212 TECHNICAL GUIDE省エネ機なのに発熱は増えうる 技術図書館へ
212
TECHNICAL GUIDE
評価はWi+0.16Wc
換気はWi+1.00Wc
負荷率で優劣が変わる
換気扇は選び直す
212
受変電 / TECHNICAL GUIDE
省エネ機なのに
発熱は増えうる
省エネの評価は基準負荷率での損失、換気の設計は負荷率100%での損失。
見ている点がまったく違う
0.16
対1.00
28
%の発熱増
50
%台が分岐
出典:HARITAの設計室「2026トップランナー変圧器 第5回|換気設計とアモルファス鉄心の落とし穴」
SECTION
01
この章で答えること
省エネなら発熱も減るのか
評価に使う損失と、換気に使う損失は別のもの
このセクションで扱うこと
01
無負荷損と負荷損の重み
02
負荷率で優劣が入れ替わる
03
換気設計をやり直す
02
見ている点が違う
評価と換気
省エネ性能の評価
基準負荷率で見るので負荷損の重みは小さい
無負荷損を下げるほど評価はよくなる
換気設計の熱源
負荷率100%で選定するのが実務の標準
無負荷損と負荷損をそのまま足した値になる
負荷損の重みが0.16対1.00。同じ変圧器でも、この2つはまったく別の指標。
設計として起きていること
無負荷損を大きく下げ、負荷損は増やす
評価はよくなるが、全負荷時の発熱は増える
どこで入れ替わるか
ある負荷率を境に新旧の優劣が逆転する
軽負荷が長い設備なら有利、高負荷なら別の話
カタログの無負荷損と負荷損を並べれば、誰でも足し算で確かめられる。
無負荷損を大きく下げられる背景には鉄心の材料がある。ただし採用されている容量は限られるので、形式記号と凡例で確かめる。
03
取り違えやすいところ
指標・数値・換気
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
省エネなら安心
見る
損失が別になる
換気
は全負荷で見る
効率値で計算
効率
は基準負荷率の値
換気
には使えない
常に新型が得
負荷率
で優劣が変わる
分岐
点を計算で出す
換気はそのまま
再計算
が必要になる
空調
側にも申し送る
省エネ評価はWi+0.16Wc、換気設計はWi+1.00Wcで見る
この4つ、すぐ答えられますか
評価と換気は同じ損失か
違う。評価は基準負荷率での損失、換気は負荷率100%での損失を使う
発熱が増えることはあるか
ある。無負荷損を下げ負荷損を増やす設計だと、全負荷時の発熱は増える
効率の値を換気に使えるか
使えない。換気に使うのは無負荷損と負荷損の合計になる
取り違えると何が起きるか
換気不足になり、温度上昇の警報が出る。換気扇の選定からやり直す
更新の提案では、その物件の負荷率で全損失を出し直す。カタログの効率値をそのまま持ってくると話が合わなくなる。
04
設計で確かめる3つ
損失・逆転・波及
損失
2つを分ける
無負荷損と負荷損を分けて拾う
評価と換気で使う数字が違う
カタログの実数値を並べて足す
逆転
負荷率次第
優劣が入れ替わる負荷率を出す
実際の負荷率と見比べて判断する
軽負荷が長い物件なら有利になる
波及
換気と空調
換気扇の選定をやり直す
盤の平面と開口も見直す
屋内電気室なら空調負荷にも効く
エネルギー消費効率が下がった=発熱が減った、ではない。効率値は基準負荷率での値であって、換気設計に使う数字ではない。
05
まとめ|発熱と換気
指標・逆転・手当て
1
評価と換気は別の指標
省エネ評価は基準負荷率での損失、換気設計は負荷率100%での損失。負荷損の重みが0.16対1.00という差になっている
重みが違う
2
負荷率で優劣が入れ替わる
無負荷損を大きく下げ負荷損を増やす設計では、ある負荷率を境に損失の大小が逆転する。実負荷率との関係で判断する
分岐点を出す
3
換気は必ずやり直す
換気に使うのは無負荷損と負荷損の合計。取り違えると換気不足になり、温度上昇の警報につながる
合計で見る
更新時は、その物件の負荷率で足し算し直す。増えた発熱量は、計画の早い段階で空調側へ申し送っておく。
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