379 TECHNICAL GUIDE励磁突入電流は協調で受け止める 技術図書館へ
379
TECHNICAL GUIDE
入れた瞬間だけ流れる
残留磁束で大きくなる
保護協調図で確かめる
復電時は順次にならない
379
受変電 / TECHNICAL GUIDE
励磁突入電流は
協調で受け止める
変圧器を入れた瞬間、定格の10倍前後が流れる。
壊れるのは変圧器ではなく、上位の保護機器
10
倍前後
0.1
秒台で減衰
4
つの対策
出典:HARITAの設計室「受変電設備の設計|変圧器の励磁突入電流と有効的な対策方法について詳しく解説」
SECTION
01
この章で答えること
どこから確かめるか
発生の条件、大きさの要因、影響、確認手順、対策の順に見る
このセクションで扱うこと
01
なぜ流れるのか
02
どこに影響が出るか
03
対策の選び方
02
励磁突入電流のしくみ
条件・影響・対策
投入した瞬間
電源を入れた・入れ直した瞬間
鉄心が一時的に飽和する
残留磁束
切り離しても鉄心に磁化が残る
同じ向きだとさらに大きい
最悪は、電圧の零点で投入し、残留磁束が同じ向きのとき。設計はこの条件で考える。
片極性で減衰
直流分を含む波形
数サイクル〜0.数秒で収まる
影響は上位側
保護機器の誤動作やヒューズ劣化
系統の瞬時電圧低下
大きさは波高値で定格の約10倍。容量が大きいほど倍率は下がる傾向。
対策は変圧器を守ることではなく、保護機器や系統との協調を取ること。
03
対策の比べ方
条件・影響・対策
対策
効き方
注意
分割と順次
容量で低減
小分けに
復電時
同時に入る
抑制付開閉器
一律に抑制
抵抗を介す
高価
場所と電源
整定で吸収
抑えない
協調の範囲
限界あり
図で確認
時間差運用
運用次第
手順で
操作ミス
教育が要る
対策の要否は保護協調図の上で決める
この4つ、すぐ答えられますか
過電流継電器
瞬時要素が短絡と誤って動き、投入のたびに遮断する
区分開閉器
過電流ロック形の制御装置が誤って検出する
電力ヒューズ
溶けなくても劣化がたまり、ある日溶断する
配電系統
瞬時電圧低下がほかの需要家にも及ぶ
受電の協議事項に、突入電流の抑制が含まれていないかも先に確かめる。
04
確認する3つ
条件・影響・対策
条件
発生
投入と再投入を見たか
残留磁束を考えたか
最悪条件で見たか
影響
機器
継電器の整定は合うか
ヒューズの特性は
系統への影響は
対策
選定
分割できる構成か
復電時の手順はあるか
抑制付を検討したか
進相コンデンサは、変圧器の投入が落ち着いたあとに入れる。
05
まとめ|励磁突入電流
条件・影響・対策
1
入れた瞬間に流れる
投入と残留磁束が重なると最大。定格の約10倍で、数サイクルで減衰する
条件
2
上位側が困る
継電器・区分開閉器の誤動作、ヒューズの劣化、系統の電圧低下
影響
3
協調を図で取る
分割と順次投入、抑制付の開閉器、整定、運用から選ぶ
対策
手動の順次投入は、停電からの復電時には効かない。全バンクが同時に励磁される。
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