96
TECHNICAL GUIDE
都市ガスは8m
LPガスは4m
上下0.3m以内
非常電源は10分
96
防災・消防 / TECHNICAL GUIDE
ガス漏れ火災警報設備
検知器の位置はガスの重さで決まる
都市ガスは天井付近で水平8m、LPガスは床付近で水平4m。
非常電源は2回線を10分間
8
m(都市)
4
m(LP)
10
分(電源)
出典:HARITAの設計室「建築消防|ガス漏れ火災警報設備の設置基準」(消防法施行令21条の2ほか)
SECTION
01
この章で答えること
検知器は天井か、床か
ガスが空気より軽いか重いかで決まる
このセクションで扱うこと
01
検知器の位置
02
受信機・警報装置
03
電源と非常電源
02
ガスの重さで分かれる
上に溜まるか、下に溜まるか
空気より軽い(都市ガス)
天井面等の下方 0.3m 以内
燃焼器から水平距離 8m 以内
空気より重い(LPガス)
床面の上方 0.3m 以内
燃焼器から水平距離 4m 以内
上下 0.3m という数字は共通。変わるのは基準面(天井か床か)と、水平距離のほう。
検知器
設定値に達すると発信
中継器
回線数5以下なら不要
受信機
防災センター等に設置
LPガスだけの建物は対象外。カートリッジ式ガスコンロが使われる部分も設置免除として扱われる。
都市ガスの導管が引き込まれていない物件でこの設備を計上していたら、根拠を確認し直す価値がある。
03
取り違えやすいところ
解説書と条文が食い違う点
ありがちな理解
実際は
根拠・補足
検知器は天井付近に置く
ガス次第
LPは床付近
0.3m
上下の距離は共通
LPガスも対象になる
対象外
都市ガスが前提
免除
カートリッジ式も同様
中継器は必ず要る
不要な場合
回線数5以下
導通確認
できるかどうかで決まる
警報音圧は全部70dB
1つだけ
検知区域警報装置
1m/70dB
他は定性的な要件
面積の例外は「ガス漏れ表示灯」のこと。スピーカーが見えていても不可
この3つ、すぐ答えられますか
都市ガスの検知器
天井面等の下方0.3m以内・水平8m以内
LPガスの検知器
床面の上方0.3m以内・水平4m以内
非常電源
2回線を10分間作動させる容量
音圧が決まっている装置
検知区域警報装置だけ(1mで70dB以上)
自動火災報知設備と構成はよく似ているが、細部の要件は別物。同じつもりで拾うと外す。
04
電源と警報装置
3種類の警報装置
電源
10分
非常電源は直交変換装置を有しない蓄電池設備
2回線を10分間作動させる容量
常用電源は幹線から分岐させずにとる
音声
25m以下
スピーカーは各階ごとに設ける
各部分から一のスピーカーまで水平距離25m以下
放送設備の有効範囲内には設けないことができる
表示灯
3mで識別
検知器を設ける室が通路に面する場合、出入口付近に設置
前方3m離れた地点で点灯を明確に識別できること
一の警戒区域が一の室なら省略できる
受信機はG型のほか、自動火災報知設備の機能を併せ持つGP型・GR型がある。2台以上設けるときは相互に同時通話できる設備を設ける。
05
まとめ|ガス漏れ火災警報設備
位置・構成・電源
1
位置はガスの重さで決まる
都市ガスは天井面等の下方0.3m以内で水平8m以内、LPガスは床面の上方0.3m以内で水平4m以内
8 / 4 m
2
構成は自火報に似て別物
検知器→中継器→受信機の流れ。中継器は受信機に接続できる回線数が5以下なら不要
5回線
3
非常電源は10分
直交変換装置を有しない蓄電池設備で、2回線を10分間作動させる容量。常用電源は幹線から分岐させずにとる
2回線
設計上いちばん手を動かすのは検知器の位置。はりの扱い・吸気口の特例・設けてはならない場所まで、条文を一度読んでおく。