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❓そもそも疑問:
「遮断器の定格電流って、配線の許容電流より小さくすべきでは?」
→ 実は 「配線より大きくてもOK」 なケースがあるんです!
見習いペン太
え?遮断器の定格電流って、配線の許容電流より小さくないとダメじゃないの?
はりた
一般的にはその通りなんだけど、遮断器が“過負荷保護を担っていない”場合は、配線の許容電流より定格が大きくてもOKなんだよ。
見習いペン太
えぇ!?どういうこと!?
はりた
たとえば、負荷側に別の過負荷保護機器(ヒューズやブレーカ)があるとか、遮断器は短絡保護のみを目的にしている場合なんかがそう。配線の保護は別の機器が担っていれば、遮断器自体は配線の許容電流より大きな定格でも問題ないんだ。
見習いペン太
なるほど〜!“遮断器=過負荷も守る”って思い込んでたけど、ちゃんと設計の目的を見ないといけないんだね。
⚙ 遮断器を選ぶときのポイント
動力負荷(モーターなど)には「始動電流」という一時的に大きな電流が流れます。
この電流を遮断器が誤って遮断してしまうのを防ぐために、遮断器は以下のように選定されます。
🔍 だからこうなる!
遮断器は「短絡保護」が主な目的。始動電流では動作しないように設計する必要がある。
そのため、遮断器の定格電流は配線の許容電流よりも大きくなることがあるのです。
主な要素:
-
モーター始動電流:定格の4〜8倍の電流が一時的に流れる
-
遮断器の動作特性:短絡時に高速遮断
-
熱動継電器の動作特性:過負荷を数秒〜数分で遮断
-
電磁接触器の許容電流:始動中でも壊れない範囲
👉 遮断器がこの始動電流に反応しないように設計されているのがポイント!
見習いペン太
なるほど、モーター始動時の大電流って、ちゃんと前提にした設計になってるんだね!
はりた
そうなんだ。遮断器は短絡保護、熱動継電器は過負荷保護。この組合せでモーターを守ってるってわけだね。
見習いペン太
つまり、役割に応じた的確な機器選定がトラブルを防ぐカギってことだね!
💡 用語解説
用語 | 意味 |
---|---|
遮断器 | 短絡(ショート)などの重大な異常を高速遮断する装置 |
始動電流 | モーターが動き出す瞬間に流れる非常に大きな電流(通常の4〜8倍) |
許容電流 | 配線や機器が安全に流せる最大の電流量 |
✅ まとめ
内容 | ポイント |
---|---|
遮断器の定格電流 | 配線の許容電流より大きくてよい |
理由 | 始動電流で誤動作しないようにするため |
注意 | 熱動継電器・電磁接触器との保護協調を考慮 |
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