塩害から機器を守ろう
屋外機器の耐塩対策基準について教えてほしい!
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屋外機器の塩害対策の選定基準は下記項目を整理しましょう
- 周囲の塩害状況(錆、腐食度合)
- 海岸からの距離
- 周囲の建築物状況(海側からの風を直接受けるか)
- 客先の要望を確認
仕様に求められるレベル|重耐塩について
常時、飛来塩分が高濃度の地域に求められるレベル
(目安:海岸より0〜200m程度の範囲)
仕様に求められるレベル|耐塩について
常時、飛来塩分があり、気象条件により
高濃度になることのある地域に求められるレベル
(目安:海岸より200m〜20km程度の範囲)
塩害対策の要否基準について
屋外機器の塩害対策の選定基準は下記項目を整理しましょう
- 周囲の塩害状況(錆、腐食度合)
- 海岸からの距離
- 周囲の建築物状況(海側からの風を直接受けるか)
- 客先の要望を確認
周囲の塩害状況の確認
機器の塩害対策について大まかな基準はありますが義務ではありません。塩害は設置場所の環境により大きく変化しますので選定基準として一番有効的な判断方法は既設の状況と周辺の対策状況を調査することです。
例えば新築の場合
- 周囲の対策状況:一般防水 → 経年による錆・腐食の所見なし → 一般防水
- 周囲の対策状況:塩害対策 → 経年による錆・腐食の所見あり → 重耐塩仕様
というように既設・周囲の対策と塩害状況によって対策を検討すると地域特有の環境を考慮し根拠を持った選定が可能となります。
海岸からの距離の確認
周囲の建築物状況
潮風の当たらないところ
潮風の当たらないところ海岸からの距離が
約300mを超え1km以内
塩害対策
潮風直接当たるところ
海岸からの距離が約300m以内
重塩害対策
各機器ごとの選定方法
- PAS
- キュービクル
- 盤
- 発電機
- 外灯
- ケーブルラック
- プルボックス
キュービクル・盤類の塩害対策の選定方法
盤類の塩害仕様は、【盤標準化協議会】に指針が示されています。
盤類の塩害対策まとめ
- 海岸からの距離が1km以上
一般仕様
- 潮風の当たらない所|海岸からの距離が約300mを超え1km以内
耐塩仕様
- 潮風が直接当たるところ|海岸からの距離が300m以内
重耐塩仕様以上
発電機の塩害対策の選定方法
発電機としての距離による耐塩、重耐塩の距離基準はないため
盤仕様と合わせるように選定を行います。
発電機の塩害対策まとめ
- 海岸からの距離が1km以上
一般仕様
- 潮風の当たらない所|海岸からの距離が約300mを超え1km以内
耐塩仕様
- 潮風が直接当たるところ|海岸からの距離が300m以内
重耐塩仕様
外灯の塩害対策の選定方法
外灯ポールの塩害対策は
(公社)日本道路協会「道路橋示方書・同解説」(平成14年3月)
及びメーカーの推奨距離により選定を行います。
外灯の塩害対策まとめ
上記飛来塩分量が鋼の腐食に与える地域からメーカーによる指針を基に選定を行います
- 重耐塩:常時、飛来塩分が高濃度の地域に求められるレベル
(目安:海岸より0〜200m程度の範囲)
- 耐塩:常時、飛来塩分があり、気象条件により高濃度になることのある地域に求められるレベル
(目安:海岸より200m〜20km程度の範囲)
出典:(Panasonic照明器具の選定について)より
PASの塩害対策の選定方法
PASとしての距離による耐塩、重耐塩の距離基準はないため
盤仕様と合わせるように選定を行います。
PASの塩害対策まとめ
- 海岸からの距離が1km以上
一般仕様
- 海岸からの距離が1km以内
SUS製
PASはメーカーの規格上一般、重耐塩仕様(SUS)の2種類のみのため耐塩地区以上の場合はSUS製を選定することをお勧めします
プルボックスの塩害対策の選定方法
プルボックスとしての距離による耐塩、重耐塩の距離基準はないため
盤仕様と合わせるように選定を行います。
プルボックスの塩害対策まとめ
- 海岸からの距離が1km以上
鋼板製
- 1km以内
- SUS製
- 溶融亜鉛メッキ製
- 樹脂製
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まとめ
屋外機器の塩害対策の選定基準は下記項目を整理しましょう
- 周囲の塩害状況(錆、腐食度合)
- 海岸からの距離
- 周囲の建築物状況(海側からの風を直接受けるか)
- 客先の要望を確認
重耐塩
- 常時、飛来塩分が高濃度の地域に求められるレベル(目安:海岸より0〜200m程度の範囲)
耐塩
- 常時、飛来塩分があり、気象条件により高濃度になることのある地域に求められるレベル(目安:海岸より200m〜20km程度の範囲)
周囲の塩害状況(錆、腐食度合)
- 周囲の対策状況:一般防水 → 経年による錆・腐食の所見なし → 一般防水
- 周囲の対策状況:塩害対策 → 経年による錆・腐食の所見あり → 重耐塩仕様
海岸からの距離
周囲の建築物状況(海側からの風を直接受けるか)
- 潮風の当たらないところ|海岸からの距離が約300mを超え1km以内
- 潮風が直接当たるところ|海岸からの距離が300m以内
客先からの要望を確認する
- 客先からの仕様の要望を確認し一般地区であっても重耐塩等の仕様を求められた場合準拠すること