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【早見表】|受変電設備の機器と容量の選定

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CB型とPF・S型の選定方法

主遮断器の方式選定

選定手順
  1. キュービクルの構造を確認(キュービクル式が主流)
  2. 受変電設備の変圧器総容量を集計
  3. 変圧器の容量によってCB型、PF・S型を選定

 

選定のポイント

変圧器の容量は単相、三相関係ある?

容量に変圧器の種類は関係なく、総容量で検討します

CB型とPF・S型の違いは?

主開閉器の仕様と受変電設備を構成する機器が異なります

CB型とPF・S型どちらが安い?

PF・S型の方が構造、使用機器の構成が簡易的であるため安価となります

設計のノウハウ
  1. 変圧器総容量300kVAを基準に検討する
  2. PF・S型の方が設備コストを抑えることができる
  3. 将来増設にて300kVAを超える場合もCB型にする必要があるため考慮して検討する

 

まとめ

CBとPF・Sの選定方法
  • 変圧器の総容量で判断する
  • キュービクル式の受変電設備の場合300kVA以上でCB型が必要となる
  • CB型の方が保護継電器類が増えるため高価となる
  • 将来の機器増設により300kVAを超える場合もCB型の対象となる

 

 

 

DSの選定

断路器の規格

【設計図の書き方例】DS 7.2kV 200A 8.0kA

選定手順
  1. 定格電圧の確認
  2. 定格電流値の選定
  3. 定格短時間耐電流値の選定

 

負荷電流と短絡電流の求め方

引込設備の設計|高圧ケーブルのサイズ選定方法と計算手順について詳しく解説 時間が重要です。 ...

選定のポイント

DS設置の目的は?

DS(断路器)は受変電設備の電路を開閉する目的で設置されます。事故電流や負荷電流を遮断する機能・能力はありません。外部からフック棒にて操作し確実な開放ができるため受電設備の引き込み口、避雷器の電源側に設置されます

定格電圧の求め方は?

受電電圧によって決まり、6.6kVにて受電の場合定格電圧は7.2kVの規格となります

定格電流の求め方は?

負荷電流によって決まり、負荷電流値が150Aの時は200Aを選定します

負荷電流の求め方はこちらの記事をご参照ください

引込設備の設計|高圧ケーブルのサイズ選定方法と計算手順について詳しく解説

短絡電流の求め方は?

受電点の短絡電流によって決まり、短絡電流が7kAの場合が8.0kAを選定します

受電点の短絡容量の求め方はこちらの記事をご参照ください

引込設備の設計|高圧ケーブルのサイズ選定方法と計算手順について詳しく解説

設置の場所は?

DSの取り付け位置は下記によります

  1. 主遮断器(VCB等)の一次側
  2. 避雷器の一次側

 

設計のノウハウ
  1. 機器の規格は基本的に遮断器の容量と合わせる・同じになる
  2. 遮断器が引き出し型の場合、不要とすることも可能である

 

まとめ

DSの選定方法

【設計図の書き方例】DS 7.2kV 200A 8.0kA

  • 定格電圧は6.6kV受電の場合7.2kV
  • 定格電流は受変電設備の最大電流値で選定する
  • 定格短時間耐電流は受電点の短絡容量で選定する
  • 基本的に短絡容量によって選定するためPAS、VCBと同じ規格になる

 

 

VTの選定方法

VTの規格

【設計図の書き方例】VT 6600/110

選定手順
  1. 受電電圧を確認
  2. 高圧側か低圧側を確認
  3. 接続箇所の電圧に応じて規格を選定
  4. キュービクルの場合1.0等級が主流

 

選定のポイント

VTの目的は?

VT(計器用変圧器)は、高電圧を低電圧に変成して回路電圧を計測したり、制御用の電源に利用することが可能です

設置台数は?

3線式の場合→2台、4線式の場合→3台設置します。

等級の違いは?

