全体像:電気の基本(電圧・電流・抵抗)とオームの法則

電気は目に見えませんが、性質を 水の流れ にたとえると、電圧・電流・抵抗の関係がぐっと分かりやすくなります。本記事では、3つの基本量とオームの法則・電力の式を図解で整理し、その場で試せる計算ツールも用意しました。

🐧 見習いペン太:「電圧と電流、いつもどっちがどっちか混乱します…」
🦔 はりた:「水でイメージしよう。電圧=水圧、電流=水の流れ、抵抗=流れを邪魔する石。水圧が高く石が小さいほど、よく流れる=電流が大きい、ってこと」
🐧 見習いペン太:「一気に腑に落ちました!」
⚡ 先に結論だけ言うと
  • 電圧 E[V]=水圧/電流 I[A]=水の流れ/抵抗 R[Ω]=流れにくさ
  • オームの法則:E=I×R(I=E÷R、R=E÷I)
  • 電力 P[W]=E×I(=I²R=E²÷R)/電力量[Wh]=P×時間
この記事でわかること
✔ 電気を水の流れでイメージする
✔ オームの法則と電力の式
✔ オームの法則 計算ツール
✔ よく使う電気の単位
ペン太ペン太
電圧と電流の違いが正直まだあやふやです。いい覚え方はありますか?
ハリタハリタ
水にたとえるのが近道です。電圧は水圧、電流は水の流れ、抵抗は流れの妨げ。図でイメージしましょう。

この3つ、すぐ答えられますか

  • 電圧・電流・抵抗は、それぞれ何にたとえると分かりやすいか
  • 電流を求めたいとき、オームの法則をどう変形するか
  • 電力と電力量は、何が違うのか
この記事の道案内
式だけ確認したい方は、オームの法則と電力の式から読んでください。

電気を水の流れでイメージする

トピック1:電気を水の流れでイメージする

電流 I[A]は水の流れ、電圧 E[V]は水を流す力(水圧)、抵抗 R[Ω]は流れを妨げる石にあたります。電力 P[W]は水車を回す力=電気がする仕事の大きさです。電圧が高く、抵抗が小さいほど、電流は大きくなります。

電気を水の流れでイメージした図

ペン太ペン太
E=I×Rは覚えました。電力のPも同じ式でいいんですよね?
ハリタハリタ
別の式です。P=E×I。三角形の図で覚えると、I²RやE²÷Rへの変形も迷いませんよ。
電気の量 記号と単位 水のたとえ
電圧 E[V] 水を流す力(水圧)
電流 I[A] 水の流れ
抵抗 R[Ω] 流れを妨げる石
電力 P[W] 水車を回す力
ここまでのポイント
  • 電流は水の流れ、電圧は水を流す力(水圧)、抵抗は流れを妨げる石
  • 電力は水車を回す力。電気がする仕事の大きさにあたる
  • 電圧が高く、抵抗が小さいほど、電流は大きくなる

オームの法則と電力の式

トピック2:オームの法則と電力の式

電圧・電流・抵抗の関係が オームの法則(E=I×R) です。三角形で覚えると、求めたい文字を隠した形がそのまま式になります。電力は P=E×I で、オームの法則を代入すれば P=I²×RP=E²÷R とも表せます。

オームの法則と電力の関係式

ここがポイント
「E=I×R」を起点に、I=E÷R/R=E÷I が導けます。電力は P=E×I。この2式で基本計算はほぼ対応できます。
求めたいもの 使う式 分かっている必要があるもの
電圧 E E=I×R 電流と抵抗
電流 I I=E÷R 電圧と抵抗
抵抗 R R=E÷I 電圧と電流
電力 P P=E×I 電圧と電流
電力 P P=I²×R 電流と抵抗
電力 P P=E²÷R 電圧と抵抗
電力量 P×使用時間[Wh] 電力と使った時間
ここまでのポイント
  • オームの法則は E=I×R。三角形で覚えると変形に迷わない
  • 電力は P=E×I。代入すれば P=I²×R、P=E²÷R とも書ける
  • 3つのうち2つが分かれば、残り1つは必ず計算できる


