![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/12/68722a306f4f0c9956bbe2e4315404a5.png?resize=2560%2C1440&ssl=1)
サイズは配管で決まる
プルボックスのサイズってどうやって求めるの?
プルボックスの設置基準はあるの?
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/12/7ea4c9587d180267e9f4087f6edec535.png?resize=360%2C178&ssl=1)
プルボックスは通過する配管サイズを基に求めよう!
設置基準は次の項目に注意して設置するようにしよう!
- 電線管の一区間が30mを超える部分
- 電線管の垂直区間が6mを超える部分
- 配管を分岐、接続、曲げる等でプルボックスが必要な箇所
今回の内容は指針であり設置基準の3項目目にあるように必要な個所を考慮して計画する必要があります。今回の内容と経験を基に設置を行うようにお願いします。
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/04/9edc461324397c08823fad67f9a6e2aa.png?resize=1500%2C500&ssl=1)
- プルボックスのサイズ選定に悩まれている方
- プルボックスの設置場所に悩まれている方
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/04/0c2e17f4cfee0630e599d019d818db8a.png?resize=1500%2C500&ssl=1)
- プルボックスの設置場所
- プルボックスサイズの選定
クイックトピックス
- 電線管の一区間が30mを超える部分
- 電線管の垂直区間が6mを超える部分
- 配管を分岐、接続、曲げる等でプルボックスが必要な箇所
出典:(建築設備設計基準)より
寸法 | 電線を収納するプルボックスの寸法 | ケーブルを収納するプルボックスの寸法 | |
直線配管の場合 | 取り付け面(A)[㎜] | A=Σ(P+30)+(30+2) | A=Σ(P+30)+(30+2) |
長さ (B)[㎜] | B=Pm×6 | B=Pm×8 |
- A:プルボックスの幅[㎜]
- B:プルボックスの長さ[㎜]
- C:プルボックスの高さ[㎜]
- P:電線管の呼称
- Pm:最大電線管の呼称
地域 | SUS | Z35 | 塗装 | 鋼板 | 樹脂 |
重耐塩 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
耐塩 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
一般防水 | 〇 | 〇 |
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2021/12/794a771b2caf9b7cac9585a5e61a7437.png?resize=1500%2C200&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2021/12/5b49afe547fde6432d9fb5ca62888431.png?resize=1500%2C200&ssl=1)
プルボックスのサイズ計算方法
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/03/f71b280ab5bcfb58477c5db404d09d2d.png?resize=1600%2C900&ssl=1)
直線配管の場合
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/12/7ea4c9587d180267e9f4087f6edec535.png?resize=443%2C219&ssl=1)
寸法 | 電線を収納するプルボックスの寸法 | ケーブルを収納するプルボックスの寸法 | |
直線配管の場合 | 取り付け面(A)[㎜] | A=Σ(P+30)+(30+2) | A=Σ(P+30)+(30+2) |
長さ (B)[㎜] | B=Pm×6 | B=Pm×8 |
- A:プルボックスの幅[㎜]
- B:プルボックスの長さ[㎜]
- C:プルボックスの高さ[㎜]
- P:電線管の呼称
- Pm:最大電線管の呼称
出典:建築設備設計基準より
- 電線管の呼称+30[㎜]を本数毎に見込むこと
- 両サイドに30[㎜]ずつ見込むこと
直角配管の場合
寸法 | 電線を収納するプルボックスの寸法 | ケーブルを収納するプルボックスの寸法 | |
直角配管の場合 | 取り付け面(A)及び(B)[㎜] | (A)及び(B)=Σ(P+30)+30+3Pmただし、A及びB≧200 | (A)及び(B)=Σ(P+30)+30+8Pm |
- A:プルボックスの幅[㎜]
- B:プルボックスの長さ[㎜]
- C:プルボックスの高さ[㎜]
- P:電線管の呼称
- Pm:最大電線管の呼称
出典:建築設備設計基準より
- 電線管の呼称+30[㎜]を本数毎に見込むこと
- 両サイドに30[㎜]ずつ見込むこと
- ケーブルの曲がりを考慮して見込むこと
配管サイズ毎のプルボックスの高さ
電線管の呼称 | 1段配列の高さ[㎜] | 2段配列の高さ[㎜] | 3段配列の高さ[㎜] | |
厚鋼電線管 | ねじなし電線管 | |||
16 | E19 | 100(80)* | 200 | 300 |
22 | E25 | 100(80)* | 200 | 300 |
28 | E31 | 100 | 200 | 300 |
36 | E39 | 200 | 300 | 400 |
42 | E51 | 200 | 300 | 400 |
54 | E63 | 200 | 400 | 500 |
70 | E75 | 200 | 400 | 500 |
82 | ー | 300 | 400 | 600 |
