単相3線式(1φ3W) 盤図作成用容量積み上げツール
単相3線式(1φ3W) 容量積算ツール
主幹ブレーカーと分岐回路の容量を計算し、負荷バランスを確認します。
1. 主幹ブレーカー設定
主幹ブレーカーの選定
最大負荷電流: 0.0 A
推奨容量: 30A
L1-N (R相)
合計容量 / 電流値
L2-N (T相)
合計容量 / 電流値
負荷不平衡率
L1-N (100V) 回路 合計
0.0 A
(0 VA / 100V)
L2-N (100V) 回路 合計
0.0 A
(0 VA / 100V)
L1-L2 (200V) 回路 合計
0.0 A
(0 VA / 200V)
2. 分岐回路積算
【ツールの機能とルール】
- 戻る/進む: 回路構成の変更履歴を一つずつ戻したり、進めたりします。
- 最適配置: 100V回路の負荷がL1・L2相で均等になるよう、容量の大きい順に自動で再配置します。
- 印刷: 現在の計算結果と回路リストを印刷用に整形して表示します。
- Excel出力: 現在の計算結果と回路リストをExcelファイル(.xlsx)でダウンロードします。
- 回路図を作成: 現在の回路リストから盤結線図を生成して表示します。
- 分岐回路を追加: 新しい分岐回路を行の末尾に追加します。
- 自動位相割当: 回路の追加・削除・移動時、100V回路はリスト上の奇数/偶数番目に応じてL1相(奇数)・L2相(偶数)に自動で割り当てられます。
- 回路番号: 100V系は101番~、200V系は201番~で自動採番されます。
回路番号 | 回路名 | 容量 (VA) | 電圧/相 | 電流値 (A) | 削除 |
---|
分岐回路がありません。
単相3線式 容量積算ツール 操作マニュアル
1. はじめに
このツールは、単相3線式(1φ3W)配電方式における主幹ブレーカーの容量と、それに連なる分岐回路の負荷容量を積算・管理するためのものです。 各相の負荷バランスを視覚的に確認し、適切な主幹容量の選定をサポートします。テナント工事や住宅の電気設備設計など、幅広い場面でご活用いただけます。
2. 各画面の名称と機能
2.1. 主幹ブレーカー設定
- 主幹容量 (A): 設置する(またはされている)主幹ブレーカーの容量をドロップダウンから選択します。この値は、各相の負荷が超過していないかを判定する基準となります。
- 客先要求 (A): テナント工事などで、顧客から指定された契約アンペア数を入力します。入力すると、計算された最大負荷電流がこの要求値を満たしているかどうかが自動で判定されます。
- 主幹ブレーカーの選定:
- 最大負荷電流: L1相とL2相のうち、負荷電流が大きい方の値がリアルタイムで表示されます。
- 推奨容量: 計算された最大負荷電流に基づき、システムが推奨する主幹ブレーカーの容量を自動で表示します。
- ステータス表示: 「選択されている主幹容量」および「客先要求」に対して、現在の負荷状況が適切か、不足しているか、超過しているかをメッセージで表示します。
2.2. 結果表示
- L1-N (R相) / L2-N (T相): 各相にかかる合計の皮相電力(VA)と、それを基に計算された電流値(A)が表示されます。電流値が主幹容量の80%を超えると「警告」、100%を超えると「超過」のバッジが表示されます。
- 負荷不平衡率: L1相とL2相の負荷の偏り具合をパーセンテージで表示します。
- 許容値(%): 不平衡率のアラートを出す基準値を任意で設定できます。デフォルトは内線規程で推奨される40%です。
2.3. 電流値サマリー
- 電圧ごと(100V/200V)の合計電流値をそれぞれ表示します。計算根拠となるVA値と電圧も併記されます。
2.4. 分岐回路積算
- 操作ボタンパネル:
