



電気代を少しでも抑えたい方は多いのではないでしょうか。実は、ご家庭の電気契約、特に「アンペア(A)」を見直すだけで、毎月の基本料金を確実に節約できる可能性があるんです。
この記事では、アンペアの基礎知識から、適切な契約アンペア数の選び方、変更方法までをわかりやすく解説します。
ステップ1:まずは現状を確認!契約アンペア数の調べ方
現在の契約アンペア数は、以下の方法で確認できます。
- 分電盤(ブレーカー)を確認する 玄関や洗面所にある分電盤の中で、一番大きなつまみに「30A」「40A」などと表示されています。これが契約アンペアです。
- 電気の検針票やWEB明細を見る 「電気ご使用量のお知らせ」や電力会社のマイページでも「契約40A」などと記載されています。
契約アンペアが合っていないとどうなる?よくあるお悩みと原因
お悩み1:ブレーカーがよく落ちる
→ 契約アンペアが小さすぎる可能性あり
電子レンジとドライヤーを同時に使ったら真っ暗に…という経験はありませんか?これは契約アンペア数を超えたことが原因です。
特にエアコンの起動時やIHなど消費電力の大きい家電を同時に使うとブレーカーは落ちやすくなります。
<対処法> ブレーカーが落ちたら、使用中の家電のプラグを抜き、つまみを戻しましょう。
お悩み2:ブレーカーは落ちないけど電気代が高い
→ 契約アンペアが大きすぎる可能性あり
ブレーカーが落ちず快適でも、契約アンペアが必要以上に大きいと、その分基本料金も高くなります。
例えば、40Aから30Aに変更するだけで、年間数千円の節約につながるケースもあります。
ステップ2:最適な契約アンペア数を見つける方法
契約アンペアを選ぶ際は、「世帯人数」と「同時に使う家電」がポイントです。
基準1:世帯人数からの目安
契約アンペア | 世帯人数の目安 |
---|---|
20A~30A | 一人暮らし |
30A~40A | 2~3人世帯 |
40A~50A | 3人以上+大型家電使用 |
50A~60A | 大家族や同時使用が多い家庭 |
60A以上 | オール電化や二世帯住宅 |
これはあくまで目安ですが、一人暮らしでも家電を多く使う方は40Aが快適な場合もあります。
基準2:使用家電から計算する方法
もっと正確に見直したい場合は、電気を多く使う時間帯に稼働する家電のアンペアを合計しましょう。
<計算式> 家電のアンペア数 ≒ 消費電力(W) ÷ 100V
主な家電のアンペア数(目安)
家電 | アンペア数(目安) |
エアコン | 8A(起動時15~20A) |
電子レンジ | 12~15A |
IHクッキングヒーター | 最大30A |
洗濯乾燥機 | 13A(乾燥時) |
ドライヤー | 12A |
炊飯器(IH) | 13A(炊飯時) |
冷蔵庫(450L) | 3A |
テレビ(42型) | 2A |
<計算例> エアコン(20A)+炊飯器(13A)+テレビ(2A)+冷蔵庫(3A)=38A → この場合は、40A契約が適切です。
ステップ3:契約アンペアの変更方法
「今の契約アンペア、うちには合ってないかも…」と思ったら、以下の手順で変更が可能です。
- 契約中の電力会社に電話またはWEBサイトから申し込む
- 工事は通常、アンペアブレーカーの交換が必要(原則無料)
※注意事項:
- 契約アンペアの変更は原則年1回まで。
- 夏や冬など電気使用が多い時期を基準に、余裕をもって選びましょう。
- 集合住宅では、管理会社や大家さんの確認が必要です。
【番外編】アンペア数はそのままで節約する方法
「アンペア数は変えたくないけど、電気代は節約したい!」という方には、電力会社の乗り換えもおすすめです。
電力自由化により、基本料金が安い会社やポイントが貯まるプランなど、ライフスタイルに合わせた選択が可能になっています。
まとめ:最適なアンペアで、快適&節約ライフを!
契約アンペアを見直すことで、無駄な電気代をカットしつつ、快適な暮らしを保つことができます。
この機会にぜひ、ご家庭の電気契約をチェックして、節約と安心の両立を目指してみてください!