59
TECHNICAL GUIDE
OWは使えない
3.2mm超はより線
1回路は同一管内
埋込は1.2mm以上
59
配線・配管 / TECHNICAL GUIDE
金属管配線の3ルール
使用電線・電磁的平衡・管の厚さ
電線の種類、1回路のまとめ方、管の厚さ。この3つで決まる。
行きと帰りを別の管に分けると、うず電流で管が発熱する
3.2
mm超はより線
1
回路は1管
1.2
mm(埋込)
出典:HARITAの設計室「内線規程の解釈と解説【035】|金属管配線」(内線規程 JEAC8001-2022/電技解釈)
SECTION
01
この章で答えること
金属管に入れるとき、何を決めるのか?
電線・まとめ方・管の3つ
このセクションで扱うこと
01
使用電線のルール
02
電磁的平衡とは何か
03
管の厚さと種類
02
3つのルール
どれか1つでも外すと成立しない
1
STEP 1
使用電線
絶縁電線を使う(OWなどは不可)。直径3.2mm超(アルミ4.0mm超)はより線。管内に接続点を設けない
▶
2
STEP 2
電磁的平衡
交流は1回路の電線全部を同一管内に収める。単2は2本、単3・三相3線は3本、三相4線は4本
▶
3
STEP 3
管の厚さ
コンクリート埋込みは1.2mm以上。乾燥した露出で継手なし4m以下は0.5mm以上。その他は中間
管・ボックス・付属品は接地する(原則C種・D種、使用電圧で種別が決まる)。ボンディングで電気的に連続させる。
03
なぜ1回路を同じ管に入れるのか
行きと帰りの磁界が打ち消し合う
同一管内にまとめる
行きと帰りが同じ管
磁界が打ち消し合う → 管は発熱しない
別々の管に分ける
行きと帰りが別の管
打ち消されず → うず電流で管が過熱
単相2線式
2本を同一管に
単3・三相3線式
3本を同一管に
三相4線式
4本を同一管に
施工を楽にしようと
回路を分けて通すのが
典型的な誤り
電磁的平衡は交流回路の話。1回路まるごと同じ管に入れることで、管を貫く磁界が相殺される。
04
管の種類と使い分け
厚さは場所で決まる
管の種類
記号
主な用途
厚鋼電線管
G
肉厚で頑丈・ねじ加工
埋込・屋外
機械的保護が要る所
薄鋼電線管
C
軽量・ねじ加工
屋内
露出・隠ぺい配管
ねじなし電線管
E
ねじ切り不要で速い
露出配管
点検口まわりなど
(参考)合成樹脂管
PF / CD / VE
非金属・軽量・耐食
CDは埋設
PF・VEは露出隠ぺい
厚さ:コンクリート埋込1.2mm以上/乾燥した露出で継手なし4m以下0.5mm以上
取り違えやすいところ
OWも使える
誤り。屋外用ビニル絶縁電線は不可
太い単線が丈夫
誤り。曲げにくく管内で傷める
管内で接続してよい
誤り。接続はボックス内で行う
厚さはどこでも同じ
誤り。埋込・露出などで3段階
管サイズ(電線本数から管径)は別の早見表で決める。ここで扱うのは種類と厚さまで。
05
まとめ|金属管配線
内線規程の解釈と解説【035】
1
電線は絶縁電線・より線
OWなどは使えない。直径3.2mm(アルミ4.0mm)超はより線。1m以下の短い管などは単線でもよい
3.2mm が境
2
1回路はひとつの管に
交流は行きと帰りを同じ管に収める。分けるとうず電流で管が発熱する。管とボックスは接地する
電磁的平衡
3
厚さは場所で決まる
コンクリート埋込みは1.2mm以上、乾燥した露出で継手なし4m以下は0.5mm以上。G・C・Eを用途で選ぶ
埋込1.2mm
出典は内線規程(JEAC8001-2022)。適用にあたっては最新版の原典と電技解釈を確認する。