51 TECHNICAL GUIDE電動機のkVA換算kWのままでは変圧器も幹線も決まらない 技術図書館へ
51
TECHNICAL GUIDE
kWからkVAへ
200Vと400Vで電流が半分
インバータは値が別
変圧器容量の積み上げ
51
幹線・電圧降下 / TECHNICAL GUIDE
電動機のkVA換算
kWのままでは変圧器も幹線も決まらない
電動機の銘板は kW(軸出力)。変圧器容量も幹線も開閉器も kVA と A で決まる。
建築設備設計基準の換算表は、この橋渡しをする表
2
つの表
2
つの電圧
kVA
が積み上げ単位
出典:HARITAの設計室「資料|電動機の容量換算表」(建築設備設計基準/JIS C 4210・C 4213)
SECTION
01
この章で答えること
なぜ kW のままでは足せないのか?
銘板の単位と、設計で使う単位が違う
このセクションで扱うこと
01
kWとkVAの関係
02
表の読み方
03
直入れとインバータの違い
02
kW から先に進むための2つの値
規約電流と負荷容量は、同じ表の同じ行にある
定格出力 kW
機器の銘板の値
換算表を引く
電圧の列を選ぶ
規約電流 A
幹線の許容電流・開閉器へ
負荷容量 kVA
変圧器容量の積み上げへ
kW は軸出力。効率と力率のぶん、電源側で必要な kVA はこれより大きい。
表はその補正を済ませた値なので、そのまま足せる。
kVAは足し算できる単位。複数台の合計から変圧器容量を決め、需要率をかけて実際の容量に落とす。
03
表の傾向(三相かご形・直入れ)
400Vは電流が約半分、kVAは同じ
定格出力
200V
400V
2.2 kW
11.1 A
3.85 kVA
5.5 A
3.82 kVA
7.5 kW
34.0 A
11.8 kVA
17.0 A
11.8 kVA
22 kW
92.0 A
31.9 kVA
46.0 A
31.9 kVA
75 kW
表になし
200Vは55kWまで
155 A
108 kVA
200Vの表は55kWで終わる。それ以上は400Vで計画する前提
そこから決まるもの
変圧器容量
kVAを積み上げて需要率をかける
幹線サイズ
規約電流に見合う許容電流
開閉器・遮断器
規約電流と始動電流から
電圧の選択
大容量は400Vが前提になる
同じkWなら400Vは電流が約半分。幹線が細くなり電圧降下も有利になるので、大容量ほど400Vが効いてくる。
04
直入れ と インバータ制御
表が2つに分かれている理由
直入れ(表その1)
2.2kW・200Vで 11.1A / 3.85kVA
7.5kW・200Vで 34.0A / 11.8kVA
始動電流が定格の数倍流れる
0.4kW以下はJIS C 4210、0.75kW以上はJIS C 4213準拠
インバータ制御(表その2)
2.2kW・200Vで 8.6A / 2.99kVA
7.5kW・200Vで 27.4A / 9.50kVA
同じkWでも直入れより2〜3割小さい
0.2kWの行は表になく、0.4kWから
インバータ付きは「インバータ入力電流」を読む。直入れの表を流用すると幹線も変圧器も過大になる。
05
引くときのチェック
ずれやすいところ
STEP 1
どの表か
直入れか、インバータ制御か
200Vの列か、400Vの列か
三相かご形誘導電動機であること
見落としやすい点
インバータ付きを直入れの表で引くと2〜3割大きく出る
STEP 2
何に使うか
kVAは変圧器容量の積み上げに
規約電流は幹線と開閉器に
始動電流は別に見る必要がある
見落としやすい点
kVAから逆算した電流ではなく、表の規約電流を使う
STEP 3
表の外
合計kVAに需要率をかける
実機はメーカー仕様書の値を優先
200Vは55kWで表が終わる
見落としやすい点
表は参考値。特殊な負荷や高効率機は実測・仕様書で確認
換算表は計画段階で当たりを付けるための値。機器が決まったら仕様書の定格電流に置き換える。
06
まとめ|電動機のkVA換算
kWと設計単位の橋渡し
1
kWは足せない、kVAは足せる
銘板のkWは軸出力。表で負荷容量kVAに直してから合計し、需要率をかけて変圧器容量にする
積み上げ単位
2
同じ行に電流もある
幹線の許容電流と開閉器はこの規約電流から。kVAから逆算せず、表の値をそのまま使う
規約電流A
3
表は2つある
インバータ制御は同じkWでも2〜3割小さい。400Vは200Vの約半分の電流で、kVAは同じ
直入れ/INV
出典は建築設備設計基準。規約電流はJIS C 4210/C 4213に基づく値で、実機は仕様書で確認する。
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