注*()内の数値は、埋込形のボックス高さとする。
出典:建築設備設計基準より
曲がりの場合のサイズを簡単に算出する方法
- ノーマルベンドのサイズを参考に算出する方法
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/12/59b7477e2e331a8d592dd3da176b7c0e.jpg?resize=1622%2C1019&ssl=1)
ノーマルベンドは配管の曲がりを考慮した規格となっているため”管の呼び”に対する”H”以上のプルボックスサイズを選定すればケーブルの曲がり6Rを確保したプルボックスサイズを選定することが可能です。
プルボックスの設置場所
![](https://i0.wp.com/harita2021.com/wp-content/uploads/2022/03/f71b280ab5bcfb58477c5db404d09d2d.png?resize=1600%2C900&ssl=1)
- 電線管の一区間が30mを超える部分
- 電線管の垂直区間が6mを超える部分
- 配管を分岐、接続、曲げる等でプルボックスが必要な箇所
出典:建築設備設計基準より
プルボックスの仕様
施設場所 | 鋼板製 | ステンレス鋼板製(SUS) | 合成樹脂製 | |||
錆止め(C) | 塗装 | 溶融亜鉛めっき(Z35) | ||||
一般屋内 | 隠ぺい場所 | 〇 | ー | ー | ー | 〇 |
露出場所 | ー | 〇 | ー | ー | ー | |
湿気・水気の多い場所 | ー | △※1 | 〇 | 〇 | 〇 | |
一般屋外 | ー | △※1 | 〇※2 | 〇※2 | △※3 | |
特殊な屋外 | ー | △※1 | 〇※2 | 〇※2 | △※3 |
備考
(1)一般屋内とは、湿気・水気の多い室内以外の、事務室、電気室、機械室等をいう。
(2)湿気・水気の多い室内とは、水蒸気の充満する屋内、常時水が漏出又は結露する屋内、常時湿気のある屋内及び水滴の飛散するおそれのある室内をいう。
(3)一般屋外とは、特殊な屋外以外の屋外をいう。
(4)特殊な屋外とは、海岸地帯の屋外及び腐食性ガスの発生する屋外等をいう。
注
※1施設場所に応じた塗装を行う。
※2施設場所に応じた材料、仕上げを行う。
※3施設場所の周囲温度を考慮する。
出典:建築設備設計基準より
プルボックスの仕様:設置環境による選定
![]() |
屋 内 | 鋼板製・樹脂製 |
![]() |
屋 外 | 鋼板製・樹脂製 |
- 屋内、屋外の設置場所に対する仕様の区分はありません
- 樹脂製の場合、周囲の気温により変形や損傷の恐れがあるため高温地帯の場合、鋼板製を選定する
プルボックスの仕様:塩害レベルによる選定
地域 | SUS | Z35 | 塗装 | 鋼板 | 樹脂 |
重耐塩 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
耐塩 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
一般防水 | 〇 | 〇 |
- 樹脂の場合、塩害による錆などの劣化がない
- 鋼板製の場合、塩害地区に応じ対策を講じる必要がある
- 塗装→Z35→SUSの順にコストが上がるため費用と対策のバランスを考慮する
プルボックスの仕様:強度による選定(参考)
![]() |
衝撃の可能性あり(駐車場など) | 鋼板製 |
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衝撃の可能性なし | 鋼板製、樹脂製 |
要望や使用環境により衝撃による損傷の可能性がある場合耐久性の高い鋼板製を選定する
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まとめ
プルボックスの設置場所
- 電線管の一区間が30mを超える部分
- 電線管の垂直区間が6mを超える部分
- 配管を分岐、接続、曲げる等でプルボックスが必要な箇所
設置場所別のプルボックスの仕様
施設場所 | 鋼板製 | ステンレス鋼板製(SUS) | 合成樹脂製 | |||
錆止め(C) | 塗装 | 溶融亜鉛めっき(Z35) | ||||
一般屋内 | 隠ぺい場所 | 〇 | ー | ー | ー | 〇 |
露出場所 | ー | 〇 | ー | ー | ー | |
湿気・水気の多い場所 | ー | △※1 | 〇 | 〇 | 〇 | |
一般屋外 | ー | △※1 | 〇※2 | 〇※2 | △※3 | |
特殊な屋外 | ー | △※1 | 〇※2 | 〇※2 | △※3 |
プルボックスサイズの計算方法
- 直線配管の場合
寸法 | 電線を収納するプルボックスの寸法 | ケーブルを収納するプルボックスの寸法 | |
直線配管の場合 | 取り付け面(A)[㎜] | A=Σ(P+30)+(30+2) | A=Σ(P+30)+(30+2) |
長さ (B)[㎜] | B=Pm×6 | B=Pm×8 |
- 直角配管の場合
寸法 | 電線を収納するプルボックスの寸法 | ケーブルを収納するプルボックスの寸法 | |
直角配管の場合 | 取り付け面(A)及び(B)[㎜] | (A)及び(B)=Σ(P+30)+30+3Pmただし、A及びB≧200 | (A)及び(B)=Σ(P+30)+30+8Pm |
- 高さの決め方
電線管の呼称 | 1段配列の高さ[㎜] | 2段配列の高さ[㎜] | 3段配列の高さ[㎜] | |
厚鋼電線管 | ねじなし電線管 | |||
16 | E19 | 100(80)* | 200 | 300 |
22 | E25 | 100(80)* | 200 | 300 |
28 | E31 | 100 | 200 | 300 |
36 | E39 | 200 | 300 | 400 |
42 | E51 | 200 | 300 | 400 |
54 | E63 | 200 | 400 | 500 |
70 | E75 | 200 | 400 | 500 |
82 | ー | 300 | 400 | 600 |