49 TECHNICAL GUIDEモールド変圧器の過負荷耐量何%まで、何時間なら許されるか 技術図書館へ
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TECHNICAL GUIDE
EM-TR237の数表
4つの条件で決まる
前の負荷率が効く
短時間ほど大きい
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受変電 / TECHNICAL GUIDE
モールド変圧器の過負荷耐量
何%まで、何時間なら許されるか
過負荷でどこまで運転できるかは、容量帯・前の負荷率・周囲温度・運転時間の4つで決まる。
定格100%を超えて使える範囲が数表で示されている
4
つの容量帯
3
つの前負荷率
5
つの周囲温度
出典:HARITAの設計室「過負荷率の早見表|モールド変圧器の許容負荷」(日本電機工業会 EM-TR237)
SECTION
01
この章で答えること
何を見れば過負荷の可否が分かるのか?
数表は4つの条件で引く
このセクションで扱うこと
01
表を引く4つの条件
02
数字の読み方
03
使うときの注意
02
4つの条件で1つの値が決まる
どれか1つ変わると、許容できる%が変わる
容量帯
三相30kVA以下 など4区分
過負荷前の負荷率
50% / 70% / 90%
等価周囲温度
0 / 10 / 20 / 30 / 40 ℃
過負荷運転時間
0.5 / 1 / 2 / 4 / 8 h
許容できる過負荷率
定格に対する % で表示
例:三相30kVA以下・前50%・20℃・1時間
→ 114%
表の値は「その条件なら定格の何%まで運転してよいか」。100%を下回る組み合わせもある。
03
数字の傾向(三相30kVA以下)
前の負荷率50%のとき
運転時間
20℃のとき
40℃のとき
0.5 h
133%
短時間なら大きく取れる
119%
暑いと下がる
1 h
114%
1時間で急に下がる
103%
ほぼ定格まで
2 h
108%
ここからは横ばい
98%
定格を下回る
8 h
107%
長時間はほぼ一定
97%
定格未満
周囲温度が10℃上がるごとに、おおむね5ポイント前後下がる
効き方
時間が短いほど
大きい過負荷が許される
周囲温度が高いほど
許容できる%は小さい
前の負荷率が高いほど
余熱があるぶん小さい
容量が大きいほど
熱容量が効いて有利
40℃・2時間以上では100%を下回る。「常時この温度なら定格以下で使う」という意味になる。
04
使いどころ
設計と運用の両方で効く
設計
容量を決める
ピークが短時間なら1ランク下げられるか検討
朝のピークだけ超える負荷の扱い
室温の設定が容量に効くことが分かる
保全
今を判断する
負荷が増えたときに何時間まで持つか
電気室の温度が高い夏場の判断
更新までの暫定運転の可否
換気
条件を作る
等価周囲温度を下げれば余裕が増える
換気量の見直しが過負荷耐量に効く
室温40℃前提なら定格以下で使う
等価周囲温度は変圧器周りの実際の温度。電気室の換気設計と直結している。
05
まとめ|モールド変圧器の過負荷耐量
4条件で引く数表
1
引くのは4条件
容量帯・過負荷前の負荷率(50/70/90%)・等価周囲温度(0〜40℃)・運転時間(0.5〜8h)
EM-TR237
2
短時間ほど大きい
0.5時間なら130%台、1時間で110%台、2時間以降はほぼ横ばいになる
時間が効く
3
温度と前負荷が効く
周囲温度が高いほど、過負荷前の負荷率が高いほど、許される%は小さくなる
換気が効く
出典は日本電機工業会 EM-TR237。実機はメーカーの仕様書と保証条件で確認する。
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