強電設備の設計|非常用照明の「電池内蔵型」と「電源別置型」って何が違うの?最新の使い分けの基準を解説!

ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 電池内蔵型と電源別置型は、給電のしかたがどう違うか
- 電池交換や電源の寿命は、それぞれ何年が目安か
- 災害時に電源が断たれたとき、確実に点灯するのはどちらか
💬 今回の疑問
LEDを使った非常用照明は、「電池内蔵型」と「電源別置型」の2種類があります。
建物の設計や安全対策でどう使い分けるの?コストは?メリット・デメリットを比較してみましょう!
ペン太
ハリタ🔌 1. 電池内蔵型 vs 電源別置型の比較
🔍 どんな違いがあるの?
| 比較項目 | 電池内蔵型 | 電源別置型 |
|---|---|---|
| 価格 | 器具の台数と構成で変わる(見積で比べる) | 同左 |
| 初期コスト | 本体だけでOKなので安い | 必要な装置が多くて高い |
| ランニングコスト | 電池の交換が早め(約5年が目安)だがコスト安め | 長寿命形の蓄電池(13〜15年)だが点検・維持費が高め |
📝 ポイント
-
器具が数百〜数千台になる大規模な建物では、電池交換の手間から「電源別置型」が選ばれることも。
-
使用環境(温度・湿度など)や点検のしやすさによって、寿命やコストが変わることもある。
| 判断の軸 | 電池内蔵型 | 電源別置型 |
|---|---|---|
| 給電のしかた | 本体に電池を内蔵する | 別置きの電源装置から給電する |
| 配線 | 少ない | 多くなる |
| 寿命の目安 | 電池交換が約5年 | 蓄電池は13〜15年 |
| 災害時 | 電源が断たれても点灯する | 予備電源から器具までの配線を耐火性のある工事で守る(告示1830号) |
- 価格は器具の台数や構成で変わるので、見積で比べる
- 初期コストは、本体だけで済む電池内蔵型のほうが安い
- 電池内蔵型は電池交換が約5年と早めだが、コストは安め
- 電源別置型は蓄電池が長寿命(長寿命形で13〜15年)だが、点検・維持費が高め
- 器具が多い大規模な建物では、電池交換が1か所で済む電源別置型が選ばれることもある
- 使用環境(温度・湿度など)や点検のしやすさで、寿命やコストは変わる
⚠️ 2. その他の注意点
✅ 安全性の違い
-
電池内蔵型は災害時に電源が断たれても点灯するメリットがある。
-
電源別置型は配線が多くなるため、予備電源から器具までの配線を耐火性のある工事(告示1830号)で守る。
✅ 設置基準の違い
-
平成30年(2018年)3月29日から、床面積30㎡以下の居室で地上への出口があるものなどは、非常用照明の設置が不要になりました。
-
設置が不要な居室を正しく見分ければ、器具の数そのものを減らせます。
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 電池内蔵型は安いから性能も低い | 1台ずつ独立して点灯するので、配線の影響を受けにくい |
| 別置型は長寿命だから維持費も安い | 電源寿命は長いが、点検・維持費は高め |
| 建物の規模は選定に関係ない | 器具が多い建物では電池交換の手間が大きく、別置型が選ばれることがある |
| どちらを選んでも基準は同じ | 平成30年の見直しで、30㎡以下の居室は条件を満たせば設置不要になった |
- 電池内蔵型は、災害時に電源が断たれても点灯する
- 電源別置型は配線が多くなるため、予備電源から器具までの配線を耐火性のある工事で守る
- 平成30年の見直しで、30㎡以下の居室は条件を満たせば設置不要になった
- 設置が不要な居室を見分ければ、器具の数そのものを減らせる
よくある質問(FAQ)
Q. 電池内蔵型と電源別置型の主な違いは何ですか?
A. 電池内蔵型は本体に電池を内蔵し、災害時に電源が断たれても点灯します。電源別置型は別置きの電源装置から給電する方式で、配線が多くなります。
Q. コスト面ではどちらが有利ですか?
A. 電池内蔵型は本体だけで設置でき初期コストが安い一方、電池交換が約5年と早めです。電源別置型は初期コストが高いものの蓄電池が長寿命(長寿命形で13〜15年)ですが、点検・維持費が高めです。器具が多い大規模な建物では、電池交換が1か所で済む電源別置型が選ばれることがあります。
Q. 安全性はどちらが高いですか?
A. 電池内蔵型は独立して点灯するため安心感があります。電源別置型は配線が多くなりますが、予備電源から器具までの配線には告示1830号で防火措置(耐火構造への埋設、鋼製電線管、MIケーブルなど)が求められています。
Q. 設置基準で最近変わった点はありますか?
A. 平成30年3月29日から、床面積30㎡以下の居室で地上への出口があるものなど、一定の条件を満たす居室は非常用照明の設置が不要になりました(国土交通省)。
✅ まとめ
| 項目 | 電池内蔵型 | 電源別置型 |
|---|---|---|
| 初期コスト | ◎ 安い | △ 高い |
| ランニングコスト | ◎ 比較的安い(交換頻度は多い) | △ 点検・交換費が高い |
| 安全性 | ◎ 独立していて安心 | ○ 配線は耐火性のある工事で守る |
| 向いている建物 | 一般的に使用 | メンテナンス頻度を抑えたい建物 |
ペン太
ハリタ内蔵型と別置型は「初期コストか、交換頻度か」というトレードオフです。そこに災害時の確実性と、建物の面積・点検体制を重ねて選びます。
| 確認する順番 | 見るところ | 傾向 |
|---|---|---|
| Step1 | 建物の面積と器具数 | 器具が多いと電池交換の手間が大きく、別置型が選ばれることがある |
| Step2 | 点検・保守の体制 | 頻度を抑えたいなら電源別置型 |
| Step3 | 災害時の確実性 | 独立して点灯する電池内蔵型が有利 |
| Step4 | 設置環境 | 温度・湿度で寿命やコストが変わる |
| Step5 | 基準の確認 | 30㎡以下の居室の設置免除(平成30年)に当たるか確かめる |
器具単価だけで比べると差が見えにくい分野です。電池交換の周期と点検費まで含めて、建物の運用年数で並べてみると判断しやすくなります。


