🔍 内線規程クイズ 活用のすすめ
電気設備設計において、内線規程の正確な理解は安全・品質・効率のすべてに関わる重要な要素です。
本クイズは、設計実務に直結する条項を中心に構成された **「〇✕形式の確認問題」**です。
日常業務の合間に取り組むだけで、自然と知識の定着と再確認ができる内容となっています。
設計の現場でありがちな「うろ覚え」を減らし、確信を持って判断できる力を養うために、
ぜひこのクイズをご活用ください。
📘 内線規程クイズ
次の文が正しいかどうかを「〇(正しい)」「✕(誤り)」で答えてください。
Q1
ケーブルを曲げる場合は、被覆を損傷しないようにし、曲げ半径はケーブル外径の6倍(単芯の場合は8倍)以上としなければならない。
▶ 〇(正しい)
Q2
電気配線用のパイプシャフト内にケーブルを垂直につり下げる場合、銅導体のケーブルは14㎟以上を使用する。
▶ ✕(誤り)
※正しくは 22㎟以上 のケーブルを使用する。
Q3
金属管を施設する場合、埋設であっても支持を必要とする。
▶ ✕(誤り)
※埋設する場合は、この限りではない。
Q4
配線に使用する電線は、直径1.2mm以上の軟銅線または同等以上の強度・太さのものとしなければならない。
▶ ✕(誤り)
※正しくは 1.6mm以上。
Q5
定格出力が37kWを超える三相誘導電動機は、始動装置を用いて始動電流を抑制する必要がある。
▶ 〇(正しい)
Q6
引込口から引込口装置までの電線こう長は10m以下とする必要がある。
▶ ✕(誤り)
※正しくは 8m以下。
Q7
金属ダクト内の電線収容率は、電線の断面積合計がダクト内断面積の30%以下でなければならない。
▶ ✕(誤り)
※正しくは 20%以下。
Q8
三相3線式受電における不平衡負荷率は、設備不平衡率40%以下とする。
▶ ✕(誤り)
※正しくは 30%以下。
Q9
簡易接触防護措置では、屋内では床上1.8m以上、屋外では地表上2m以上に設備を設置することが求められる。
▶ 〇(正しい)
Q10
地中電線路を直接埋設する場合、埋設深さは車両通行の恐れがある場所では1.2m以上、その他は0.6m以上とする。
▶ 〇(正しい)
Q11
雨線内とは、屋外および屋側において、のき・ひさし等の先端から垂直に下ろした線の外側の部分で、通常の降雨で雨がかからない場所をいう。
▶ ✕(誤り)
※正しくは「内側の部分をいう」。
Q12
低圧配線中の電圧降下は、幹線および分岐回路それぞれで2%以下とし、構内変圧器からの供給であれば幹線は3%まで許容される。
▶ 〇(正しい)
Q13
垂直に配管した金属管内の電線が100㎟の場合、10m以内の支持間隔が必要となる。
▶ ✕(誤り)
※正しくは25mごとに支持。
Q14
屋内において電線を並列使用する場合、銅線は断面積50㎟以上、アルミ線は80㎟以上のものとする。
▶ 〇(正しい)
Q15
低圧幹線から他の低圧を分岐する場合、原則としてその分岐点に過電流遮断器が必要。ただし8m以下かつ遮断器の定格電流の35%以上であれば省略できる。
▶ 〇(正しい)
Q16
配線用遮断器は、定格電流の50%〜75%の間で動作するように設計された装置である。
▶ ✕(誤り)
※正しくは「定格電流の100%〜125%の間で動作」。
Q17
硬質ビニル管は、通常2mm以上の厚さとするが、屋内で300V以下・乾燥環境・接触防護ありであれば1mm以上でも可。
▶ 〇(正しい)
Q18
電灯回路の接地極と避雷針の接地極は、2m以上離して施設する。ただし共用の鉄骨を使う場合はこの限りでない。
▶ 〇(正しい)
Q19
電動機・加熱装置の回路に普通目盛電流計を使う場合は、最大使用電流の150%の定格目盛とし、電動機では200%を目安にする。
▶ 〇(正しい)
Q20
電動機に供給する幹線の許容電流は、定格電流合計が50A以下の場合は1.5倍、50A超の場合は1.2倍以上とする。
▶ ✕(誤り)
※正しくは50A以下:1.25倍、50A超:1.1倍。
Q21
ライティングダクトの導体に電気を供給する電路には、定格感度電流30mA・動作時間0.1秒以内の漏電遮断器を施設する。
▶ 〇(正しい)
Q22
一種金属線ぴに収める電線は、最大で20本まで収容可能である。
▶ ✕(誤り)
※正しくは10本以下。
Q23
