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分電盤の設計|動力負荷の種類とブレーカーサイズの簡易算出方法について詳しく解説

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内線規程を読み込もう

 

今回の疑問

 

動力負荷に応じたブレーカーサイズの

選定方法を知りたい!

 

結論

動力負荷には機器種別に応じて

電気特性が異なります。

 

 

本記事のおすすめの方
  • 動力負荷のブレーカーサイズについて調べている方
  • 選定したブレーカーサイズが大きいがあっているか心配な方

 

この記事でわかること
  1. ブレーカーサイズの選定方法
  2. 負荷に応じた正しいサイズの選定方法
  3. 選定の根拠資料について

 

この記事のカテゴリー

開閉器サイズの選定根拠資料

内線規程

クイックトピックス

動力負荷の主な分類は?
  • トップランナーモーター
  • 空冷ヒートポンプエアコン
  • エレベーター
  • 冷凍機
  • 電熱機
動力負荷の負荷電流の求め方は?
  • 負荷容量による規約電流によって求める
  • メーカーの仕様書から求める(推奨のブレーカーサイズが記載されている場合もある)

 

 

 

 





動力負荷の種類

動力負荷の種類について

動力負荷の開閉器サイズを選定する際、まず負荷の種類について分類します

  1. トップランナーモーター
  2. 空冷ヒートポンプエアコン
  3. エレベーター
  4. 冷凍機
  5. 電熱機
なぜ分ける必要があるのか

負荷によって考慮する電流値が異なるためブレーカーサイズの選定が異なります

電動機の定格電流の求め方

電流値の選定を明確にする

動力負荷が電灯負荷と異なる点は機器の仕様、設置環境により電流値が大きく変動するという点です。同じ負荷容量【kW】でも参照先・求め方で結果にずれが生じてきますので根拠と検討先を間違えないことが重要です。

定格電流を求める方法
  1. 負荷容量による規約電流によって求める
  2. メーカーの仕様書から求める(推奨のブレーカーサイズが記載されている場合もある)
  • 仕様書に記載のあるブレーカーサイズを選定するのが一番適正です
  • しかし設計時にすべての仕様書を参照し選定するのは時間を要するため内線規程などの資料から求める方法もあります。
  • 基本的に内線規程から求めた方がサイズは大きくなるため、施工時は設計者に選定方法を確認しましょう。

開閉器サイズの簡易選定

開閉器サイズは負荷の特性に応じて内線規程に簡易表の記載があります

分電盤の設計|動力設備のケーブルと開閉器サイズの簡易設計表一覧 開閉器サイズの選定根拠資料 こちらの記事では、内線規程の各章に記載されている 動力負荷別のサイズ選定表をまとめたものにな...

3705-10 電動機回路の簡便設計(対応省令:第11,56,57,59, 63条)

200V又は400V三相誘導電動機の場合

1.200V又は400V三相誘導電動機(エレベータ,エアコンデイショナ,冷凍機などの特殊な用途の電動機及びインバータを使用した電動機を除く。)1台の場合の分岐回路及び200V又は400V三相誘導電動機の幹線の太さと器具の容量を,それぞれ3705-1表から3705-4表により施設する場合は,本節当該条項(3705-5(電動機の過負荷保護装置などの施設),3705-7(電灯及び電力装置などを併用する幹線の太さ)を除く。)に適合するものとする。

  • 〔注1〕3705-1表から3705-4表は,進相コンデンサを取り付けない場合で算定している。
  • 〔注2〕3705-3表及び3705-4表は,2015年4月以降に出荷されているトップランナー
    モータのみで構成される回路を施設する場合で算定しているため,既設の電動機回路のうち一部の電動機を取り換える場合などトップランナーモータとトップランナーモータ以外の電動機が混在する回路については,資料3-7-6を参照のこと。
  • 〔注3〕トップランナーモータ以外の電動機については,資料3-7-7を参照のこと。

 

 

交流エレベータ,エアコンディショナ, ウォーターチリングユニット,冷凍機などの特殊な用途の電動機及びインバータを使用した電動機の場合

2.交流エレベータ,エアコンディショナ, ウォーターチリングユニット,冷凍機などの特殊な用途の電動機及びインバータを使用した電動機を施設する場合は,3705-1(負荷の算定)2項の規定により算出した電流値によって幹線又は分岐回路の電線の太さ及び過電流遮断器の定格電流を算出すること。

  • 〔注1〕(1)交流エレベータ用電動機は,最大負荷の状態で,起動,加速を行うため特に電線太さについては,電線の許容電流に加え起動,加速時の電線の電圧降下に注意して算出するのがよい。

(2)交流エレベータの電線太さ及び過電流遮断器の定格電流については,資料3-7-9を参照のこと。

  • 〔注2〕圧縮機専用組込形電動機を使用したパッケージ形エアコンディショナの電線太さ
    及び過電流遮断器の定格電流は,製造業者によりそれぞれ異なるため,製造業者の技術資料を参照のこと。
  • 〔注3〕圧縮機専用組込形電動機を使用するウォーターチリングユニットの電線太さ及び過電流遮断器の定格電流については,圧縮機用電動機の冷却方式の種別(空冷式,水冷式の別)によって,資料3-7-10を参照のこと。
  • 〔注4〕(1)圧縮機専用組込形電動機を使用した冷凍機の電線太さ及び過電流遮断器の定
    格電流については,資料3-7-10を参照のこと。

 

 

圧縮用電動機に汎用電動機を使用した開放形の冷凍機の場合

(2)圧縮用電動機に汎用電動機を使用した開放形の冷凍機の電線太さ及び過電流遮断器の定格電流については,3705-1表,3705-2表によるのがよい。また,トップランナーモータ以外の電動機については,資料3-7-7(1)表,(2)表又は(5)表を参照のこと。

  • 〔注5〕インバータを使用した電動機の電線太さ及び過電流遮断器の定格電流は,製造業
    者によりそれぞれ異なるため,製造業者の技術資料を参照のこと。

出典(内線規程)より

この記事を書いた人
HARITA
電気設備設計に従事し、自身の経験を基に設計の知識向上のためこのサイトを運営しています。
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