- 戻る/進む: 回路構成の変更(追加、削除、編集、移動など)を一つ前の状態に戻したり、やり直したりできます。
- 最適配置: 100V回路の負荷がL1・L2相で均等になるよう、自動で再配置します。
- 印刷: 現在表示されているページ全体を、印刷用に整形してプレビューします。
- Excel出力: 現在の全データをExcelファイル(.xlsx)としてダウンロードします。
- 回路図を作成: 入力された回路リストを基に、盤結線図をポップアップで表示します。
- 分岐回路を追加: 新しい回路を行の末尾に追加します。
- 回路リスト:
- 各行をドラッグ&ドロップで自由に入れ替えることができます。
- 電圧/相を変更すると、行の背景色が自動で変わります(L1:赤, L2:青, L1-L2:黄)。
3. 基本的な使い方
- 主幹容量の選択: 「主幹ブレーカー設定」で、設置する主幹ブレーカーの容量を選択します。必要であれば「客先要求」も入力します。
- 回路の追加: 「分岐回路を追加」ボタンで、必要な数だけ回路の行を追加します。
- データ入力: 各行で「回路名」「容量(VA)」「電圧/相」を入力・選択します。
- 結果の確認: 入力するたびに、上部の「結果表示」と「電流値サマリー」が自動で更新されます。各相の負荷が主幹容量を超えていないか、不平衡率が許容値内かを確認します。
4. 便利な機能
4.1. 最適配置
回路数が多くなった際に「最適配置」ボタンを押すと、100V回路の負荷がL1相とL2相で最も均等になるように、システムが自動で回路の位相と並び順を調整します。
4.2. 戻る・進む
操作を間違えた場合、「戻る」ボタンで一つ前の状態に簡単に戻せます。「戻る」で戻しすぎた場合は、「進む」ボタンで操作をやり直せます。
4.3. 回路図の作成と印刷
「回路図を作成」ボタンを押すと、盤結線図がポップアップ表示されます。このウィンドウ内の「この図を印刷」ボタンを押すと、回路図のみを単独で印刷できます。
4.4. Excel出力と印刷
- Excel出力: 「Excel出力」ボタンを押すと、設定内容、計算結果、回路リストのすべてを含む詳細な負荷計算書がExcelファイルとして保存されます。
- 印刷: 「印刷」ボタンを押すと、Webページ全体が印刷用に整形された計算書として印刷できます。
5. 回路の振り分けルール
このツールでは、作業効率化のために以下の自動化ルールが設定されています。
- 回路番号の自動採番:
- 100V回路(L1-N, L2-N)は 101番 から順番に採番されます。
- 200V回路(L1-L2)は 201番 から順番に採番されます。
- 位相の自動割り当て:
- 回路の追加、削除、またはドラッグ&ドロップによる順番変更を行うと、100V回路はリスト上の 奇数番目がL1相、偶数番目がL2相 になるように自動で位相が割り当てられます。
6. データ保存について
入力した内容は、お使いのブラウザのローカルストレージに自動で保存されます。次回同じブラウザでこのツールを開くと、前回終了時の状態が自動的に復元されます。 (※シークレットモードやプライベートブラウジングでは保存されません)
利用規約
1. 本ツールは、電気設備設計における計算の補助を目的として提供されています。表示される値は、特定の条件下での参考値です。
2. 本ツールの計算結果や提供される情報の正確性、完全性、特定目的への適合性について、一切の保証を与えるものではありません。
3. 本ツールの利用によって利用者に生じたいかなる損害(直接的、間接的を問わず)についても、提供者は一切の責任を負いません。すべての計算結果は、利用者の責任において、必ず専門家による確認、または公式な仕様書や規程と照合してください。
4. 本規約およびツール内容は、予告なく変更されることがあります。
使い方の説明

