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強電設備の設計|非常照明の1lxと2lxの違いについて詳しく解説

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非常用照明はなぜ光源の種類で照度の基準が違うの?

🔦 質問のポイント

非常時の照明は、「通常の床面で水平照度1lx以上」が必要です。でも、蛍光ランプやLEDの場合は「2lx以上」が求められるってどうして?光源の種類で基準が違うのはなぜ?


💡 なぜ光源の種類で基準が違うの?

蛍光ランプやLEDは、火災などで周囲の温度が高くなると、明るさが下がってしまいます。

  • 通常:明るさ100%

  • 火災時(70℃):明るさが約60%にダウン

なので、普段から「2lx以上」の照度を確保しておかないと、火災時には基準の1lxを下回ってしまう危険があるんです。


🏢 法律や基準もこうなってる!

🔸 建築基準法(令和5年度版)

  • 非常用照明は、火災時でも明るさが大きく下がらないような構造にしなければならない。

  • 照明は自動で点灯し、避難できるまでの間、床面に1lx以上の明るさを保つ必要がある。

🔸 JIL 5501(非常用照明器具技術基準・2019年)

  • 非常用照明は、非常用電源で30〜60分連続点灯し、必要箇所に1lx以上の照度を確保。

  • 蛍光ランプやLEDは、普段から2lx以上の明るさが必要。

  • 70℃の高温でも耐えられる耐熱性が必要。


✅ まとめ

  • 火災時には照明の明るさが下がるため、蛍光ランプやLEDは「余裕を持った明るさ」が必要。

  • 普段から2lx以上の明るさがあれば、火災時でも1lxを保てる。

  • 法律や技術基準でもしっかり定められていて、安全確保のための大事なルール。

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