電気設備の現場は、屋外の引込・キュービクル周りも、天井裏や電気室のような閉じた空間も、どちらも夏はきつい。とくに盤内作業や天井裏は風が通らず、外気温より体感が高くなる。この記事では、現場で実際に使われている暑さ対策の装備をまとめた。

2025年6月から、職場の熱中症対策は事業者の義務です。
労働安全衛生規則の改正により、WBGT(暑さ指数)28℃以上または気温31℃以上の環境で、連続1時間超または1日の合計4時間超の作業を行う場合、事業者は「熱中症の自覚症状がある人を発見したときの報告体制」と「症状の悪化を防ぐ措置」を定め、作業者に周知することが必要になりました。罰則も設けられています。詳細と最新の運用は厚生労働省の公表資料をご確認ください。

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WBGT計(暑さ指数計)

2025年6月の労働安全衛生規則改正で、WBGT28℃以上または気温31℃以上の環境で連続1時間超・1日4時間超の作業を行う場合、熱中症対策が事業者の義務になった。まず「測れる」状態にすることが出発点になる。黒球式のものを選ぶこと。

熱中症指数計 黒球式 WBGT測定器(厚労省基準対応モデル)

アラーム付き。現場に1台置いておく用。

熱中症指数計 黒球式 屋内・屋外対応 WBGT測定器

多用途装着タイプ。持ち回りしやすい。

黒球式WBGT計 10個セット(JIS B7922 クラス2準拠)

複数現場へまとめて配るとき。

空調服(ファン付きウェア)

汗の気化を強制的に進める仕組みなので、汗をかかない状態では効きが悪い。水分補給とセットで初めて意味がある。バッテリーとファンは別売のことが多く、ウェアだけ買って動かない、という失敗が多い。

バートル エアークラフト ファン+30Vバッテリーセット AC10+AC10-2(2026年モデル)

京セラ製バッテリー。定番の組み合わせ。ウェアは別売。

バートル エアークラフト 30Vバッテリー+ファンセット(マットブラック)

色違い。同じく2026年モデル。

マキタ 充電式ファンベスト FV212DZ(3L・本体のみ)

マキタのバッテリーを既に持っているなら本体だけで済む。

マキタ 充電式スマートファンベスト FV214DZFA

ベスト型。上着の下に着込める。

空調作業服 ベスト ファン・バッテリーセット

入門価格帯。まず試したい人向け。

冷感インナー・アイスベスト

空調服の下に着るインナーは、汗を吸って広げるタイプを選ぶと気化が進んで効果が上がる。逆に綿は濡れたまま張り付くので相性が悪い。保冷剤式のベストは電源不要なので、短時間の高温作業や停電時に強い。

アイスベスト 保冷剤4個付(内側防水)

電源不要。盤内作業など、ファンが邪魔な場面に。

アイトス アイスベスト用 予備アイスパック(4個セット)

交換用。予備がないと午後もたない。

ネッククーラー・ヘルメットインナー

首の頸動脈を冷やすのは即効性がある。ヘルメット内は熱がこもりやすいので、汗取りインナーを入れるだけでも体感が変わる。汗が目に入るのを防げるのも地味に効く。

ネッククーラー ペルチェ素子 冷却プレート付き(100段階風量・最大16時間)

価格と稼働時間のバランスが良い。

ネッククーラー 冷却プレート 首掛け扇風機(羽なし・3段階)

羽なしで巻き込みの心配が少ない。

ヘルメット インナー 冷感 汗取りパッド(2枚セット)

洗い替えができる枚数で買うのが正解。

ヘルメット インナーキャップ・汗取り(4枚セット)

おでこの汗を止めたいならこちら。

水分・塩分補給

のどが渇いてから飲むのでは遅い。作業前と休憩ごとに定期的に摂るのが基本。真水だけを大量に飲むと血中塩分が薄まってかえって危ないので、塩分もあわせて摂ること。現場に箱で置いておくと声をかけやすい。

経口補水液 OS-1 オーエスワン 500ml × 6本

体調が怪しい人が出たときの一本。常備しておきたい。

経口補水液 パウダータイプ(500ml用×10袋・2箱)

かさばらない。車載やロッカー常備に向く。

カバヤ 塩分チャージタブレッツ 100粒(業務用)

個包装。休憩時に配りやすい。

塩分チャージタブレッツ 3種ミックス 1kg(約333粒)

人数が多い現場はこのサイズが結局安い。

装備よりも先に決めておくこと

道具を揃えても、休憩の取り方が決まっていないと事故は防げない。①WBGTを測る担当と時間を決める ②基準を超えたら誰の判断で作業を止めるか決める ③体調不良者が出たときの連絡先と搬送手段を紙で貼っておく——この3つは装備より先に決めたほうがいい。とくに一人作業や、応援で来た人が混じる日は危ない。