防雨形とは、鉛直方向から45度以内の降雨によって影響を受けない構造のものを指す。
▶ ✕(誤り)
※正しくは60度以内。
Q24
対地電圧150V以下の白熱灯・蛍光灯・水銀灯などを支持物に設置する場合、その器具と取付金具の合計質量は100kg以下とする。
▶ 〇(正しい)
Q25
人が容易に触れるおそれのある場所にある、金属製外箱の機器に電気を供給する電路には、必ず漏電遮断器を施設する。
▶ ✕(誤り)
※C種またはD種接地で接地抵抗3Ω以下なら省略可能。
Q26
接触防護措置としては、屋内では床上2.3m以上、屋外では地表上2.5m以上に施設することが求められる。
▶ ✕(誤り)
※正しくは屋内1.8m以上、屋外2m以上(Q9と同様)。
Q27
電線を接続する場合は、電線の強さが20%以上低下しても絶縁処理がなされていれば問題ない。
▶ ✕(誤り)
※20%以上減少させないことが規定。
Q28
屋上に施設する高圧電線路では、造営材との距離を1.2m以上取り、堅ろうな支持台または柱で支持する。
▶ 〇(正しい)
Q29
住宅用分電盤内の雷保護装置の接地線には、直径2.6mm以上のIV電線または同等以上の絶縁銅線を使用する。
▶ 〇(正しい)
Q30
B種接地工事で、接地極が他と接続しない場合は、銅線8㎟を使用できる。
▶ ✕(誤り)
※正しくは14㎟の銅線を使用可能。
Q31
バスダクトは、3m以内ごとに支持する。ただし、取り扱い者以外の者が出入りできないように施設された場所で、かつ垂直に取り付けられている場合は、6m以下の間隔でもよい。
▶ 〇(正しい)
Q32
連続負荷を有する分岐回路の負荷容量は、その分岐回路を保護する過電流遮断器の定格電流の80%を超えないこととされている。なお、連続負荷とは常時3時間以上連続して使用されるものをいう。
▶ 〇(正しい)
Q33
接地極は、地下75cm以上の深さに埋設しなければならない。
▶ 〇(正しい)
Q34
スターデルタ始動器を使用する場合、始動器と電動機間の配線には、分岐回路の配線の60%以上の許容電流を有する電線を使用しなければならない。
▶ 〇(正しい)
Q35
フロアーヒーティングの発熱線を施設する電路の対地電圧は、300V以下でよい。また、電熱ボードや電熱シートを造営材に固定して施設する場合は、対地電圧を150V以下とする。
▶ 〇(正しい)
Q36
単相3線式幹線で最大想定負荷電流が200Aを超える場合、中性線の太さは表よりも一段細くしてよい。
▶ 〇(正しい)
Q37
水泳プールその他これに類する場所に施設する照明灯に電気を供給する絶縁変圧器は、二次側電圧が30V以下であっても、一次巻線と二次巻線の間に混触防止板を設け、かつA種接地を行わなければならない。
▶ 〇(正しい)
Q38
鉄筋コンクリート柱のうち、全長15m以下かつ設計荷重が14.7kN以下のものについては、その根入れ長さは全長の1/6以上とすればよい。
▶ 〇(正しい)
Q39
漏電遮断器で保護された電路と、保護されていない電路に施設された機器の接地極・接地線は共用してはならない。ただし、2Ω以下の低抵抗接地極を用いる場合は共用可。
▶ 〇(正しい)
Q40
屋内に施設する低圧進相用コンデンサは、湿気が多い場所や水気のある場所、また周囲温度が40℃を超える場所でも設置できる。
▶ ✕(誤り)
※これらの場所を避けて、堅固に取り付けることが求められる。
Q41
PF・S形の主遮断装置に用いる限流ヒューズ付き高圧交流負荷開閉器は、ストライカによる引外し方式のものであり、相間および側面には絶縁バリヤが取り付けてあること。
▶ 〇(正しい)
Q42
高圧ケーブルを造営材の側面または下面に沿って取り付ける場合、ケーブルの支持点間の距離は2m(垂直の場合は6m)以下とすること。
▶ 〇(正しい)
Q43
PF・S形方式は、高圧電動機を有する負荷設備に適用できる。
▶ ✕(誤り)
※高圧電動機を有しない設備に適用する方式である。
Q44
屋内式受電設備で主遮断装置の形式がPF・S形である場合、受電設備容量は300kVA以下とすること。
▶ 〇(正しい)
Q45
受電室の照度は、配電盤の計器面で300ルクス以上、その他の部分では70ルクス以上とすること。
▶ 〇(正しい)
Q46
変圧器容量が300kVA以下の場合、その一次側開閉器として高圧カットアウトを使用できる。進相コンデンサ容量が50kvar以下の場合にも、一次側に高圧カットアウトを適用できる。
