単相3線式の盤図作成向けに、分岐回路の負荷を積み上げて各相のバランスを確認できるブラウザツール。操作手順、表の見方、相ごとの負荷状況の確認方法を解説します。

このツールの上位版(保存・帳票出力つき)

分電盤 単線結線図 作成ツール(相別集計・電圧降下の確認つき)

回路ごとの負荷を入れると相別に集計し、分電盤単線結線図まで作成。案件ごとに保存して印刷できます。

セコサポ(電気設計・工事ツール集)で開きます。登録不要で、入力した値はお使いのブラウザに保存されます。

このツールでできること

分岐回路ごとの負荷を入力すると、単相3線式のL1相・L2相それぞれの合計容量と、両相のバランス(不平衡)が確認できます。盤図(分電盤結線図)を書くときに、回路の割り付けが偏っていないかを手早く見るためのものです。

使い方(3ステップ)

  1. 回路ごとに負荷を入れる:用途と容量(VAまたはW)、接続する相を指定します。
  2. 相への割り付けを調整する:合計が偏っていたら、回路の相を入れ替えます。
  3. 盤図に反映する:確定した割り付けを、そのまま分電盤の回路表に落とします。

単相3線式で相バランスを見る理由

単相3線式では、L1相とL2相の負荷が等しいとき中性線に電流はほとんど流れません。片方に偏るほど中性線に電流が流れ、電圧の不平衡が生じます。内線規程では、設備の不平衡率は原則として40%以下とすることが求められています。

設備不平衡率=(L1相とL2相の負荷差)÷(総負荷容量の1/2)×100(%)

大型の単相負荷や、時間帯によって使い方が偏る負荷があるときは、数値上の合計だけでなく「同時に使われるか」も見て割り付けます。

割り付けのコツ

  • 大きい負荷から先に相へ振り分け、小さい回路で最後に調整する。
  • 200V負荷(両相をまたぐ回路)は不平衡には効かないため、100V回路だけで見比べる。
  • 将来の増設ぶんを空回路として見込み、片相に寄せない。
  • エアコンや厨房など、同時使用が想定される負荷は同じ相に固めない。

使うときの注意点

  • このツールが見るのは容量の積み上げと相バランスです。幹線サイズは別途、許容電流電圧降下で確認してください。
  • 入力する容量は設備容量です。需要率を掛けた値で幹線を決める場合は、別の段階で処理します。

よくある質問(FAQ)

Q. 単相3線式の不平衡率はどこまで許容されますか?A. 内線規程では設備不平衡率を原則40%以下とすることが求められています。
Q. 200V回路は不平衡率の計算に入りますか?A. 200V回路はL1・L2の両相にまたがるため、相間の偏りには寄与しません。100V回路の割り付けで見ます。
Q. 中性線に電流が流れるのはなぜですか?A. L1相とL2相の負荷が等しくないとき、その差分が中性線に流れます。偏りが大きいほど中性線の電流も大きくなります。
Q. 容量は設備容量と需要率適用後のどちらを入れますか?A. 相バランスの確認は設備容量で行い、幹線サイズの検討で需要率を適用するのが一般的です。

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