内線規程の解釈と解説【050】|キャブタイヤケーブル配線
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
キャブタイヤケーブルは、柔軟で移動や振動に強いケーブルで、電動工具や移動式の電気機器などに使われます。ここでは、その配線で押さえておきたい「ケーブルの選定」「施設場所と防護」「支持・屈曲・接続」のルールを、要点を整理して解説します。

結論:キャブタイヤケーブルは3185-1表により選定し、衝撃を受ける場所では防護管(内径は仕上り外径の1.5倍以上)で保護します。造営材に沿わせる場合は支持点間距離1m以下で堅固に固定しましょう。
✔ ケーブルの選定と施設場所
✔ 防護管と端口・ボックスの扱い
✔ 支持・屈曲・接続のルール
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 防護管の内径は、ケーブルの仕上り外径の何倍以上必要ですか。
- 造営材やラックに沿わせるとき、支持点間の距離は何m以下ですか。
- 接続箇所から支持点までの距離は、どのくらいが望ましいですか。
ケーブルの選定と施設場所
- 配線に使用するケーブルは、用途に応じて3185-1表により選定します。
- 重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所には、そのまま施設してはいけません。
- やむを得ない場合は、金属管・ガス鉄管・合成樹脂管などに収めるなど、適切な防護装置を施します。
ペン太
ハリタ- 配線に使用するケーブルは、用途に応じて3185-1表により選定する。
- 重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所には、そのまま施設してはいけない。
- やむを得ない場合は、金属管・ガス鉄管・合成樹脂管などに収めるなど、適切な防護装置を施す。
防護管と端口・ボックスの扱い
- 防護管の内径は、ケーブルの仕上り外径の1.5倍以上が必要です。
- ただし防護管が短小で屈曲がなく、ケーブルの引き替えが容易なものは、1.5倍未満でも構いません。
- 金属管などの端口はなめらかにし、引き入れ・引き替えの際に被覆を損傷しないようにします。
- 金属製ボックスへ挿入する場合は、3165-1(施設方法)④の規定に準じます。
| 防護管の条件 | 内径 |
|---|---|
| 原則 | ケーブルの仕上り外径の1.5倍以上 |
| 防護管が短小で屈曲がなく、ケーブルの引き替えが容易なもの | 1.5倍未満でも構わない |
- 防護管の内径は、ケーブルの仕上り外径の1.5倍以上が必要。
- 防護管が短小で屈曲がなく、ケーブルの引き替えが容易なものは1.5倍未満でも構わない。
- 金属管などの端口はなめらかにし、引き入れ・引き替えの際に被覆を損傷しないようにする。
- 金属製ボックスへ挿入する場合は、3165-1(施設方法)④の規定に準じる。
支持・屈曲・接続のルール
- 造営材やラックに沿わせる場合、支持点間距離は1m以下とし、適合するサドルやステープルで堅固に固定します。
- 接続箇所から支持点までは0.15m以下が望ましい(太いケーブルなどはこの限りではありません)。
- 隠ぺい配線でやむを得ない場合は、ころがしとすることができます。
- 造営材に沿わず1mを超えて施設する場合は、3165-2(ケーブルの支持)7項に準じます。
- 曲げる際は被覆を損傷しないようにし、接続は3165-5(ケーブルの接続)の規定に準じます。
たとえ話で考えてみよう
キャブタイヤケーブルは、いわば「動き回るホース」。踏まれたりぶつけられたりする場所では、ホースをパイプ(防護管)に通して守り、たるまないように一定間隔でしっかり留めておくイメージです。
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 丈夫なケーブルなら圧力のかかる場所でも直接施設できる | 重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所には、そのまま施設してはいけない |
| 防護管はケーブルが通れば太さは問わない | 原則としてケーブルの仕上り外径の1.5倍以上の内径が必要 |
| 管の端口は切りっぱなしでよい | なめらかにし、引き入れ・引き替えの際に被覆を損傷しないようにする |
| 支持点間は目安なので多少広くてもよい | 造営材やラックに沿わせる場合は1m以下とし、適合するサドルやステープルで堅固に固定する |
| 隠ぺい配線でも必ず支持しなければならない | やむを得ない場合は、ころがしとすることができる |
| 造営材に沿わない部分も同じ支持でよい | 造営材に沿わず1mを超えて施設する場合は、3165-2(ケーブルの支持)7項に準じる |
- 造営材やラックに沿わせる場合、支持点間距離は1m以下とし、適合するサドルやステープルで堅固に固定する。
- 接続箇所から支持点までは0.15m以下が望ましい(太いケーブルなどはこの限りではない)。
- 隠ぺい配線でやむを得ない場合は、ころがしとすることができる。
- 造営材に沿わず1mを超えて施設する場合は、3165-2(ケーブルの支持)7項に準じる。
- 曲げる際は被覆を損傷しないようにし、接続は3165-5(ケーブルの接続)の規定に準じる。
よくある質問(FAQ)
まとめ|守る・通す・留めるの3点で押さえる
キャブタイヤケーブル配線は、衝撃を受ける場所では防護管に収め、内径は仕上り外径の1.5倍以上、支持点間は1m以下が基本の数値になります。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| ケーブルの選定 | 用途に応じて3185-1表による |
| そのまま施設できない場所 | 重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所 |
| やむを得ない場合の措置 | 金属管・ガス鉄管・合成樹脂管などに収めるなど、適切な防護装置 |
| 防護管の内径(原則) | ケーブルの仕上り外径の1.5倍以上 |
| 1.5倍未満でよい場合 | 防護管が短小で屈曲がなく、ケーブルの引き替えが容易なもの |
| 金属管などの端口 | なめらかにし、引き入れ・引き替えの際に被覆を損傷しないように |
| 金属製ボックスへの挿入 | 3165-1(施設方法)④の規定に準じる |
| 支持点間距離 | 造営材やラックに沿わせる場合は1m以下 |
| 固定方法 | ケーブルに適合するサドルやステープルで堅固に |
| 接続箇所から支持点まで | 0.15m以下が望ましい(太いケーブルなどを除く) |
| 隠ぺい配線でやむを得ない場合 | ころがしとすることができる |
| 造営材に沿わず1m超で施設する場合 | 3165-2(ケーブルの支持)7項に準じる |
| 屈曲 | 被覆を損傷しないようにする |
| 接続 | 3165-5(ケーブルの接続)の規定に準じる |
選定と場所で押さえること
- 用途に合ったケーブルを3185-1表で選べているか。
- 圧力や機械的衝撃を受ける場所ではないか。
- 必要な防護装置を用意できるか。
防護管で押さえること
- 内径が仕上り外径の1.5倍以上か。
- 1.5倍未満でよい条件にあてはまるか。
- 端口の仕上げとボックスへの挿入方法。
支持と接続で押さえること
- 支持点間1m以下と固定金具の適合。
- 接続箇所から支持点までの距離。
- 屈曲と接続の方法。
キャブタイヤケーブルは可とう性があるぶん、仮設や機械まわりで手軽に使われがちです。踏まれる・引っ張られるといった外力を受ける経路かどうかを先に見極めておくと、防護管の要否と支持のピッチが自然に決まります。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
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