▶ 〇(正しい)
Q47
保安上の責任分界点の負荷側には、責任分界点に近い箇所に主遮断装置を施設すること。また、保安上の責任分界点には地絡遮断装置を施設すること。
▶ 〇(正しい)
Q48
直列リアクトルの許容電流種別Ⅰは特別高圧受電設備に適用し、許容電流種別Ⅱは高圧受電設備に適用する。
▶ 〇(正しい)
Q49
高圧地中ケーブル引込線において、ケーブルの立下り・立上りの地上露出部分および地表付近は損傷のおそれのない位置に施設し、地表から2m以上、地中0.2m以上の範囲を堅ろうな管などで防護すること。
▶ 〇(正しい)
Q50
ケーブルが金属水管・ガス管・弱電流線などに接近・交差する場合、これらとの離隔距離は15cm以上とすること。
▶ 〇(正しい)
Q51
硬質ビニル電線管は、通常2mm以上の厚さとし、乾燥した露出場所では0.8mm以上で使用できる。
📖【P278】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「0.8mm以上」→ 正しくは1mm以上
Q52
水中照明灯の電源変圧器(二次30V以下)は、一次巻線と二次巻線の間に非金属製の仕切板を設ければよく、接地は不要である。
📖【P579】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「非金属」「接地不要」→ 正しくは金属製混触防止板+A種接地
Q53
小勢力回路の電線を架空で施設する場合、その支持点間の距離は20m以下とする。
📖【P589】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「20m以下」→ 正しくは15m以下
Q54
ケーブルを建物の下面に沿って施設する場合、支持点間の距離は、ケーブルで2m以下、キャプタイヤケーブルでは1m以下とする。
📖【P339】
▶ 〇(正しい)
Q55
バスダクトは、通常3m以内ごとに支持するが、関係者以外が立ち入れない垂直設置場所では6m以下でもよい。
📖【P310】
▶ 〇(正しい)
Q56
ライティングダクトは、1本あたり3箇所以上の支持とし、支持点間の距離は2m以下でなければならない。
📖【P307】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「3箇所以上」→ 正しくは2箇所以上
Q57
雷保護装置を分電盤に施設する場合、装置と接続する接地線の長さは1m以下とする。
📖【P114】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「1m以下」→ 正しくは50cm以下
Q58
金属ダクトは、3mごとの支持が基本であり、垂直設置かつ限定区域では4mの間隔でも許容される。
📖【P303】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「4m」→ 正しくは6m以下
Q59
ローゼットへ取り付ける引掛シーリングの照明器具は、5kg以下であれば接続部に荷重がかかっても問題ない。
📖【P381】
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「荷重かかっても問題ない」→ 正しくは接続部に荷重がかからないよう施工
Q60
異なる太さの電線を同一金属管に収める場合、電線断面積の合計は金属管内断面積の32%以下とすること。
📖【P266】
▶ 〇(正しい)
Q61
電動機負荷の算定には、各電動機の定格電圧を基準とし、出力や定格電流は加味しなくてもよい。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「定格電圧を基準」→ 正しくは定格電流(または規約電流)を基準
Q62
電動機の分岐回路に施設する過電流遮断器の定格電流は、常に電動機の定格電流の2倍以下とする。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「常に2倍以下」→ 正しくは定格電流の3倍(または2.75倍+他負荷)以下
Q63
単相3線式電路に施設する配線用遮断器は、中性線欠相保護機能付きのものとする。
▶ 〇(正しい)