🧮 単相3線式(1φ3W)容量積算ツールの使い方解説
このツールは、主幹ブレーカーと分岐回路の容量バランスをチェックするための「単相3線式用の容量積算ツール」です。負荷電流の積算と、お客様の要望容量を満たしているかを簡単に確認することができます。
✅ ① 主幹ブレーカー設定
-
主幹容量(A):現在の主幹ブレーカーの定格容量を選択します。
本例では「50A」を選択。 -
客先要求(A):お客様からの希望電力量(契約容量など)を入力します。
本例では「60A」と入力されています。
🔍 計算結果の確認
-
最大負荷電流:計算された最大負荷電流は「22.0A」。
-
推奨容量:この電流に対して、推奨される主幹ブレーカーは「30A」と表示されます。
-
判定:
-
選択された「50A」の主幹ブレーカーは、推奨容量30Aを上回っているため適切な選定。
-
また、「客先要求(60A)」も満たしているため、条件クリアです。
-
🔧 分岐回路の積算機能

この画面では、単相3線式(1φ3W)の分岐回路ごとの容量や電流値を入力・確認することができます。
さらに、自動でL1相とL2相にバランス良く振り分けてくれる便利な機能付き!
💡 ツールの操作ガイド

ボタン名 | 機能概要 |
---|---|
戻る/進む | 操作履歴を1ステップずつ戻したり進めたりできます |
最適配置 | L1・L2相の負荷バランスが均等になるよう、自動で分岐回路を再配置します |
印刷/Excel出力 | 計算結果や回路リストを印刷またはExcel形式で出力可能 |
回路図を作成 | 回路リストから盤結線図を自動生成 |
分岐回路を追加 | 新しい回路を追加することができます |
これを見れば、どの回路にどれだけの負荷がかかってるか一目でわかるよ!
📊 表の見方を解説

項目 | 内容説明 |
---|---|
回路番号 | 自動的に振り分けられ、100V系は101番~、200V系は201番~で採番されます |
容量(VA) | 各回路で使用する負荷容量(VA)を入力します |
電圧/相 | 100V(L1-N / L2-N)と200V(L1-L2)のいずれかを選択 |
電流値(A) | 入力された容量から自動で算出されます(例:800VA → 8.0A) |
削除 | 不要な行はゴミ箱マークで削除できます |
🧮 実際の入力例(画像参考)
回路番号 | 容量(VA) | 電圧/相 | 電流値(A) |
---|---|---|---|
101 | 800 | L1-N(100V) | 8.0A |
102 | 1200 | L2-N(100V) | 12.0A |
201 | 2000 | L1-L2(200V) | 10.0A |
だから、相バランスを取りながら設計しやすいんだよ!負荷の偏りを防ぐのに便利だね💡
🔌単相3線式の負荷バランスと不平衡率の見方|分電盤設計で重要なチェックポイント!

分電盤設計では、L1相とL2相の負荷バランスを確認することが非常に重要です。偏りが大きいと設備に負担がかかり、最悪の場合には機器の誤動作や故障を招いてしまいます。
この記事では、負荷の合計容量・電流値、不平衡率の見方を初心者にもわかりやすく解説していきます。
✅ 各相の負荷状況を確認しよう
以下の画面では、単相3線式(1φ3W)の分岐回路におけるL1-N(R相)とL2-N(T相)それぞれの合計負荷が表示されています。
項目 | L1-N(R相) | L2-N(T相) |
---|---|---|
合計容量 | 2,200VA | 1,800VA |
合計電流 | 22.0A | 18.0A |
判定 | ✅ OK(問題なし) | ✅ OK(問題なし) |
📊 負荷不平衡率とは?
不平衡率は、L1とL2の負荷がどれくらい偏っているかを示す数値です。
許容範囲は40%以下が一般的な目安とされており、今回のケースでは…
✔ 不平衡率:18% → 良好!
だからL1とL2のバランスを意識して、均等に負荷を振り分けることがとっても大事なんだよ💡
🔍 相ごとの100V・200V回路の構成
下記は相ごとの電流値の内訳です。L1-N、L2-N、L1-L2それぞれの合計電流が自動計算されており、設計確認がとてもスムーズです。
相 | 電流合計 | 計算根拠 |
---|---|---|
L1-N(100V) | 12.0A | 1,200VA ÷ 100V |
L2-N(100V) | 8.0A | 800VA ÷ 100V |
L1-L2(200V) | 10.0A | 2,000VA ÷ 200V |
✨ このツールでできること
-
分岐回路ごとの容量と電流の自動算出
-
L1/L2相の不平衡率の自動判定
-
負荷バランスの最適化機能(ワンクリックで再配置)
既存設備の負荷状況を整理して、最適な幹線やブレーカー容量を割り出すのに役立つんだ!