電気設備の設計・施工を始めると、判断に迷う場面が必ず出てきます。そんなときに手元に常設しておきたい書籍を、用途別に整理して紹介します。最新版に改訂されていることも多いので、購入時は版・年版を確認してください。

電気設備の設計・施工者におすすめの常設書籍を基本・高圧受電設備・建築消防の3分類でまとめた図解
ペン太ペン太
設計を始めたばかりですが、参考書って最初に全部揃えないとダメですか?
ハリタハリタ
いえ、工具箱と同じで基本から段階的に。まずは内線規程から揃えるのがおすすめです。

まず揃えたい基本の書籍

  • 内線規程:低圧屋内配線の設計・施工の基本となる民間規程。最初の1冊に最適。
  • 内線規程Q&A 2022年版:内線規程の運用上の疑問をQ&A形式で解説。実務で重宝します。
  • 解説 電気設備の技術基準 第19版:電気設備技術基準とその解釈を逐条で確認できる定番書。
ペン太ペン太
高圧受電を担当することになったら、内線規程だけで足りますか?
ハリタハリタ
高圧受電設備規程JEAC8011-2025が必要です。業務範囲に応じて足していきましょう。
最初に揃えたいのは、低圧屋内配線の設計・施工の拠り所になる内線規程です。運用上の疑問をQ&A形式で確かめられる内線規程Q&Aと、電気設備技術基準とその解釈を逐条で確かめられる解説書があると、根拠をたどるのが速くなります。
たとえるなら
参考書を揃えるのは、「工具箱を整える」ことです。
最初はドライバーやペンチなどの基本工具(内線規程)から。仕事が広がったら、専用工具(高圧受電設備規程など)を足します。使わない工具を最初から全部買う必要はありません。

受電設備・建築消防の連携で揃えたい書籍

  • 高圧受電設備規程(JEAC8011-2025):キュービクル等、高圧受電設備の設計・施工基準。
  • 建築設備設計基準(最新は令和6年版):建築設備設計の考え方や基準を確認できる一冊。
  • 建築消防advice(毎年改訂。最新の年版を選ぶ):建築と消防の取り合い・運用をまとめた実務書。他設備との整合に役立ちます。

たとえ話

参考書を揃えるのは「工具箱を整える」のと同じ。基本工具(内線規程など)をまず揃え、扱う仕事に合わせて専用工具(高圧受電設備規程など)を足していくと、迷ったときにすぐ調べられます。

ペン太ペン太
まず何から買えばいいですか?
ハリタハリタ
最初は内線規程だね。低圧配線の基本がまとまっているよ。Q&A版もあると運用で迷わない。
ペン太ペン太
高圧の受電設備も担当しそうなんです。
ハリタハリタ
それなら高圧受電設備規程(JEAC8011-2025)を追加しよう。建築・消防系の基準もあると安心だよ。
建築設備全体の考え方は、国土交通省の建築設備設計基準で確かめます。非常電源や消防用設備の配線など、建築と消防の取り合いは、それをまとめた実務書があると整合をとりやすくなります。

揃える順番

いちどに全部そろえる必要はありません。基本(内線規程・Q&A・電技の解説)→ 高圧(高圧受電設備規程)→ 建築・消防の基準の順に、担当する設備が増えたところで1冊ずつ足していきます。

揃える順番は、基本(内線規程・Q&A・電技の解説)→ 高圧(高圧受電設備規程)→ 建築・消防の基準です。担当する設備が増えたら、その分野の本を1冊ずつ足していきます。
ひっかけ注意
「一度買えばずっと使える」ではありません。
規程や基準は改定されます。内線規程は第14版(JEAC8001-2022)、高圧受電設備規程は2025年版、建築設備設計基準は令和6年版が出ています。建築消防adviceは毎年版が出ます。古い版で設計すると、改定点を見落とします。


よくある質問(FAQ)

Q. まず最初に揃えるべき1冊は?
A. 低圧屋内配線の設計・施工の拠り所となる内線規程がおすすめです。あわせて運用上の疑問を解決できる「内線規程Q&A 2022年版」があると安心です。
Q. 高圧受電設備を扱うなら何が必要ですか?
A. キュービクルなど受電設備の設計・施工には高圧受電設備規程(JEAC8011-2025)が役立ちます。
Q. 建築・消防との取り合いで参考になる本は?
A. 「建築設備設計基準(最新は令和6年版)」と「建築消防advice(毎年改訂。最新の年版を選ぶ)」が、他設備や消防との整合を確認するうえで参考になります。

ペン太ペン太
まず何から読み始めるのがいいでしょう?
ハリタハリタ
内線規程とQ&A 2022年版のセットから。慣れたら技術基準の解説書に進みましょう。

30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?

タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。

次に読むならこれ電気設備の読み物おすすめ|図解入門・マンガでわかるシリーズおすすめの書籍
ABOUT ME
HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。