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TECHNICAL GUIDE
内線規程 3705-10(簡便設計)
仕様書が最優先
規程からの値は大きめ
特殊用途は簡便設計不可
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解説資料 / TECHNICAL GUIDE
動力負荷の種類と選定の根拠
仕様書が最優先
同じ動力でも、始動電流と運転パターンが違えば必要なブレーカーの考え方も変わる。
根拠は機器の仕様書が第一。内線規程の表は仕様書がない段階の仮選定
5
つの負荷分類
1
台のみ|簡便設計
0
特殊用途は不可
出典:HARITAの設計室「動力負荷の種類とブレーカーサイズの簡易算出方法」ほか
SECTION
01
この章で答えること
どの動力負荷も同じ考え方でよいのか?
負荷の特性を先に見分けると、必要なブレーカーサイズの考え方が決まる
このセクションで扱うこと
01
負荷の分類と始動電流
02
選定の根拠と簡便設計の範囲
01
動力負荷の分類|始動電流の見方が変わる
一律のサイズで設計すると、誤トリップや保護協調の崩れにつながる
負荷の種類
始動電流の考慮
選定の特徴
トップランナーモーター
要(小)
高効率な省エネモーター
標準的
始動電流は小さめ
空冷ヒートポンプエアコン
要(中)
外気温で運転電流が変動
過負荷で落ちない
負荷変動に耐える選定
エレベーター・冷凍機
要(大)
繰返し始動/突入電流が大きい
トリップ防止
始動電流を十分に見込む
電熱機(ヒーター)
不要
始動電流なし・運転電流は安定
定格が基準
実使用電流で選定
電灯負荷(照明・コンセント・OA機器)は突入電流が少なく、合計電流に20〜30%の余裕で選定する
分けないと起きること
誤トリップ
始動電流でブレーカーが落ちる(エレベーター・冷凍機など)
保護協調が崩れる
電流に対して過大・過小になり保護が成立しない
コストが上がる
必要以上に大きな開閉器を使うことになる
電熱器は動力負荷であっても、始動電流がないため電灯負荷に近い扱いができる。
02
選定の根拠の順番|仕様書 > 内線規程
規程から求めた値は仕様書より大きめになる傾向がある
① 機器の仕様書
推奨ブレーカーサイズが最も適正
② 内線規程などの表
仕様書がない段階の仮選定
揃わないときは
ブレーカーサイズ
根拠が違えば値も変わる
施工時は確認
図面が規程より小さいとき
仕様書に基づく選定の可能性が高い。
設計者に選定根拠を確認する
同じ負荷容量【kW】でも、参照先や求め方で電流値にずれが出る。根拠と検討先を取り違えないことが要点。
03
簡便設計(内線規程 3705-10)が使える範囲
標準的な三相誘導電動機1台のみが対象。特殊用途には使えない
区分
対象
参照するもの
適用できる
三相誘導M
200V/400V・標準的な1台
3705-1〜4表
トップランナー基準
適用できない
特殊用途
エレベーター・空調機・冷凍機・チラー
メーカー資料
内線規程の資料3-7系
適用できない
インバータ付
出力特性・電流波形が異なる
メーカー資料
指定の保護方式に従う
注意が要る
混在回路
トップランナー以外と混在する場合
資料3-7-6/7
別の資料を参照
3705-1表(負荷の算定)/3705-2表(幹線の太さ)/3705-3・4表(開閉器・遮断器)を使う
定格電流の求め方
規約電流から
負荷容量【kW】に対する換算値で求める
仕様書から
推奨ブレーカーサイズが記載されている場合もある
開放形冷凍機は可
圧縮用に汎用モーターを使うものは3705-1・2表で設計できる
簡便設計を使ったかどうかは、設計図や仕様書で分かるようにしておくと後の確認が早い。
04
取り違えやすいところ
根拠のとり方でつまずきやすい5点
よくある思い込み
どの動力負荷も同じ考え方で選べる
内線規程の表が最も正しい値
内線規程から求めると小さめになる
簡便設計はどの電動機にも使える
図面が内線規程より小さいのは誤り
正しくは
始動電流の有無で選び方が変わる
最優先は機器の仕様書に記載された推奨サイズ
内線規程から求めた方が大きくなる傾向がある
標準的な三相誘導電動機1台のみが対象
仕様書に基づく選定の可能性があるため設計者に確認
設計段階では機種が未確定のことも多い。仮選定であることを図面や打合せ記録に残しておくと、後工程で困らない。
05
まとめ|動力負荷の選定
負荷を見分けてから、根拠を選ぶ
1
まず負荷の特性を見分ける
エレベーターや冷凍機は誤トリップ対策、空冷ヒートポンプは運転電流の変動、電熱機は定格電流が基準
始動電流の有無
2
根拠は仕様書が第一
仕様書の推奨サイズは始動電流・運転特性・使用条件を踏まえた値。規程からの値は大きめになる傾向がある
規程は仮選定
3
簡便設計は範囲が限られる
エレベーター・空調機・冷凍機・チラー・インバータ付は適用不可。混在回路は資料3-7-6/7を参照する
三相誘導M 1台のみ
施工時に図面のサイズが規程より小さいときは、設計者に選定方法を確認してから判断する。
出典:内線規程(JEAC 8001)3705節 ほか(適用は最新版で確認)