引込設備の設計 PR

引込の設計|引き込み電線の距離と条件について詳しく解説

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引込電線の長さはなぜ8m以下?その技術的な理由とは?


✅ 結論から!

引込電線は、原則として「8m以下」にしましょう。
→ これは「安全性・点検・雷対策」など、複数の観点からの目安値です!


🔍 技術的な根拠とは?

【1】保守・点検のしやすさの確保

  • 引込開閉器(開閉装置)を建物の入口近くに設置することで、

    • ヒューズ交換

    • 絶縁抵抗測定

    • 配線点検 がスムーズに行える


【2】雷や異常電圧の侵入対策

  • 開閉器は雷サージ対策としても機能

  • 外部からの異常電圧を室内に侵入させないためにも、なるべく手前に設置する必要あり


【3】感電・事故の防止

  • 開閉器が各極を完全に遮断できない場合、配線に充電されている可能性も…

  • そのため、「短距離で確実に分離できる」構成が望ましい


🏗 なぜ「8m」なのか?

  • 建物の構造施工・保守実態を考慮した距離

  • あくまで勧告的(推奨)な目安 → 必ずしも絶対ではない!

📘「内線規程 JEAC 8001-2022」では、

「工事および保守の実態を踏まえた『勧告事項』」として 8m としている


🧾 関連規定との比較

 

規程・法令 内容
内線規程 1370-7-3 引込口から装置までの長さは8m以下が望ましい
電気設備技術基準 第147条 引込口に近い箇所に開閉器を設ける(数値規定なし)

✅ まとめ

 

ポイント 内容
なぜ8m以下? 保守の容易さ・感電防止・雷対策のため
強制か? あくまで「勧告事項」(推奨)
他法令との関係 電技基準では距離に具体的数値なし