40 TECHNICAL GUIDE単相回路の電線太さ3条件を満たす最小サイズ 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
内線規程 3605-6表
許容電流は補正後の値
単相2線 35.6/単相3線 17.8
電圧降下は標準2%以下
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解説資料 / TECHNICAL GUIDE
単相回路の電線太さ
3条件を満たす最小サイズ
許容電流・電圧降下・過電流保護との協調。この3つをすべて満たす最小サイズを選ぶ。
負荷電流で仮決めし、こう長で電圧降下を検算する順が確実
3
つの条件
35.6
単相2線の係数
2
%以下|標準
出典:HARITAの設計室「単相回路の電線太さ選定|2次側の計算手順と早見表」ほか
SECTION
01
この章で答えること
許容電流だけで選んでよいのか?
カタログ値をそのまま使うと、こう長の長い回路で足りなくなる
このセクションで扱うこと
01
分岐回路の最小太さ
02
3条件と電圧降下の検算
01
分岐回路の電線太さ|内線規程 3605-6表
分岐回路の種類に応じた最小太さ。ここが下限で、実際は3条件で決める
分岐回路の種類
電線の最小太さ
接続できるコンセント
15A・20A配線用遮断器
1.6 mm
(2.0mm²)以上
15・20A
20A以下
20Aヒューズ分岐回路
2.0 mm
(3.5mm²)以上
20 A
30A分岐回路
2.6 mm
(5.5mm²)以上
30A以下
20Aを超え30A以下
40A/50A分岐回路
8/14 mm²
以上
40/50A
30A超〜50A以下
根拠は内線規程 3605-5・3605-6表。( )内はより線の断面積の目安
表を使うときの前提
これは最小値
3605-6表の値以上とすること。上限を示す表ではない
3m以下の緩和がある
分岐点から受口までが3m以下でコンセントを施設する場合など
1310節も併せて
電圧降下と許容電流の規定も考慮して決定する
電光サイン装置のように最大使用電流が5A以下の一定負荷は、全回路にわたり別扱いになる規定もある。
02
3つの条件|すべて満たす最小サイズを選ぶ
どれか1つでも外れると、発熱・電圧不足・保護不良の原因になる
① 許容電流
補正後の許容電流 ≧ 負荷電流
② 電圧降下
内線規程1310節の許容値以内
③ 過電流保護との協調
遮断器で確実に保護できる組合せ
3条件を満たす最小サイズ
短距離は①、長距離は②が効く
負荷電流で仮決め → こう長で電圧降下を検算
許容電流はカタログ値そのままではなく、周囲温度と同一管内の電線条数(3本以下0.70/4本0.63/5〜6本0.56)で補正した値で判定する。
03
電圧降下の計算例|単相2線式・100V・20A・15m
e=k×L×I÷(1000×A)。係数kは電気方式で決まる
係数 k
35.6
単相2線式
×
こう長 L
15
m
×
電流 I
20
A
÷
1000 × A
5,500
A=5.5 mm²
電圧降下 e
1.9 V
約1.9%|2%以内
係数kは電気方式で変わる
単相2線式 35.6 / 単相3線式・三相4線式 17.8
三相3線式 30.8。単相2線が大きいのは行き帰り2本分が効くため
細くすると一気に外れる
同条件で2.0mm²にすると e≒5.3V(約5.3%)で許容値を超える。
単相3線式(17.8)なら同条件で約1.0Vと、およそ半分になる。
許容電流だけでなく電圧降下でもサイズが決まる典型例。こう長が長い回路ほど電圧降下が支配的になる。
※ e=k×L×I÷(1000×A)〔V〕 L:こう長〔m〕 I:電流〔A〕 A:断面積〔mm²〕
04
取り違えやすいところ
サイズ選定でつまずきやすい4点
よくある思い込み
カタログの許容電流をそのまま使える
許容電流さえ満たせば太さは決まる
単相2線式と単相3線式で電圧降下は同じ
ブレーカー定格と電線許容電流は大小比較でよい
正しくは
周囲温度と電線条数で補正した値で判定する
電圧降下と過電流保護との協調も満たす必要がある
係数が35.6と17.8で、単相3線式は約半分
内線規程3605節の分岐回路規定で協調させる
負荷電流は定格だけでなく、力率や起動電流も見て実態で評価する。将来の増設を見て迷ったら1サイズ上も検討する。
05
まとめ|単相回路の電線太さ
3条件と、決める順番
1
3条件を満たす最小サイズ
どれか1つでも外れると発熱・電圧不足・保護不良につながる。分岐回路の最小太さ(3605-6表)にも適合させる
許容電流・電圧降下・保護
2
許容電流は補正後の値で見る
カタログ値は基準周囲温度30℃・単独布設などの条件。管内に多条数をまとめると1サイズ太くなることが珍しくない
温度・条数
3
電圧降下は係数で決まる
単相2線式35.6、単相3線式・三相4線式17.8、三相3線式30.8。標準は2%以下で、こう長が長いと緩和値がある
35.6/17.8/30.8
短距離なら許容電流、長距離なら電圧降下が効く。どちらが効く条件かを見極めてから表を引く。
出典:内線規程(JEAC 8001)3605節・1310節 ほか(適用は最新版で確認)
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