計器の精度を表し0.1等級の方が高精度となります。

確度等級1.0級の場合定格電圧の70~110%において非誤差±1%となります。

容量の求め方は?
  • 一次側は6600Ⅴ
  • 2次側は110Vに変成されます
設計のノウハウ
  1. 回路系統はPF【保護】→VT【変成】→F【保護】→VS【線間切替】→電圧計【計測】となる
  2. VTの容量は2次側の計器に使用する総負荷容量によって選定する
  3. 変成器は回路に対し並列に接続する

 

まとめ

VTの選定方法

【設計図の書き方例】VT 6600/110

  • VTの構成に必要なもの

高圧限流ヒューズ(PF)、計器用変圧器(VT)、低圧包装ヒューズ(F)、切替開閉器(VS)、電圧計(Ⅴ)

  • VTの規格

6600/110Ⅴ

  • VTの容量

2次側の計器に使用する総負荷容量によって選定する(基本15Aあれば足りる)

 

CTの選定方法

CTの規格

【設計図の書き方例】CT 200(負荷電流により選定)/5

 

選定手順
  1. 1次側電流は負荷電流に応じた容量を選定
  2. 定格1次側電流は1.5倍程度の容量を選定
  3. 定格2次側電流は5Aを選定
  4. 短時間耐電流値を選定

 

選定のポイント

CTの目的は?

変流器は大電流回路に接続し巻線比に応じた二次電流を変成する機器です。

設置台数は?

3線式の場合→2台、4線式の場合→3台設置します。

容量の求め方は?

1次側電流値:負荷電流値に応じた容量を選定します

2次側電流値:5Aを基準とします

耐電流値:8kA、12.5kAを短絡容量より選定します

設計のノウハウ
  1. 回路系統はCT【変流】→AS【線間切替】→電流計【計測】となる
  2. VTの容量は2次側の計器に使用する総負荷容量によって選定する
  3. 変成器は回路に対し並列に接続する

 

まとめ

CTの選定方法

【設計図の書き方例】CT 200(負荷電流により選定)/5

 

  • CTの構成に必要なもの

計器用変流器(CT)、切替開閉器(AS)、電流計(A)

  • CTの規格

【負荷電流によって選定する】/5A

  • CTの耐電流

短絡容量によって求める

 

ZCTの選定方法

ZCTの規格

【設計図の書き方例】ZCT

 

選定手順
  1. 地絡継電器の設置場所に取り付ける
  2. 事故電流の検出目的として設置する
  3. 事故電流(零相電流)を検出する
  4. 事故電流を検出した場合その信号を地絡継電器(GR)へ伝送する
  5. 信号を受信した地絡継電器は遮断器を動作させて故障設備を切り離す

 

選定のポイント

ZCTの機能ってなに?

事故電流を検出し地絡継電器に信号を送ります。

ZCTの設置場所は?

主な設置場所

  1. PAS(GR付の場合)
  2. VCBの二次側
  3. 変圧器の二次側
設計のノウハウ
  1. ZCTは事故電流を検出する重要な計器です
  2. GR(地絡継電器)と組み合わせて遮断器を動作させます
  3. 設置場所は高圧の分岐点に設置されていることが多くZCTの二次側で起きた事故を一次側に波及させないよう切り離す仕組みの検出部を担っています
  4. ZCT【検出】→GR【信号】→遮断器【回路遮断】

まとめ

ZCTの選定方法

【設計図の書き方例】ZCT

  • ZCTの機能

地絡事故発生時の零相電流を検出する

  • ZCTの組み合わせ

ZCTは事故電流の検出を行うのみのためGRと遮断器を組み合わせて事故回路を切り離す

 

CBの選定方法

 

選定手順

 

選定のポイント

設計のノウハウ

 

まとめ

 

編集中

 

この記事を書いた人
HARITA
電気設備設計に従事し、自身の経験を基に設計の知識向上のためこのサイトを運営しています。