参考文献『2023年度版』|高圧受電設備規程
ペン太
ハリタ高圧受電設備規程(JEAC 8011)は、6.6kVで受電するキュービクルなどの受電設備を設計・施工・保守するときの拠り所になる一冊です。ここでは、この規程がどういう性格のもので、なぜ電力会社ごとに版が分かれているのか、どの版を選べばよいのかを整理しました。
高圧受電設備規程(JEAC 8011)とは
一般社団法人日本電気協会が発行する民間自主規格です。法令そのものではありませんが、「電気設備に関する技術基準を定める省令」と「電気設備の技術基準の解釈」を受けて、高圧で受電する自家用電気工作物の受電設備について、設計・施工・保守の具体的な方法をまとめています。
この規程の立ち位置
- 省令(電気設備に関する技術基準) … 守るべき性能を定めた法令
- 電気設備の技術基準の解釈 … 省令を満たす具体例として国が示したもの
- 高圧受電設備規程(JEAC 8011) … それを受電設備の実務レベルまで具体化した民間自主規格
結論
法令ではありませんが、電力会社の受電審査や日常の保安管理の現場では、事実上の共通言語として使われています。
なぜ電力会社ごとに版が分かれているのか
本編の技術的な内容は全国共通です。分かれているのは、引込みや保安の取扱いなど一般送配電事業者ごとに違いがある部分で、これが付録・別冊として各社版に収められています。そのため東京電力・中部電力・関西電力…と版が分かれ、それぞれ別のISBNが付いています。
選び方はシンプルで、設備を設置する場所の供給エリアを担当する事業者の版を選べば問題ありません。複数エリアの物件を担当する場合だけ、必要な分を揃えることになります。
どんな場面で開くか
- キュービクルの受電方式や主遮断装置の形式を決めるとき
- 区分開閉器(PAS・UGS)や地絡・過電流保護の考え方を確認するとき
- 受電室・キュービクル周囲の離隔距離や点検スペースを確認するとき
- 竣工時の試験・検査項目や、引渡し後の点検の進め方を確認するとき
版(エディション)の確認
2026年8月時点の最新版は JEAC8011-2025(第5版)です。ひとつ前は JEAC8011-2020 でした。改定のたびに解釈の改正や新しい機器への対応が反映されるため、実務で使うなら最新版を手元に置くのが安心です。通販では旧版が並んでいることもあるので、購入前に表紙の「JEAC8011-○○○○」の年号を必ず確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 高圧受電設備規程は法律ですか?
A. いいえ。日本電気協会が発行する民間自主規格です。ただし電気設備技術基準とその解釈を具体化した内容なので、電力会社の受電審査や保安管理では基準として扱われます。
Q. どの電力会社版を選べばよいですか?
A. 設備を設置する場所の供給エリアを担当する一般送配電事業者の版です。本編は共通で、各社の取扱いをまとめた付録部分が異なります。
Q. 最新版はどれですか?
A. 2026年8月時点では JEAC8011-2025(第5版)です。ひとつ前は JEAC8011-2020 でした。
Q. 内線規程との違いは?
A. 内線規程(JEAC 8001)は主に低圧の屋内配線・需要設備が対象、高圧受電設備規程(JEAC 8011)は高圧で受電する受電設備が対象です。高圧受電の建物では、両方を開く場面があります。
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ハリタ※出典:一般社団法人日本電気協会(発行元)、内線規程・高圧受電設備規程の書誌情報。版の最新状況は発行元のWebストアでご確認ください。
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