オームの法則 計算ツール

トピック3:オームの法則 計算ツール

電圧・電流・抵抗のうち2つを入力すると、残りの値と電力を計算します。

⚙️ オームの法則・電力 計算ツール

3つのうち 2つ を入力して「計算」を押すと、残りの値と電力を求めます。

2つの値を入れて計算してください。

よく使う電気の単位

トピック4:よく使う電気の単位

電圧E=V、電流I=A、電力P=W、抵抗R=Ω。使った電力の量は 電力量[Wh](電力×使用時間)で表します。

よく使う電気の単位の一覧

記号 単位 読み方
電圧 E V ボルト
電流 I A アンペア
電力 P W ワット
抵抗 R Ω オーム
電力量 Wh ワットアワー
ここまでのポイント
  • 電圧はV、電流はA、電力はW、抵抗はΩ
  • 使った電力の量は電力量[Wh]で表す
  • 電力量=電力×使用時間

よくある質問(FAQ)

トピック5:よくある質問(FAQ)

Q. 電圧・電流・抵抗の関係は?

A. オームの法則で表され、電圧E=電流I×抵抗R です。変形すると I=E÷R、R=E÷I となり、2つが分かれば残り1つを計算できます。

Q. 電力はどう求めますか?

A. 電力P=電圧E×電流I で求めます。オームの法則を使えば P=I²×R や P=E²÷R とも書けます。単位はW(ワット)です。

Q. 電力と電力量の違いは?

A. 電力(W)は一瞬の仕事の大きさ、電力量(Wh)は使った電力の量です。電力量=電力P×使用時間t で求めます。

Q. なぜ電気は水にたとえられるのですか?

A. 電圧を水圧、電流を水の流れ、抵抗を流れを妨げる石にたとえると直感的に理解できるためです。水圧(電圧)が高く石(抵抗)が小さいほど、流れ(電流)は大きくなります。

ペン太ペン太
電力と電力量って同じものじゃないんですか?
ハリタハリタ
電力は一瞬の仕事の大きさ、電力量は使った量でWhです。単位を意識すれば区別できます。計算ツールもどうぞ。

まとめ

電気の基本(電圧・電流・抵抗)の要点:

結論です。電圧を水圧、電流を水の流れ、抵抗を石とイメージすれば、3つの関係はそのまま E=I×R に対応します。ここに電力の P=E×I を足せば、実務で使う式はほぼ揃います。

やりたいこと 使う式 ひとこと
電流を求める I=E÷R 電圧が高く抵抗が小さいほど大きくなる
抵抗を求める R=E÷I 測った電圧と電流から逆算する
電力を求める P=E×I 電流と抵抗しか分からなければ I²×R
電力量を求める P×使用時間 単位はWh。電気代の話はこちら側
単位を確かめる V・A・W・Ω 記号はE・I・P・R

この記事の要点

  • 水のたとえ:電圧=水圧/電流=流れ/抵抗=石/電力=水車
  • オームの法則:E=I×R(I=E÷R、R=E÷I)
  • 電力:P=E×I(=I²R=E²÷R)/電力量=P×時間[Wh]
  • 単位:E=V、I=A、P=W、R=Ω

つまずいたら戻るところ

  • 3つのうち2つが分かれば、残りは必ず求められる
  • 三角形の図で、求めたい文字を隠した形がそのまま式になる
  • 電力(W)は一瞬の仕事の大きさ、電力量(Wh)は使った量

電気の基本は、覚える式そのものは多くありません。むしろ、どの式をいつ使うかで迷うほうが多いはずです。水のたとえに一度戻れば、E=I×R がどちらの向きの話なのかは自然と見えてきます。手を動かして確かめたいときは、この記事の計算ツールを使ってみてください。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。