この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

家電などで見かける「PSEマーク」は、電気用品安全法(PSE法)に基づく安全の証しです。押さえるポイントは 「PSE法とは/マークの2種類」 の2つです。

PSE法は、感電や火災を防ぐ法律 製品の安全基準を定めています。
対象品は、マークが無いと売れない 売り場に並べられず、工事にも使えません。
マークは2種類。ひし形と丸 ひし形は第三者検査、丸は自主検査です。
ペン太ペン太
同じPSEなのに、マークの形が2つあるのはなんでですか?
ハリタハリタ
危険度でランク分けしているからだよ。電線やヒューズみたいに事故につながりやすい品目はひし形(◇)で第三者検査が必須、一般的な家電は丸(◯)で自主検査。形を見れば、どっちの基準かひと目で分かるんだ。
この記事でわかること
✔ ① PSE法とは
✔ ② PSEマークの2種類

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ペン太ペン太
PSEマークって、付いていればどれも同じ意味なんですよね?
ハリタハリタ
実は2種類あります。ひし形は特定電気用品で登録検査機関の検査が必須、丸はその他の電気用品で自主検査が基本なんですよ。

この記事で押さえる3つのこと

  • PSEマークのひし形と丸は、検査のしかたが違う
  • PSEマークが無い対象品は、販売できず、電気工事にも使えない
  • 電気設備に組み込む器具は、マークの有無・形・定格を確認する
この記事の道案内
マークの「形」を見れば、どんな検査を受けた製品かが分かります。

① PSE法とは

コンセントに差して使う製品が対象 テレビや電気ストーブなど、身近な家電の多くです。
マークが無いと、売り場に出せない 売ることも、並べることもできません。
マークが無いと、工事に使えない 電気工事士などは、使うことができません。
  • PSE法(電気用品安全法)=電気用品による感電・火災・事故を防ぐため製品の安全基準を定めた法律
  • 対象はコンセントに差して使う製品のほとんど。対象品はPSEマークが無いと販売ができない
ペン太ペン太
丸マークはひし形より基準がゆるい、ってことじゃないんですか?
ハリタハリタ
基準が低いのではなく検査方法の違いです。危険度による区分なので、丸でもPSE法の安全基準は満たしていますよ。
たとえるなら
PSEマークは、会場に入るための入場券のようなもの
入場券が無いと、会場には入れません。対象品も同じで、PSEマークが無いと、売り場に並べて売ることができません。電気工事でも、電気工事士などは、マークが無い器具を使えません。マークは、売り場でも工事でも見られる入場券です。
ひっかけ注意
「PSEマークは、売る人だけが気にすればよい」ではありません。
マークの条件があるのは、売るときだけではありません。電気工事士などは、マークが無い対象品を、電気設備の工事に使えません。工事で器具を選ぶ人も、マークの有無を確かめます。
ここまでのポイント
  • PSE法(電気用品安全法)は、電気用品による感電・火災・事故を防ぐため製品の安全基準を定めた法律
  • 対象はコンセントに差して使う製品のほとんど
  • 対象品はPSEマークが無いと販売ができない

