起きやすくなる。
03
取り違えやすいところ
原因・機器・回路
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
落ちたら漏電
誤検出
のことがある
切分け
を先に行う
原因は1つ
4つ
の代表例がある
突入
電流もその一つ
LEDは無関係
高調波
漏えい電流が出る
高速
な開閉が源になる
回路数は無関係
多回路
ほど合成される
分散
設計で効きにくく
見ているのは行きと帰りの電流の差、つまり零相電流になる
この4つ、すぐ答えられますか
漏電を検出する部品
遮断器に内蔵されたZCT。行きと帰りの電流の差を零相電流としてとらえる
インバータ機器で起きる訳
高速スイッチングで高調波電流が生じ、対地静電容量と組み合わさって誤作動を誘発する
高調波への手当て
ZCTの検出回路にフィルターを内蔵した高調波対応型を採用する
落雷サージへの手当て
インパルス耐性の試験をクリアした新しい形式へ更新する
複数の回路が集約される分電盤ほど、合成された高調波が漏れ電流として検知されやすくなる。
04
原因ごとの手当て
協調・更新・分散
協調
突入電流
保護協調をとり直す
トリップ定数の調整を検討する
起動時だけ落ちるかを確かめる
更新
サージと高調波
インパルス耐性のある形式へ更新
高調波はフィルター内蔵型を採用
対象はインバータやLEDの多い回路
分散
多回路
回路を分散する設計に見直す
ZCTの選定容量も併せて確かめる
集約しすぎた盤ほど効いてくる
手を打つ前に、4つの原因のどれに当たるかを切り分ける。機器の更新か、回路設計の見直しかは、そのあとの選択になる。
05
まとめ|ELCBの誤動作
原理・原因・対策
1
見ているのは電流の差
遮断器に内蔵されたZCTが行きと帰りの電流の差をとらえ、増幅してコイルを励磁し、引き外し機構を動かして遮断する
ZCTが検出
2
誤動作の代表は4つ
突入電流、外雷サージ、高調波漏えい電流、多回路の合成影響。どれに当たるかを先に切り分けてから手を打つ
切り分ける
3
高調波は対応型で抑える
ZCTの検出回路にフィルターを内蔵した形式を採用する。インバータエアコンやLED照明、制御系機器の多い回路に有効
フィルター
誤動作は、漏電が起きているのではなく、漏電に見える電流をZCTが拾っている状態として整理しておく。