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TECHNICAL GUIDE
自己保持は記憶をつくる
相手の接点は出力の直前
整定値は変えられる前提
非常停止は電源を切る
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幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
自分で書かなくていい
読んで判断できればいい
自己保持、インターロック、タイマー。この3つが読めるだけで、
盤屋から出てきた図面のレビューの質は変わってくる
3
つの回路
1
か所で決まる
0
から動かさない
出典:HARITAの設計室「強電設備の設計|シーケンス制御の基本回路」
SECTION
01
この章で答えること
どこまで読めればいいのか
基本の3つが分かれば、制御回路の大半は読める
このセクションで扱うこと
01
運転を記憶させる回路
02
同時に動かさない回路
03
時間で順序をつくる回路
02
読めるべき3つの回路
記憶・排他・順序
自己保持は記憶をつくる
押しボタンと並列に自分の接点を入れ
手を離しても電流を保ち続ける
インターロックは先着優先
相手の接点を自分の回路に入れる
動いている間は自分は励磁されない
タイマーは順序をつくる
決めた時間だけ待ってから動かし
工程の流れを組み立てていく
自己保持が守っているのは便利さではなく、復電したときに勝手に動き出さないこと。
接点は出力の直前に置く
起動ボタン側に置くと自己保持の経路に
バイパスされ、相手が動いても止まらない
試運転では露見しない
片方ずつ動かす分には問題が出ず
同時に投入されたときだけ現れる
同じ部品を使っていても、置く位置が違えば安全装置として働かなくなる。
電気的な仕組みだけに頼らず、物理的に同時投入できない部品との併用が求められている。二重化の考え方になる。
03
取り違えやすいところ
位置・整定・根拠
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
接点はどこでも
出力
の直前に入れる
起動
側だと効かない
整定値は不変
誰か
が後から触る
工程
の順序が入替わる
仕様はよしなに
数値
で書ける項目だ
標準
仕様書に根拠がある
非常停止は義務
建築
設備に条文はない
規格
と指針を根拠に
整定値の順序は、回路の構造そのもので担保しておくのが確実
この4つ、すぐ答えられますか
相手の接点を置く位置
出力の直前。起動ボタン側に置くと自己保持の経路にバイパスされて効かなくなる
自己保持が守るもの
便利さではなく、停電から復帰したときに勝手に動き出さないこと
整定値の見かた
竣工後に誰かが触る前提で見る。後の回路の直前に前の接点を入れて順序を担保する
非常停止の根拠
建築設備一般に義務づける条文はない。規格と指針を根拠にするのが安全になる
起動は接点が閉じる側、停止は開く側という構成そのものが、安全側に倒すという決まりごとになっている。
04
仕様書に書く3つ
種別・耐久・接続
種別
負荷
使用負荷種別を明記する
始動方式で倍率が変わってくる
抵抗負荷はまた別の種別になる
耐久
回数
開閉頻度と通電率を書く
機械的な耐久回数を指定する
電気的な耐久回数も合わせて
接続
接地側
操作コイルは接地側へ直接つなぐ
地絡で勝手に動かないため
両極に回路保護装置を設ける
連動とインターロック、時間で動く継電器の整定は全数検査の対象になっている。指摘するのに遠慮は要らない。
05
まとめ|基本回路
記憶・排他・順序
1
読めれば判断できる
自己保持とインターロックとタイマー。自分で書く力ではなく読んで判断する力があれば、図面レビューの質は変わる
3つだけ
2
接点の位置ひとつで決まる
相手の接点を起動ボタン側に置くと自己保持にバイパスされる。同じ部品でも置く位置が違えば安全装置にならない
出力の直前
3
仕様は数値で書ける
使用負荷種別、開閉頻度、通電率、耐久回数、操作コイルの接続。標準仕様書を引けば根拠まで示せる
根拠がある
図記号の規格は改正されている。古い図面は旧記号のままなので、改修案件では新旧の対応を押さえておく。