② PSEマークの2種類

ひし形は、第三者が検査 登録検査機関が、適合性検査をします。
丸は、メーカーなどが自分で検査 製造事業者などの自主検査が基本です。
どちらも、基準に合わせる義務は同じ 違うのは、検査のしかたです。
  • ひし形(◇)=特定電気用品:危険・障害のおそれが大きい品目(電線・ヒューズ・配線器具・電熱器具など)。登録検査機関の適合性検査が必要
  • 丸(◯)=特定電気用品以外:比較的リスクが低い一般品目(LED電球・テレビなど)。自主検査が基本
  • 電気設備に組み込む器具も、対象品ならPSEマークの有無・形・定格を確認してから使う
ここがポイント|マークの形で基準が分かる
◇=特定電気用品(第三者検査)/◯=その他の電気用品(自主検査)。設備に使う器具は 対象品ならPSEマークの有無と形・定格を確認。無表示の対象品は使わないようにしましょう。
取り違えやすいところ 正しくは
丸マークはひし形より安全基準がゆるい 基準ではなく検査方法の違い。丸も安全基準は満たしている
PSEマークはどれも同じ意味 ひし形は特定電気用品、丸はそれ以外で区分が異なる
マークが無くても対象外なら気にしなくてよい 対象品でマークが無いものは販売ができない
マークがあれば定格は確認しなくてよい 有無と形に加えて、定格が用途に合うかも確かめる
たとえるなら
検査のしかたの違いは、試験官の採点と自己採点のようなもの
ひし形は、登録検査機関という外部の「試験官」が確かめる方式です。丸は、メーカーなどが自分で検査して記録を残す「自己採点」の方式です。採点する人は違っても、どちらも、国が決めた技術基準に合わせる義務があります。
ひっかけ注意
「PSEマークがあれば、定格は確認しなくてよい」ではありません。
PSEマークは、その製品が国の安全基準に合っていることを示す印です。使う場所の電圧や電流に合っているかまでは、教えてくれません。マークの有無と形に加えて、定格が用途に合っているかも確かめます。
ここまでのポイント
  • ひし形は特定電気用品。危険・障害のおそれが大きい品目で、登録検査機関の適合性検査が必要
  • 丸は特定電気用品以外。比較的リスクが低い一般品目で、自主検査が基本
  • 設備に組み込む器具も、対象品ならマークの有無・形・定格を確認してから使う


よくある質問(FAQ)

Q. ひし形(◇)と丸(◯)のPSEマークは何が違うの?

A. ひし形は「特定電気用品」に付くマークで、危険・障害のおそれが大きいため登録検査機関の適合性検査が必要です。丸は「特定電気用品以外の電気用品」に付き、製造事業者などの自主検査が基本です。

Q. PSEマークが無い製品は使ってもいいの?

A. 電気用品安全法の対象品でPSEマークが無いものは、販売ができません。電気設備に組み込む器具も、対象品であれば必ずPSEマークの表示を確認してから使用します。

Q. 電気設備に使う器具を選ぶときの基準は?

A. 対象品はPSEマークの有無を確認し、特定電気用品はひし形マークがあること、定格が用途に合っていることを確かめます。表示が無い・読めない製品は使用を避けます。

まとめ

電気用品は、対象品かどうかを確かめ、マークの形と定格まで見て選ぶのが基本です。

まず、対象品かを確かめる 電気用品の対象かを見ます。
次に、マークの有無 無い対象品は使いません。
続いて、マークの形 ひし形か、丸かを見ます。
そして、定格を見る 用途に合うかを確かめます。
最後に、表示の状態 無い、読めない品は避けます。
確認する順番 見るところ
1|対象品かどうか コンセントに差して使う製品はほとんどが対象
2|マークの有無 対象品でマークが無いものは使わない
3|マークの形 ひし形は特定電気用品、丸はそれ以外
4|定格 用途に合った定格かどうか
5|表示の状態 表示が無い・読めない製品は使用を避ける

PSE法で押さえること

  • 電気用品による感電・火災・事故を防ぐための法律
  • 対象品はPSEマークが無いと販売ができない
  • 電気設備に組み込む器具も対象になりうる

2つのマークの違い

  • ひし形(◇)は特定電気用品。電線・ヒューズ・配線器具・電熱器具など
  • ひし形は登録検査機関の適合性検査が必要
  • 丸(◯)は特定電気用品以外。LED電球・テレビなど
  • 丸は製造事業者などの自主検査が基本

形の違いは危険度による区分です。基準の高低ではないと理解しておくと、選定で迷いません。

ペン太ペン太
器具を選定するとき、具体的に何をチェックすればいいですか?
ハリタハリタ
対象品ならマークの有無・形・定格を確認しましょう。マークが無い対象品は販売ができませんからね。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。