高調波の設計｜高調波流出電流計算［等価容量の計算方法］について詳しく解説

高調波計算の等価容量ってなに？

高調波流出電流計算を頼まれたがどうすればいいかわかない方
等価容量の計算方法を知りたい方など

換算係数×定格容量

• 検討要否の項目に該当しない場合、等価容量を集計し限度値以下になるかの計算を行います。等価容量の計算式は下記になり前工程にて調べた機器ごとの換算係数と定格容量を掛け合わせて合計します

上限値との確認

• 受電電圧が6.6ｋVであれば上限値は５０［ｋＶＡ］となり等価容量は５０［ｋＶＡ］以下となれば検討終了となります

Ｐ０ ＝Σ（ Ｋｉ × Ｐｉ）［ ｋＶＡ ］

等価容量とは、高調波発生機器毎にその容量を三相ブリッジ6パルス変換装置（6相整流器）の回路構成容量に換算したものの総和をいう。　換算係数K_iとして、例えば12パルス変換装置は0.5倍、三相ブリッジ（コンデンサ平滑、リアクトル有り）は1.8倍など

Ki ：換算係数、Pi ：定格容量（kVA）、i ：回路種別

高調波発生機器の抽出

1. インバータ機器類（空調機、ポンプ、エレベータ、エスカレータなど）
2. 医療機器（ＭＲＩ、ＣＴ、Ｘ線装置など）
3. クレーン・巻上機
4. 調光機器（調光盤があるもの）
5. 工場用生産機器など

はりた

ここまでは図面から調べることができるね！

換算係数の確認

はりた

回路種別№と換算係数は製造メーカーに確認しましょう！

• 先ほどの等価容量を集計する

• 「高圧受電かつ進相コンデンサが全て直列リアクトル付」の場合は、Ｐ０×０.９

• 受電電圧の限度値の確認

• 等価容量と限度値の比較

となるため、第２ステップの検討要否判定　［要］となります。