内線規程の解釈と解説【026】|屋側電線路
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
屋側電線路は、建物の屋根や側面に沿って設ける電線路です。押さえるポイントは 「屋側電線路とは/設置の制限と例外/工事方法」 の3つです。

✔ ① 屋側電線路とは
✔ ② 設置の制限と例外
✔ ③ 工事方法(がいし引き工事)
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 屋側電線路にあたるのは、どのような電線路ですか。
- 他人の敷地に設置できるのは、どんな場合ですか。
- 低圧屋側電線路の代表的な工事方法は何ですか。
① 屋側電線路とは
- 建物の屋根や側面に沿って設置される電線路
- 一般家庭の引込線や、複数の建物へ供給する電線路などが該当
ペン太
ハリタ- 建物の屋根や側面に沿って設置される電線路。
- 一般家庭の引込線や、複数の建物へ供給する電線路などが該当する。
② 設置の制限と例外
- 原則:電気の供給を受ける人以外の敷地への設置は禁止(電技第37条)
- 例外1:同一敷地内(同一基礎構造物上・構造的に一体の建物を含む)
- 例外2:所有者・占有者の承諾を得た場合(特別な事情があるとき)
- 低圧屋側電線路は、同一敷地内の電線路の一部などに限り設置可
| 敷地の条件 | 設置の可否 |
|---|---|
| 電気の供給を受ける人の敷地 | 設置できる |
| 同一敷地内(同一基礎構造物上・構造的に一体の建物を含む) | 設置できる |
| 他人の敷地で、所有者・占有者の承諾を得た場合(特別な事情があるとき) | 設置できる |
| 上記以外の、電気の供給を受ける人以外の敷地 | 設置できない(電技第37条) |
- 原則として、電気の供給を受ける人以外の敷地への設置は禁止(電技第37条)。
- 例外1は同一敷地内(同一基礎構造物上・構造的に一体の建物を含む)。
- 例外2は所有者・占有者の承諾を得た場合(特別な事情があるとき)。
- 低圧屋側電線路は、同一敷地内の電線路の一部などに限り設置できる。
③ 工事方法(がいし引き工事)
- 電線をがいし(絶縁体)で支持し、建物に沿って配線する
- 主に低圧の屋側電線路で用いられる
- 規程で定められた支持間隔・離隔などに従って施工する
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 隣の建物の壁を借りて通せばよい | 電気の供給を受ける人以外の敷地への設置は原則禁止 |
| 口頭で了解をもらえば設置できる | 所有者・占有者の承諾を得た場合の例外は、特別な事情があるときに限られる |
| 同一敷地内なら建物が別でも常に不可 | 同一基礎構造物上や構造的に一体の建物も同一敷地内として扱われる |
| 低圧屋側電線路はどこにでも設けられる | 同一敷地内の電線路の一部などに限り設置できる |
| がいし引きは支持できれば間隔は自由 | 規程で定められた支持間隔・離隔などに従って施工する |
- 電線をがいし(絶縁体)で支持し、建物に沿って配線する。
- 主に低圧の屋側電線路で用いられる。
- 規程で定められた支持間隔・離隔などに従って施工する。
よくある質問(FAQ)
Q. 屋側電線路とは?
A. 建物の屋根や側面に沿って設置される電線路のことです。一般家庭の引込線や、複数の建物に電気を供給する電線路などが該当します。
Q. 他人の敷地に屋側電線路を設けてもいい?
A. 原則として、電気の供給を受ける人以外の敷地への設置は禁止です。ただし同一敷地内(同一基礎構造物上の建物を含む)や、所有者・占有者の承諾を得た場合などは例外的に認められます。
Q. 低圧屋側電線路はどんな工事で施工する?
A. がいし引き工事などで施工します。電線をがいし(絶縁体)で支持し、建物に沿って配線します。
まとめ|どの敷地に設けるかが最初の分かれ道
屋側電線路は、電気の供給を受ける人以外の敷地には原則として設置できず、同一敷地内か承諾を得た場合に限られる点が出発点になります。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 屋側電線路の定義 | 建物の屋根や側面に沿って設置される電線路 |
| 該当する例 | 一般家庭の引込線、複数の建物へ供給する電線路など |
| 設置の原則 | 電気の供給を受ける人以外の敷地への設置は禁止(電技第37条) |
| 例外1 | 同一敷地内(同一基礎構造物上・構造的に一体の建物を含む) |
| 例外2 | 所有者・占有者の承諾を得た場合(特別な事情があるとき) |
| 低圧屋側電線路 | 同一敷地内の電線路の一部などに限り設置できる |
| 工事方法 | がいし引き工事など |
| がいし引き工事の内容 | 電線をがいしで支持し、建物に沿って配線する |
| 施工の基準 | 規程で定められた支持間隔・離隔などに従う |
計画の最初に押さえること
- どの敷地に設けるのか。
- 同一敷地内といえるか。
- 承諾が必要な場合の特別な事情。
低圧で押さえること
- 同一敷地内の電線路の一部にあたるか。
- 建物のどの面に沿わせるか。
施工で押さえること
- がいしによる支持。
- 規程で定められた支持間隔。
- 造営材などとの離隔。
屋側電線路は、技術的な条件よりもまず「どの敷地の上を通るか」で可否が決まります。ルートを引く前に敷地の境界と所有関係を確認しておくと、あとから承諾を取り直す手間を避けられます。
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ペン太
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