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分電盤内のSPDの設置基準について知りたい!
- SPDの開閉器サイズを知りたい方
- 設置基準について知りたい方
- 分離器と開閉器どちらがよいか悩んでいる方など
- 分電盤内SPDの目的と設置基準
- SPDの設計方法
- 分離器・開閉器の考え方
分電盤内SPDの設置目的
SPD1次側の計画
SPDの一次側には短絡電流の保護として分離器若しくは開閉器を設けなければいけません。
しかし従来の設計では、コストなどの観点からSPDの一次側に開閉器を取り付ける方法が主流でした。
これは旧規格の”JIS C 5381-1”に、SPD短絡故障時の安全性が要求事項に無かったため短絡電流の保護を満足できれば特に規定がなかったためになります。
SPDクラスI | MCCB225AF225AT |
---|---|
SPDクラスII | MCCB50AF50AT |
JIS規格の改定
しかし新規格の”JIS C 5381-11”では、製造業者が指定するSPD分離器と組み合わせた状態で、SPD故障時の安全性の試験を実施しなければならないという規格が追加されました。
このため、”JIS C 5381-11”に準拠したSPDを使用する場合、必ずメーカー指定のSPD分離器を接続する必要があります。
SPD分離器とは
電源用SPDを設置するにあたり、SPDの短絡事故時に短絡電流を遮断し機器を保護しなければいけません。この目的として利用されるのがSPD分離器となります。
またSPDの点検・取替を行う際に、分離器を切り離すことで無電圧での作業が可能となります。この分離器と同等の役割を持つものとして配線用遮断器を設置することも可能となります。
SPDと分離器の規格及び選定
現在、各メーカーではSPDに分離器を内蔵したタイプ若しくは、SPDに外部接続型の分離器を接続する方法があります。設置スペースや更新状況などを考慮し選定を行いましょう。
電源用SPDに対しクラスごとに対応する分離器を選定します。
適用SPD | クラスⅠ |
開閉器サイズ | 225AF/225AT |
ヒューズサイズ | 125A |
SPDクラスⅠの場合の開閉器若しくはヒューズを選定する場合の容量になります。
適用SPD | クラスⅡ |
開閉器サイズ | 50AF/50AT |
ヒューズサイズ | 30A |
SPDクラスⅡの場合の開閉器若しくはヒューズを選定する場合の容量になります。
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まとめ
今回の内容では、SPDの開閉器について解説しました。従来の規格ではSPD短絡故障時の安全性が要求事項がなかったため、SPDと開閉器を別々に設置するケースが主流でした。
しかしJIS規格の改定により、製造業者によるSPD故障時の安全性の試験を実施する必要あるため、規格に準拠する場合、製造メーカーのSPDと分離器をセットで選定する必要があります。
JIS規格の改定
”JIS C 5381-1” | SPD短絡故障時の安全性が要求事項の記載なし |
---|---|
”JIS C 5381-11” | 製造業者が指定するSPD分離器と組み合わせた状態で、SPD故障時の安全性の試験を実施しなければならない |
図面上、開閉器サイズを記載してしまうと分離器との区別が曖昧のため詳細に使用記載する必要があります。
JIS規格を満足させる必要があれば、必ずメーカー指定の分離器を組み込むよう明記しましょう。
仕様の記載例
SPDクラス | Ⅰ・Ⅱ |
分離器 | 一体型・分離型 |