Q64
低圧進相用コンデンサの放電装置は、回路切断後2分以内に残留電荷を75V以下に下げる能力が必要である。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「2分以内」→ 正しくは3分以内
Q65
住宅用コンセント回路の過電流遮断器は、「住宅および類似設備用配線用遮断器」の規格に適合したものを使用する。
▶ 〇(正しい)
Q66
低圧幹線から他の低圧幹線を分岐する場合、接続長が5m以下で、他の幹線をさらに分岐しないなら過電流遮断器は省略できる。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「5m以下」→ 正しくは3m以下
Q67
スターデルタ始動器使用時の始動器と電動機間の電線は、分岐回路の配線の60%以上の許容電流を有するものを使用する。
▶ 〇(正しい)
Q68
電動機に供給する分岐回路の電線は、過電流遮断器の定格電流の40%以上の許容電流が必要である。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「40%以上」→ 正しくは電動機の定格電流に対する比率(1.25倍など)を考慮する必要がある
Q69
低圧電路の配線用遮断器は、定格電流の1倍の電流では自動的に遮断しない。定格電流の125%で、50A以下の場合は60分以内、50A超は120分以内で遮断する。
▶ 〇(正しい)
Q70
電動機の分岐回路は1台ごとに設けるのが原則であるが、20A未満の電動機については例外的に他の回路と共用可能である。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「20A未満」→ 正しくは20Aの分岐回路において使用する場合
Q71
電線を接続する場合は、接続部分には当該電線の許容電流を通じたとき、その部分の温度上昇が接続部以外の温度上昇を超えないようにすること。
▶ 〇(正しい)
Q72
金属管・合成樹脂管・金属線ぴなどから直接電気機械器具に至る露出部分が50cm以下の電線は、損傷や危険のないように適切に施設する。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「50cm以下」→ 正しくは60cm以下
Q73
絶縁電線相互または電線とコード・ケーブルなどの接続では、絶縁物と同等以上の絶縁効力のある接続器を使う場合を除き、裸のままでも許容される。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「裸のままでも許容」→ 正しくは十分に被覆が必要
Q74
屋内で電線を並列に使用する場合、並列に使用する電線は導体の種類・太さ・長さが一致していることが求められる。
▶ 〇(正しい)
Q75
ケーブル同士の接続は、キャビネットやボックス内で行うか、接続箱を用いて接続部分を露出しないようにすること。
▶ 〇(正しい)
Q76
断面積の大きいケーブル相互の接続では、黒色粘着性ポリエチレンテープで軽く巻くだけでよい。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「軽く巻くだけでよい」→ 正しくは十分に被覆または絶縁チューブ等で保護
Q77
交流回路で電線を並列使用する際、電磁的不平衡を避けるため、1回路の電線を複数の管に分けて配線してよい。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「複数の管でよい」→ 正しくは1回路の電線は同一管内に納める
Q78
IV電線、600V二種ビニル絶縁電線、600V架橋ポリエチレン絶縁電線の絶縁物の最高許容温度は、それぞれ60℃、75℃、90℃である。
▶ 〇(正しい)
Q79
中性線、接地線、制御回路用電線は、ダクトや管内の電線数に含める必要がある。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「含める必要がある」→ 正しくは含めなくてよい
Q80
EM電線・ケーブルはリサイクルしやすいように、製品表面に線種名が印刷されて区別できるようになっている。
▶ ✕(誤り)
❌ 誤答ポイント:「線種名印刷」→ 正しくは一条突起により識別できる