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内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【003】|1310節 電圧降下

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

この記事に書かれていること

電圧降下率は?

 

電圧降下の適用範囲は?

幹線側

〔注1〕引込線取付点から引込口までの部分も幹線に含めて計算すること。

〔注2〕電気使用場所内に設けた変圧器から供給する場合は,その変圧器の二次側端子から主配電盤までの部分も幹線に含める。

2次側

幹線以降負荷までのケーブル

電圧降下率振り分けは?

基本的に2次側を2%固定とし、幹線側は総亘長に合わせて降下率が変動します。しかしこれはあくまで基準値であるため電圧降下率の振り分けは各自の設計意図に基づき振り分け可能です。

 

1310節電圧降下1310-1〔電圧降下〕(対応省令:第4条)

電圧降下について

1.低圧配線中の電圧降下は、幹線および分岐回路において、それぞれ標準電圧の2%以下とすること。ただし、電気使用場所内の変圧器により供給される場合の幹線の電圧降下は、3%以下とすることができる(勧告)

〔注1〕引込線取付点から引込口までの部分も幹線に含めて計算すること。

〔注2〕電気使用場所内に設けた変圧器から供給する場合は,その変圧器の二次側端子から主配電盤までの部分も幹線に含める。

〔注3〕配線方式,負荷電流及び電線太さによる電圧降下の値については,資料1-3-2参照のこと。

〔注4〕系統連系型小出力太陽光発電設備からの逆潮流によるパワーコンディショナから引込線取付点までの電圧降下は,3594節(系統連系型小出力太陽光発電設備の施設)を参照のこと。



ケーブル亘長が長い場合

ケーブル亘長が60mを超える場合

2.供給変圧器の二次側端子(電気事業者から低圧で電気の供給を受けている場合は、引込線取付点)から最遠端の負荷に至る電線のこう調が60mを超える場合の電圧降下は、前項にかかわらず、負荷電流により計算し1310-1表によることができる(勧告)

310-1表こう長が60mを超える場合の電圧降下

1310-1表こう長が60mを超える場合の電圧降下



太陽光発電設備の電圧降下

系統連系型小出力太陽光発電設備の施設

〔注〕系統連系型小出力太陽光発電設備からの逆潮流によるパワーコンディショナから引込線取付点までの電圧降下は,3594節(系統連系型小出力太陽光発電設備の施設)を参照のこと。

この記事を書いた人
HARITA
電気設備設計に従事し、自身の経験を基に設計の知識向上のためこのサイトを運営しています。
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