363 TECHNICAL GUIDE防爆で電気設備が断てるのは着火源 技術図書館へ
363
TECHNICAL GUIDE
爆発の3要素
引火点で危険が分かれる
静電気一発で着火する
3つの法令が同時にかかる
363
防災・消防 / TECHNICAL GUIDE
防爆で電気設備が
断てるのは着火源
爆発には可燃性ガス・酸素・着火源の3つが要る。
前の2つは工程が持ち込むもので、電気工事では消せない
3
つの要素
0.8
mJの静電気
3
つの法令
出典:HARITAの設計室「防爆電気設備の解説 第1回|防爆とは何を防ぐことか」
SECTION
01
この章で答えること
どこから確かめるか
爆発の3要素、引火点と着火エネルギー、法令と表示の順に見る
このセクションで扱うこと
01
爆発の3つの要素
02
引火点と着火の数字
03
法令と2つの表示
02
要素・数字・法令
要素・数字・法令
断てるのは着火源
可燃性ガスと酸素は、工程が持ち込むもの
着火源にはアークや火花のほか、高温部・静電気・地絡も入る
引火点で分かれる
常温より引火点が低い物質は、置くだけで蒸気を出す
ガソリンは−43℃以下、灯油は40〜60℃
ガソリンの蒸気は空気の3〜4倍重く、床面やピットの底にたまる。
着火は1mJに満たない
人体の静電気は約0.8mJ。プロパンは0.25mJで着火する
水素やアセチレンは0.02mJを切る
3つの法令が重なる
労働安全衛生法・電気事業法・消防法が同時にかかる
機器・工事・施設の3方向から求められる
開閉器の接点で飛ぶ火花は、これよりはるかに大きい。小さなスイッチでも油断しない。
電気設備は、設計と施工の段階でこちらから消せる着火源である。
03
主な物質の引火点
要素・数字・法令
物質
引火点
常温で
ガソリン
−43℃
以下
蒸気
を出す
アセトン
−20℃
前後
蒸気
を出す
灯油
40〜60℃
の範囲
蒸気
を出さない
重油
60〜100
℃の範囲
蒸気
を出さない
設計ではSDSの値を使う
この4つ、すぐ答えられますか
燃焼範囲
ガソリンは1.4〜7.6vol%。漏れれば必ずこの範囲を通る
換気扇の位置
重い蒸気は低い所にたまる。天井だけでは足りない
2つの表示
d2G4とEx d IIB T4は、拠り所の基準が違う
抜けやすい所
機器の検定に目が行き、工事方法の側が抜ける
1台の機器に、2つの系統の基準を部分的に混ぜて適用することはできない。
04
確認する3つ
要素・数字・法令
物質
数字
引火点は常温以下か
蒸気は重いか
燃焼範囲を見たか
着火
着火源
火花の出る機器は
静電気の対策は
高温部はないか
法令
表示
3つの法令を見た
工事方法も確認
表示の系統は
機器を選ぶ前に、扱う物質の引火点と、着火に要るエネルギーの大きさを知っておく。
05
まとめ|防爆とは何を防ぐことか
要素・数字・法令
1
断てるのは着火源
可燃性ガスと酸素は工程が持ち込む。電気設備の側で断てるのは着火源だけ
3要素の1つ
2
数字で危険を知る
引火点が常温より低い物質は蒸気を出し続ける。人体の静電気の約0.8mJでも着火する
引火点と mJ
3
3つの法令が重なる
労働安全衛生法・電気事業法・消防法が同時にかかる。表示も2つの系統が並存する
機器・工事・施設
機器・工事・保守のどれかが欠けると、着火源は残る。
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