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TECHNICAL GUIDE
普段は流れない保険
機器を守るA・C・D
系統を守るB種
抵抗とサイズは別の話
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接地・雷保護 / TECHNICAL GUIDE
捨てる線ではない
もしもの逃げ道を作る
普段は何も流れない。漏電したときだけ人体より低い道になる。
設計は機器リストから種別と線の太さを一覧にする作業
4
つの種別
2
つの決めごと
0
が平常の電流
出典:HARITAの設計室「新人講座 第15回|接地(アース)のきほんと接地線サイズ」
SECTION
01
この章で答えること
接地設計は何を決める作業か
種別と数値と太さを、機器ごとに並べていく
このセクションで扱うこと
01
何を守る接地なのか
02
抵抗とサイズの違い
03
一覧表が検査の武器になる
02
守る相手で種別が分かれる
機器接地と系統接地
A種・C種・D種は機器へ
機器の外箱に付けて、それに触れる人を守る
人体より抵抗の低い逃げ道をつくる
B種は変圧器の低圧側へ
守る相手は電気の系統そのもの
高圧と低圧が触れても乗り込ませない
大多数の機器はD種。B種はキュービクルまわりで出てくる上級編になる。
接地抵抗は大地との相性
大地への逃げやすさを表す数値
種別ごとの規定値以下に収める
接地線サイズは線の体力
漏電電流を流しきる電線の太さ
上流の遮断器の定格から表で選ぶ
この2つは別の話。抵抗は測って確かめ、サイズは図面と計算書に根拠を残す。
接地があれば漏れた電流は接地線へ流れ、漏電遮断器が気づいて切る。逃げ道と見張り役でワンセットになる。
03
取り違えやすいところ
役割・数値・行き先
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
余りを捨てる線
平常
時は流れない
漏電
のときだけ働く
数値は1つだけ
抵抗
は大地との相性
太さ
は流しきる体力
B種も外箱へ
系統
そのものに付ける
混触
したときの保護
水回りも同じ
人体
の抵抗が下がる
同じ
漏電でも跳ね上がる
抵抗は大地との相性、サイズは線の体力。分けて覚えると迷わない
この4つ、すぐ答えられますか
平常時に流れる電流
ほぼ流れない。漏電という、もしもの日のために用意しておく逃げ道になる
A・C・Dが守るもの
機器の外箱と、それに触れる人。大多数の機器はD種になる
B種が守るもの
電気の系統そのもの。高圧と低圧が触れる混触が起きても低圧側を守る
接地線サイズの決め方
上流の遮断器の定格から内線規程の表で選び、根拠を図面と計算書に残す
コンセントのアース極から緑の接地線、盤の接地端子、接地幹線、接地端子箱を経て大地の接地極へ一本の系統でつながる。
04
設計の手順は3つ
並べる・決める・残す
並べる
機器
機器リストを用意して一覧にする
電圧区分から種別を判定していく
D種・C種・A種を機器ごとに決める
決める
数値
種別ごとの規定値を横に書き込む
漏電遮断器付きの緩和も記載する
上流の定格から接地線サイズを選ぶ
残す
検査
竣工時の測定で合否判定に使える
指摘には種別の根拠と実測値で答える
図面と計算書に選定根拠を残す
この表があると、竣工時の接地抵抗測定の結果をそのまま合否判定に読み替えられる。検査対応の武器になる。
05
まとめ|接地の設計
役割・数値・手順
1
捨てる線ではなく人を守る保険
平常時はほとんど電流が流れない。漏電したときに人体より抵抗の低い道をつくり、漏電遮断器が気づいて切るまでを受け持つ
逃げ道
2
機器を守るA・C・D、系統を守るB
A種・C種・D種は機器の外箱に付ける機器接地。B種だけ毛色が違い、変圧器の低圧側に付けて混触から系統を守る
守る相手
3
抵抗とサイズは別の話
接地抵抗は大地への逃げやすさで種別ごとの規定値以下に、接地線サイズは上流の遮断器の定格から内線規程の表で選ぶ
2つの軸
水気のある場所は人体の抵抗が下がり、同じ漏電でも危険度が上がる。水回りほど接地が効いてくる。