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強電の設計|三相動力負荷の遮断器定格電流が、配線の許容電流より大きくて良い理由!

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三相動力負荷の遮断器定格電流が、配線の許容電流より大きくて良い理由!

❓そもそも疑問:

「遮断器の定格電流って、配線の許容電流より小さくすべきでは?」
→ 実は 「配線より大きくてもOK」 なケースがあるんです!


⚙ 遮断器を選ぶときのポイント

動力負荷(モーターなど)には「始動電流」という一時的に大きな電流が流れます。
この電流を遮断器が誤って遮断してしまうのを防ぐために、遮断器は以下のように選定されます。

🔍 だからこうなる!

遮断器は「短絡保護」が主な目的。始動電流では動作しないように設計する必要がある。

そのため、遮断器の定格電流は配線の許容電流よりも大きくなることがあるのです。

主な要素:

  • モーター始動電流:定格の4〜8倍の電流が一時的に流れる

  • 遮断器の動作特性:短絡時に高速遮断

  • 熱動継電器の動作特性:過負荷を数秒〜数分で遮断

  • 電磁接触器の許容電流:始動中でも壊れない範囲

👉 遮断器がこの始動電流に反応しないように設計されているのがポイント!


💡 用語解説

用語 意味
遮断器 短絡(ショート)などの重大な異常を高速遮断する装置
始動電流 モーターが動き出す瞬間に流れる非常に大きな電流(通常の4〜8倍)
許容電流 配線や機器が安全に流せる最大の電流量

✅ まとめ

内容 ポイント
遮断器の定格電流 配線の許容電流より大きくてよい
理由 始動電流で誤動作しないようにするため
注意 熱動継電器・電磁接触器との保護協調を考慮