220 TECHNICAL GUIDE定格ちょうどで落ちない顔が2つあるから 技術図書館へ
220
TECHNICAL GUIDE
過負荷と短絡で違う
ATは落ちる設定値
AFは箱の大きさ
kAは切る体力になる
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幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
定格ちょうどで落ちない
顔が2つあるから
過負荷はじわじわ温まってから、短絡は瞬時に。
落ち方が2通りあり、選ぶときに見る数字は3つある
2
つの顔
3
つの数字
30
mAが定番
出典:HARITAの設計室「新人講座 第14回|ブレーカー(遮断器)選定のきほん」
SECTION
01
この章で答えること
なぜ定格で即落ちないのか
落ちる仕組みが2通りあることから見る
このセクションで扱うこと
01
過負荷はゆっくり、短絡は瞬時
02
AT・AF・kAの読み方
03
選定は3条件を順に確かめる
02
2つの顔と3つの数字
動作と定格
過負荷|ゆっくり動く
温まってから動作する仕組み
だから定格を少し超えてもすぐには落ちない
短絡|瞬時に動く
定格の何百倍という電流が流れ得る
その大電流を切り離す体力が要る
AT は落ちる設定値、AF は箱の大きさ、kA は短絡を切る体力を表す。
選定の3条件
設計電流がATを超えないこと
ATがケーブルの許容電流を超えないこと
3つめはkA
その地点の短絡電流よりkAが大きいこと
受電に近いほど大きなkAが要る
体力不足のまま短絡を切ろうとすると、切れずにアークで壊れることがある。
同じAFの箱に、中身のATが違うラインナップがある。将来ATだけ上げたいときに箱ごと変えずに済むという使い方もできる。
03
取り違えやすいところ
動作・数字・配置
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
超えたら即落ち
過負荷
はゆっくり動く
短絡
のときは瞬時に
数字は1つ
AT
は落ちる設定値
AF
は箱の大きさ
kAは無関係
短絡
を切る体力になる
不足
だと切れずに壊れる
全部漏電形に
誤動作
で不便にもなる
配置
はメリハリを付ける
選定は設計電流≦AT、AT≦許容電流、kA≧短絡電流の順で見る
この4つ、すぐ答えられますか
定格で即落ちない理由
過負荷側は温まってから動作するため。少しの超過ならしばらく耐える
盤図のAFとATの読み方
前がフレーム、後が落ちる設定値。箱は大きいまま設定だけ小さくできる
遮断容量が足りないと
短絡電流を切れずにアークが持続し、遮断器自身が壊れるおそれがある
分電盤に並ぶ3種類
契約電流を守るもの、回路と電線を守るもの、漏電から人を守るもの
受電に近いほど短絡電流は大きくなる。変圧器の容量とインピーダンスから短絡電流を出して、そのうえでkAを選ぶ。
04
選ぶときに見る3つ
動作・数字・漏電
動作
顔が2つ
過負荷は温まってから動く
短絡は瞬時に切り離す
落ち方が違うので見る数字も違う
数字
3条件
設計電流がATを超えないこと
ATが許容電流を超えないこと
kAが短絡電流を上回ること
漏電
配置で効く
水回り・屋外・人が触れる回路に
感度30mAのものが定番になる
どの回路に入れるかは設計判断
メーカー任せにせず自分の目で3条件を追えるかどうかで、盤図を承認するときの質が変わってくる。
05
まとめ|ブレーカー選定
動作・定格・判断
1
落ち方は2通りある
過負荷はじわじわ温まってから動作し、短絡は瞬時に動作する。定格を少し超えただけではすぐに落ちないのはこのため
2つの顔
2
見る数字はAT・AF・kA
ATは落ちる設定値、AFは器械の箱の大きさ、kAは短絡の大電流を安全に切り離せる体力。盤図はこの3つで読む
3つの数字
3
漏電形はメリハリを付けて配る
水回りや屋外、人が直接触れる機器の回路に感度30mAのものを入れる。全部に入れると誤動作でかえって不便になることもある
設計判断
分電盤には役割の違う3種類が並ぶ。契約電流を守るもの、回路と電線を守るもの、漏電から人を守るもの。
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